朝鮮労働党代表団がキューバ訪問
−2016年5月21〜28日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮労働党政治局委員の金英哲副委員長を団長とする朝鮮労働党代表団がキューバを訪問するために21日、平壌を出発した。

 23日、朝鮮労働党代表団とキューバ共産党の主要メンバーとの会談が、キューバ共産党中央委員会庁舎でおこなわれた。

 会談には、朝鮮側から金英哲副委員長を団長とする代表団メンバーと朴昌聿キューバ駐在大使が、キューバ側からサルバドル・バルデスメサ国家評議会副議長(党政治局員)を団長とするキューバ共産党の主要メンバーが参加した。

 双方は会談で、自党の活動状況を通報した。

 金英哲副委員長は、朝鮮労働党の金正恩委員長は金日成主席と金正日総書記が労苦を注いでもたらしたキューバとの友好関係を大変重視していると述べ、金正恩委員長が今回、わが党代表団をキューバに派遣したことに言及した。

 また、金正恩同志が朝鮮労働党第7回大会の報告で、総括期間に金日成−金正日主義の旗印のもとにわが党と軍隊と人民がおさめた輝かしい勝利と成果を全面的に総括し、社会主義偉業を完成させるための戦略的路線と闘争課題を明らかにしたことについて具体的に通報した。

 そして、歴史的な朝鮮労働党第7回大会では、我々すべての党員と人民軍将兵、人民の一様な意思と念願を込めて金正恩同志を朝鮮労働党委員長に推戴したと強調した。

 金英哲副委員長は、朝鮮労働党を代表して、キューバ共産党第7回大会が成功裏におこなわれたことを祝い、新しい世代をはじめとする人民にたいする政治・思想教育に力を入れ、社会主義の原則を確固と堅持しているキューバ共産党の指導的役割を高く評価した。

 バルデスメサ副議長は、キューバ共産党第7回大会で新たな社会・経済政策方向に沿った路線と決定の貫徹のための活動状況を総括したし、キューバでの社会主義建設理論を定立して完成させる問題が討議されたことに言及した。

 そして、党大会ではまた、社会主義の本態を維持する方向で2030年までの国家経済発展計画を示したし、共産党の唯一の指導を保ち、マルクス・レーニン主義にもとづいたカストロ主義を堅持する問題が強調されたと述べた。

 バルデスメサ副議長は、キューバ共産党を代表して、朝鮮労働党第7回大会がこの35年間、社会主義の建設でおさめられた大きな勝利と成果を総括した歴史的な大会、世界に向かって進む朝鮮の姿を示した意義深い大会としておこなわれたことを心から祝った。

 また、尊敬する金正恩同志の賢明な指導のもとに党大会決定の貫徹のための朝鮮労働党と人民のたたかいでの大きな成果を願うと指摘した。

 同志的で友好的な雰囲気のなかでおこなわれた会談では、両党、両国の友好・協力関係のさらなる発展と互いの関心事となる問題について意見が交わされた。

 同日、朝鮮労働党代表団は、キューバ共産党中央委員会が催した宴会に招かれた。

 24日、朝鮮労働党代表団が、国家評議会庁舎でキューバ国家評議会議長で閣僚評議会議長であるキューバ共産党のラウル・カストロ・ルス第1書記と会見した。

 敬愛する金正恩同志がカストロ第1書記におくるあいさつと親書を金英哲副委員長が伝えた。

 さらに、金正恩同志からのカストロ第1書記への贈り物を渡した。

 そして、金正恩同志が、フィデル・カストロ・ルス前国家評議会議長に健康を気遣うあいさつと、同志のあいさつをカストロ第1書記に託した。

 金英哲副委員長は、カストロ第1書記の再選とキューバ共産党第7回大会が成功裏におこなわれたことを祝った。

 また、キューバの党と政府が、社会主義の原則を一貫して堅持し、その実情に合う路線を示して社会主義の建設で大きな成果をおさめていることを高く評価した。

 金英哲副委員長は、キューバが革命的信義を守ってわが党と人民のたたかいに全的な支援を寄せていることに謝意を表し、金日成主席と金正日総書記の遺訓に従って、キューバ共産党との同志、兄弟の関係を強固にし、発展させていく朝鮮労働党の変わりない立場を表明した。

 カストロ第1書記は、朝鮮労働党第7回大会が成功裏におこなわれたことを心から祝った。

 そして、金正恩同志を心から尊敬し、今後、是非会うことを希望すると述べ、金正恩同志は朝鮮労働党の創立者である金日成主席の姿そのままであり、金正恩同志の筆致だけを見ても英知と情熱にあふれた方であることがよくわかると称賛した。

 カストロ第1書記は、両国の関係は、歴史的に検証された同志の関係、兄弟の関係であると述べ、朝鮮との友好・協力関係をさらに強化し、発展させていくのはキューバの党と政府の確固不動の立場であると強調した。

 一方、23日、朝鮮労働党代表団は、ハバナの革命広場に建つホセ・マルティ記念碑に花輪を献じた。

 28日、朝鮮労働党代表団は、キューバ訪問を終えて帰国した。【朝鮮通信=東京】


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