北南軍事当局会談の実務接触提案
人民武力部が通知文 
−2016年5月21日−

 歴史的な朝鮮労働党第7回大会で朝鮮半島での軍事的緊張を緩和し、平和を保障するための最大で最上の現実的な方策として提案された北南軍事当局会談は、その緊要性と正当性、現実性によっていま、北と南、海外の全同胞はもちろん、平和を愛する世界の人民の一様な支持と賛同を呼んでいる。

 軍事境界線と朝鮮西海ホットスポットで軍事的な緊張と衝突の危険を防ぐための実質的な措置をはじめ、提起されるすべての問題を対話と協議の方法で解決すべきであるとの朝鮮労働党の崇高な意図に従って、内外のあらゆる分裂主義者の挑戦を果敢に粉砕し、朝鮮半島に強固な平和と安全をもたらそうとするわが軍隊の意志と決心は少しも揺るぎない。

 国防委員会人民武力部は21日、南側の軍当局に次のような内容の通知文を送った。

 こんにち、朝鮮半島での軍事的緊張を緩和し、第二の6.25勃発を未然に防ぐのは、民族の生死存亡に直結する焦眉の問題である。

 我々は、北南の軍当局が対座して発生し得る軍事的衝突に関連する懸案を虚心坦懐に協議し、軍事的信頼保障のための実質的な措置を講じるうえで切実な制度的・法律的対策を合意し、履行する必要があるとみなす。

 朝鮮半島での軍事的緊張を緩和し、双方の軍事的信頼の雰囲気をつくるために北南軍事当局会談開催のための実務接触を5月末、または6月初めに都合の良い日時と場所で開くことを提案する。

 北と南、海外の全同胞は、南朝鮮当局が真に朝鮮半島の平和と民族の安全を願っているのかを厳格に見守るであろう。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


南当局に軍事当局会談実務接触を再度要求
−2016年5月24日−

 国防委員会人民武力部は去る21日、南側の軍当局に北南軍事当局会談開催のための実務接触をおこなうことを求める通知文を送った。

 北と南の間に軍事的緊張と衝突の危険を防ぐための実質的な措置をはじめ、提起されるすべての問題を対話と協議の方法で解決していくべきであるというわが党の崇高な意図に従い、朝鮮半島に強固な平和と安全を一刻も早くもたらそうとするわが軍隊の提案であった。

 しかし、南側の軍当局は、この寛大な提案に積極的に呼応するかわりに、まるで核戦力の強化をはじめ、わが共和国の自衛的措置のせいで朝鮮半島情勢の緊張が高まっているかのように現実をミスリードする一方、そのうえ、我々の対話の提案が国際的な「対北制裁」共助を弱化させ、「南南対立」を生じさせようとするところにその意図があるという荒唐無稽な主張を世論に流布させ、「非核化が先行」されるべきであるという挑発的な言動で民族の和解と団結によって北南関係改善の活路を開くことを願う全同胞の熱望に冷や水を浴びせている。

 破局的な現在の北南関係を、軍事的対決と衝突ではない対話と協議の方法で解決しようとするわが軍隊と人民の意志は不変である。

 そこで、我々人民武力部は24日、南側の軍当局に次のような通知文を再び送った。

 我々が求める北南軍事当局会談の目的は、朝鮮半島に生じた軍事的緊張醸成の後先や責任の範囲を問うところにあるのではない。

 北南軍事当局会談の開催は、いますぐにでも物理的対決を生じ得る軍事境界線と朝鮮西海ホットスポットでの軍事的衝突の危険のような焦眉の問題を早急に論議、解決することを願う全同胞の期待と意思を反映している。

 双方の間で火花が散るなら、それは必ず戦争に拡大し、その被害はわが民族が負うことになるであろう。

 いかなるものも、すべての問題を解決できる最上の方途である対話を拒否し、協議に背を向ける前提や口実になり得ない。

 特に、全民族の生死と存亡に直結した問題を話にならない政略目的の実現に悪用して会うこと自体を回避するのは、誰も納得させられない強弁にすぎない。

 北南軍事当局会談のための実務接触を5月末、または6月初めに行おうというわが方の立場には変わりがない。

 南朝鮮当局は、こんにちの緊迫した北南間の軍事的緊張状態を解消して国の平和と民族の安全を保障しようという我々の要求に直ちに応じなければならない。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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