朝鮮労働党代表団が中国訪問
−2016年5月31日〜6月2日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮労働党政治局委員の李洙墉副委員長を団長とする朝鮮労働党代表団が中国を訪問するために5月31日、平壌を出発した。

 同日、李洙墉副委員長は、北京の釣魚台国賓館で、中国共産党の宋濤対外連絡部長と会見した。

 李洙墉副委員長は、歴史的な朝鮮労働党第7回大会で金正恩同志をすべての党員と人民軍将兵、人民の一様な意思と念願を込めて朝鮮労働党委員長に推戴したと述べた。

 また、金正恩同志が朝鮮労働党第7回大会の報告で、総括期間に偉大な金日成−金正日主義の旗印のもとにわが党と軍隊と人民がおさめた輝かしい勝利と成果を全面的に総括し、社会主義偉業を完成させるための戦略的路線と闘争課題を明らかにしたことについて通報した。

 そして、金正恩同志が経済建設と核戦力建設を並進させることに関する戦略的路線を恒久的に堅持して朝鮮半島と地域の平和と安全を守っていく朝鮮労働党の原則的な立場を宣明したことについて強調した。

 宋濤部長は、朝鮮労働党第7回大会が成功裏におこなわれ、金正恩同志が朝鮮労働党委員長に推戴されたことについて中国共産党の名で改めて熱烈な祝賀をおくると強調した。

 また、中国の党と政府は、金正恩委員長を首班とする朝鮮労働党と人民が自分の実情に合う発展の道に進むことに確固不動の支持を表明し、朝鮮労働党第7回大会が示した雄大な目標を立派に実現して社会主義建設でさらなる成果をおさめるよう心から願うと述べた。

 そして、中国共産党は、両党、両国の老世代の指導者たちが、築き、花咲かせた貴重な富である伝統的な中朝友好関係を高度に重視し、新しい環境に合わせてさらに強固にし、発展させていくと確言した。

 宋濤部長は、尊敬する金正恩委員長に自身の心からのあいさつを託した。

 朝鮮労働党代表団メンバー、中国駐在朝鮮大使と中国共産党中央委員会のメンバーが同席した。

 同日、朝鮮労働党代表団のための宴会が催された。

 6月1日、朝鮮労働党代表団が、北京の人民大会堂で、中国国家主席で中国中央軍事委員会主席である中国共産党の習近平総書記と会見し、友好的な雰囲気のなかで懇談した。

 朝鮮労働党の金正恩委員長が、習近平総書記におくる温かいあいさつと口頭親書を李洙墉副委員長が丁重に伝えた。

 習近平総書記は、金正恩委員長が同志的で友好的なあいさつと口頭親書を寄せたことを大変うれしく思うと述べ、自身の心からのあいさつを伝えるよう託した。

 李洙墉副委員長は、朝鮮労働党第7回大会ですべての党員と人民軍将兵、人民の一様な意思と念願を込め、金正恩同志を朝鮮労働党委員長に推戴したと述べた。

 また、金正日総書記は、朝鮮労働党の象徴、永遠の首班であり、朝鮮労働党は偉大な金日成−金正日主義党であると宣言したことについて強調した。

 さらに、朝鮮労働党第7回大会は、わが党が終始一貫して堅持してきた社会主義建設の総路線、自主路線、先軍革命路線、主体的統一路線、新たな並進路線は少しも変わりないことを示したと述べ、我々のすべての党員と人民軍将兵、人民が、党大会の決定の貫徹にこぞって邁進していることに言及した。

 そして、我々は、戦略的眼識をもって地域の平和と安全を守り、両国人民の共同の富である朝中友好を変わりなく強化し、発展させていくであろうと強調した。

 李洙墉副委員長は、尊敬する習近平同志を総書記とする中国共産党が中国人民を指導し、「中国の夢」を実現するたたかいで、さらなる成果をおさめるよう願うと述べた。

 習近平総書記は、尊敬する金正恩同志が朝鮮労働党委員長に推戴されたことに改めて熱烈な祝賀をおくると述べ、朝鮮労働党第7回大会が成功裏におこなわれたことを大変うれしく思うと強調した。

 また、朝鮮労働党代表団の中国訪問は、中朝両党問で戦略的意思疎通をおこなう立派な伝統を改めて示したと述べた。

 さらに、中朝友好を守って強固にし、発展させていこうとする中国の党と政府の方針は不変であると述べ、両国の老世代の指導者がみずから築き、手間をかけて育んだ中朝友好関係を代を継いで発展させることで中朝人民に幸福をもたらし、地域の平和と安全、発展を守るために朝鮮側とともに積極的に努力するであろうと確言した。

 そして、尊敬する金正恩委員長を首班とする朝鮮労働党の指導のもと、朝鮮人民が朝鮮式社会主義強国建設偉業の遂行で、さらなる成果をおさめるよう心から願うと強調した。

 会見には、池在竜中国駐在朝鮮大使と中国の楊潔篪国務委員、中国共産党の宋濤対外連絡部長、丁薛祥弁公庁常務副主任、劉洪才対外連絡部副部長、劉振民外務次官が同席した。

 2日、朝鮮労働党代表団は中国訪問を終えて帰国した。【朝鮮通信=東京】


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