朝鮮労働党代表団がアフリカ諸国訪問
−2016年8月11〜29日−

 朝鮮中央通信によると、政治局委員の李洙墉副委員長を団長とする朝鮮労働党代表団がアンゴラ解放人民運動第7回大会に参加し、アフリカ諸国を訪問するために11日に平壌を出発し、29日に帰国した。


 ◆コンゴ民主共和国訪問

 14日、代表団はキンシャサに到着した。

 空港で代表団を迎えたコンゴ民主共和国再建民主人民党(PPRD)のセレスタン・トゥンダ・ヤ・カセンデ副書記長は、朝鮮労働党委員長の金正恩同志が代表団を派遣したことを大変ありがたく思うと指摘し、朝鮮労働党代表団の訪問を熱烈に歓迎すると述べた。

 また、我々は、強力で権威ある朝鮮労働党から多くを学ぼうと思うと強調し、今回、両党の協力と交流をさらに発展させる問題が深く討議されることを望むと指摘した。

 そして、ジョセフ・カビラ大統領の深い関心のなかでおこなわれる代表団の今回の訪問は、両党、両国、両人民の立派な関係を誇示する重要な契機になるであろうと確言した。

 同日、李洙墉副委員長とPPRDのアンリ・モバサカニイ書記長の会談が14日におこなわれた。

 李洙墉副委員長は、朝鮮労働党の金正恩委員長の卓越にして洗練された指導のもと、すべての党員と人民軍将兵、人民が、第7回党大会の決定に従って最後の勝利にたいする信念と楽観に満ちて社会主義強国の建設を力強く推し進めていることに言及した。

 また、わが党の経済建設と核戦力建設の並進路線の正当性と、わが民族同士の理念のもとに国の統一を民族自主の原則で実現していこうとする朝鮮労働党の一貫した立場を強調した。

 モバサカニイ書記長は、朝鮮労働党委員長に推戴された金正恩同志にPPRDと自身の名で改めて心からの熱烈な祝賀を贈った。

 また、朝鮮労働党代表団の今回の訪問は、外部勢力の内政干渉と圧力を退け、国の社会的安定を遂げるたたかいをおこなっているPPRDにとって大きな鼓舞になると述べた。

 そして、帝国主義者の悪辣な孤立・圧殺策動を粉砕し、自分の偉業を実現していく強力な朝鮮労働党は世界的な模範になっていると述べ、朝鮮労働党の自主政治にたいする全的な支持を表明した。

 さらに、朝鮮労働党の金正恩委員長が、金日成主席と金正日総書記の指導風貌を体現して独特な政治方式を具現していると述べた。

 モバサカニイ書記長は、PPRDはこれまでと同様、国の統一を自主的に、平和的に実現するための朝鮮労働党と人民の偉業を積極的に支援するであろうと強調した。

 会談には、朝鮮労働党代表団メンバー、チョ・ヨンナム・コンゴ民主共和国駐在朝鮮臨時代理大使とセレスティン・トゥンダ・ヤ・カセンデ副書記長をはじめPPRD指導部メンバーが同席した。

 同日、朝鮮労働党代表団はPPRDが催した宴会に招かれた。

 17日の朝鮮中央通信によると、李洙墉副委員長は、大統領府事務局のジャンピエール・カンビラ・カンクウェンデ政治担当副局長、オーバン・ミナク・ヌジャランジョコ下院(国民議会)議長、統一ルムンバ主義党のアントワーヌ・ギゼンガ書記長、ランベール・メンデオマランガ・メディア・コミュニケーション相、ウイリィ・マキアシ副首相兼雇用・労働・社会保障相とおのおの会見した。

 カンビラ・カンクウェンデ副局長は、尊敬する金正恩閣下の指導のもとに朝鮮でおさめたすべての成果は、思想活動の重要性をはっきりと証明していると述べ、朝鮮労働党の経験を積極的に受け入れるであろうと指摘した。

 ミナク・ヌジャランジョコ下院議長は、敬愛する金正恩閣下をいただいて朝鮮労働党と人民は、帝国主義者の増大する孤立・圧殺策動を粉砕し、今後も永遠に勝利だけをとどろかしていくものとの確信を表明した。

 ギゼンガ書記長とメンデオマランガ・メディア・コミュニケーション相は、米国の策動にびくともせずに進む朝鮮の姿に大きな力を得ている、朝鮮労働党は高い国際的権威を備えており、朝鮮は頑強な精神力で前進する強力な国である、我々は金正恩閣下の卓越した指導に従って進む朝鮮労働党と人民の正義の偉業に支持と連帯を送ると強調した。

 マキアシ副首相兼雇用・労働・社会保障相は、あらゆる隘路と難関を乗り越えて経済建設と人民生活の向上のためのたたかいで大きな成果をおさめている朝鮮労働党の指導に驚嘆を禁じ得ないと述べた。


 ◆アンゴラ訪問

 朝鮮労働党代表団は、17日から20日まで首都ルアンダで行われたアンゴラ解放人民運動(MPLA)第7回大会に参加した。

 アンゴラ大統領であるMPLAのジョゼ・エドゥアルド・ドスサントス委員長と指導部のメンバー、朝鮮労働党代表団団長の李洙墉副委員長をはじめ、各国の党代表団団長が幹部席に着いた。

 大会では、活動総括報告と祝賀演説があった。

 李洙墉副委員長が祝賀演説をおこなった。

 李洙墉副委員長は、朝鮮労働党中央委員会の委任により、MPLA第7回大会を熱烈に祝賀すると述べ、大会がアンゴラを自主的で繁栄する国にかえるうえで新たな里程標をもたらす重要な契機となると指摘した。また、金日成主席と金正日総書記、敬愛する金正恩同志の意を体して、朝鮮労働党は今後もMPLAとの友好・協力関係をよりいっそう拡大し、発展させるために全力を尽くすであろうと強調した。

 大会では、ドスサントス委員長がMPLA委員長に再選された。

 会期中、李洙墉副委員長は、ドスサントス委員長と会見した。

 ドスサントス委員長は、尊敬する金正恩同志がMPLA第7回大会に朝鮮労働党代表団を派遣したことについて金正恩同志に心からの感謝を贈ると述べた。

 会期中、李洙墉副委員長は、ナミビア南西アフリカ人民機構のナンゴロ・ムブンバ書記長、モザンビーク解放戦線エリセウ・ジョアキム・マチャバ書記長、サントメ・プリンシペ解放運動・社会民主党のアウレリオ・マルティンス委員長、キューバ共産党のホセ・ラモン・バラゲル国際書記をはじめとする各国の党代表団団長とそれぞれ会見した。


 ◆ナミビア訪問

 22日、李洙墉副委員長とナミビアの南西アフリカ人民機構(SWAPO)のナンゴロ・ムブンバ書記長の会談がおこなわれた。

 李洙墉副委員長は、朝鮮労働党第7回大会で敬愛する金正恩同志が朝鮮労働党委員長に推戴されたことについて述べた。

 また、朝鮮労働党第7回大会の進行状況について通報し、すべての党員と人民軍将兵、人民が、社会主義強国建設偉業の完成のために力強くたたかっていることに言及した。
そして、党の人民重視、青年重視思想の正当性と生命力についてと、両党の友好関係を変わりなく発展させていくことについて強調した。

 ムブンバ書記長は、朝鮮でおさめられている驚異的な成果は、全的に朝鮮労働党の金正恩委員長の独特な政治と指導方式の結実であると述べ、金正恩委員長の賢明な指導を受ける朝鮮労働党と人民は今後も常に勝利するであろうと指摘した。

 また、朝鮮の党と人民が、これまでナミビア人民のたたかいに私心のない支援を寄せたことについて我々はいつも忘れていないと述べ、情勢がどう変わろうと今後も朝鮮との2国間関係を発展させていくであろうと指摘した。

 さらに、朝鮮労働党が、思想活動と青年活動でおさめた成果は自身の党にとって貴重な経験になると述べ、党建設と思想活動、青年教育をはじめ、さまざまな分野で朝鮮との協力と交流を積極的に実現していくであろうと指摘した。

 この日、朝鮮労働党代表団はSWAPOが催した宴会に招かれた。

 23日、李洙墉副委員長は、ナミビア初代大統領のサム・ヌジョマ氏と会見した。

 ヌジョマ氏は席上、朝鮮労働党代表団を熱烈に歓迎すると述べ、最も困難な時期に金日成主席がナミビアの独立闘争を心から支援したことについて常に忘れていないし、ありがたく思っていると指摘した。また、朝鮮をはじめ、友好的な国家の積極的な支援のなかでナミビア人民は屈することなくたたかって国の独立を遂げられたと述べ、独立後もナミビアに私心のない支援を寄せた朝鮮に深い謝意を表した。

 ヌジョマ氏は、最近、米国が友好的な我々両国を引き離そうと悪辣に策動しているが、ナミビアは、政治、経済をはじめ、すべての分野で朝鮮労働党と政府との友好・協力関係を変わりなく継いでいくであろうと述べた。また、平和と安全は、もっぱら自身を守れる軍事力によってのみ保障できると述べ、世界のすべての進歩的諸国は団結して帝国主義者の策動を粉砕しなければならないと指摘した。

 そして、歴史的な友好の伝統をもつ朝鮮で万事が良好に運ぶことを心から願うと強調した。


 ◆南アフリカ訪問

 26日、李洙墉副委員長と南アフリカのアフリカ民族会議(ANC)のジェシエ・ドゥアルテ副書記長の会談がおこなわれた。

 ドゥアルテ副書記長は、両党の関係は長い歴史をもつと述べ、ANCに寄せる朝鮮労働党の支持に深い謝意を表すると指摘した。また、情勢がどう変わろうと南アフリカ人民のたたかいを積極的に声援した朝鮮人民をいつも忘れず、国の自主権を守る朝鮮労働党のたたかいを全的に支持するであろうと強調した。

 そして、ANCは核兵器よりもさらに威力ある不敗の一心団結を遂げた朝鮮労働党の経験を積極的に見習うであろうと述べた。

 これに先立ち、李洙墉副委員長は、南アフリカ共産党のソリ・マプイレ第2副書記長と会談した。

 マプイレ第2副書記長は、自党は社会主義を建設するためにたたかっていると述べ、進歩的政党の分裂を企む敵対勢力の策動を粉砕し、朝鮮労働党との関係をさらに強化し、発展させていく意志を表明した。【朝鮮通信=東京】


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