合同軍事演習の危険性 注意喚起を要求
−2017年3月22日−

 国連駐在朝鮮常任代表が、米国と南朝鮮当局が強行している史上最大規模の合同軍事演習で朝鮮半島に戦争の瀬戸際の深刻な事態が生じていることに関連して22日、国連事務総長に書簡を送った。

 書簡は、米国が南朝鮮好戦勢力と結託しておこなっている合同軍事演習の規模と目的、危険性を具体的に明らかにし、6日、米国・南朝鮮合同軍事演習を緊急の議題として討議することを国連安全保障理事会に提訴したが、いまだに何の応対もないことについて指摘し、次のように強調した。

 国連安保理は、侵略的な合同軍事演習を問題視した我々の提訴にはあくまでも背を向ける反面、自分の地でおこなうわが軍隊の通常の訓練に言いがかりをつけている。これこそ、不公正さと二重基準の極みであり、汚らわしい偏見にほかならない。

 我々の定例的な国防力強化措置は、米国の絶え間ない核の威嚇、恐喝から国の自主権を守るためのものである。

 米国・南朝鮮合同軍事演習の侵略的性格と危険性にたいしては、われわれだけでなく、周辺諸国も一様に懸念している。

 史上最大規模で開始した今回の核戦争演習こそ、われわれを超強硬行動へと後押しする根源であるというのが公正な国際社会の一致した評価である。

 われわれは、あなたが国連憲章第99条に従って国際平和と安全に明白な脅威となる米国・南朝鮮合同軍事演習の危険性について国連安保理に注意を喚起するよう求める。

 これは、国連憲章の要求だけでなく、公正さと独自性を生命とする国連事務局の使命にも全的に合致するとみなす。

 書簡は、国連憲章に忠実であることを盟約した事務総長が、朝鮮の誠意ある呼びかけに肯定的に呼応するものとの期待を表明した。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


inserted by FC2 system