独首相の「ソウル平和賞」と「隣国威嚇」発言
−2016年11月5日−

 朝鮮中央通信社は5日、「みずから自分の格を落とした行為」と題する全文次のような論評を発表した。

 報道によると、去る2日、ドイツのメルケル首相が南朝鮮かいらいから「ソウル平和賞」なるものを授与される席で、我々に対するとんでもない発言をしたという。

 「北朝鮮が数年間、核実験とミサイル発射で隣国を威嚇」しているだの「北朝鮮の指導部は、国際法を無視して国際社会に挑戦」しているだの何と言ったというのである。

 これが事実なら、欧州の大国を自任するドイツの首相が朝鮮半島情勢の本質をろくにわかっていないのか、もしくは他人の言葉をそのまま述べているという感じがする。

 我々が核保有の道を選択せざるを得なくなったのは全的に、数十年間にわたる米国の核の恐喝と実際の核戦争の脅威から、民族の生存権と国の自主権、地域の平和を守るためであるというのは既に周知の事実である。

 国際法を無視するのは我々ではなく、自分らの言葉に素直に従わないとして国連憲章や国際関係の基本原則もすべて踏みにじって一民族を抹殺するために前代未聞の制裁・封鎖策動にしがみついている米国とその追従勢力である。

 こうした事実にもかかわらず、「確固たる原則性と冷徹さ」を失わないというメルケル首相が現実とは正反対のことを言ったことに注目せざるを得ない。

 単なるみこ(巫女)にすぎない崔順実が、以前に南朝鮮の文化界をぎゅうじり、ドイツにも魔手を伸ばしたというが、今回、ドイツ首相に「賞」を授与した茶番も崔順実が書いたシナリオではないかという気がする。

 メルケル首相が授与式でおこなった発言からは、どこか崔順実の原稿のにおいがする。

 ドイツは、「タウルス」ミサイルのような戦争装備を南朝鮮に売り渡すことで朝鮮半島の緊張激化をあおるのではなく、情勢の本質を直視して正しく行動すべきであろう。【朝鮮通信=東京】


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