金永南委員長がイラン大統領就任式参加
−2017年7月31日〜8月11日−

 朝鮮中央通信によると、最高人民会議常任委員会の金永南委員長が、イラン政府の招請によって大統領就任式に参加するために7月31日、平壌を出発した。

 3日、金永南委員長はイランのテヘランに到着した。崔希鉄外務次官、その他の随行員がともに到着した。

 5日、金永南委員長は、テヘランにある国会庁舎でおこなわれた大統領就任式に参加した。

 各国の国家・政府首班、代表団、欧州連合(EU)をはじめ、国際機関の代表とイランの政府、国会、軍部、宗教界など各界の人士が参加した。

 就任式では、イラン国会議長が祝辞を述べた。

 ハッサン・ロウハニ大統領が就任宣誓をおこなった後、イラン政府の内外政策に関する演説をおこなった。

 ロウハニ大統領は、経済を発展させて国防力を強化し、平和と民主主義を保障して国際社会との建設的な協力を実現しようとする政府の立場を表明した。

 そして、イランは、核合意を破棄しようとする米国の策動に警戒心をもって対処し、中東地域の平和と安定保障のために全力を尽くすと強調した。

 同日、金永南委員長は、ロウハニ大統領が催した宴会に招かれた。

 6日、金永南委員長とロウハニ大統領の会談がおこなわれた。

 金永南委員長は、敬愛する最高指導者金正恩同志の指導のもとに朝鮮労働党がかかげた並進路線が徹底的に貫徹され、自彊力第一主義の旗印高らかに自主、先軍、社会主義のためのたたかいでおさめられている成果に言及し、朝鮮とイランの友好・協力関係と非同盟運動をさらに強化し、発展させていくことについて強調した。

 ロウハニ大統領は、これまでイランと朝鮮の関係が非常に高い段階で拡大、発展してきたと述べ、米国に反対して共同でたたかってきた両国の友好関係が今後も幅広い分野でより強化されるものとの確信を表明した。

 金永南委員長はこれに先立ち、アリ・ラリジャニ国会議長とエスハク・ジャハンギリ第1副大統領とおのおの会見した。

 また、イラン大統領の就任式に参加したジンバブエのロバート・ムガベ大統領と会見した。

 ムガベ大統領は、金日成主席が私心のない支援を寄せたことをジンバブエの政府と人民は永遠に忘れないと述べ、自国が独立後の数十年間、西側の制裁のなかでも変わりなく自主権を守れたのは朝鮮の模範を見習ったからであると指摘した。そして、尊敬する金正恩閣下の賢明な指導のもと、朝鮮が世界を制覇しようとする米国に打ち勝てる強力な抑止力を保有した軍事強国に変わったことを高く評価すると強調した。

 金永南委員長はまた、表敬訪問したキューバ閣僚評議会のウリセス・ロサレス・デルトロ副議長と会見した。

 ロサレス副議長は、尊敬する金正恩最高指導者の洗練された指導に従って朝鮮人民が金日成主席と金正日総書記が切り開き、発展させてきた革命偉業を立派に前進させていくものとの確信を表明した。

 また、キューバは、朝鮮に対する米国の制裁と圧力に断固反対すると述べ、ICBMの試射をはじめとする国防力の強化、国の富強繁栄のための朝鮮の正当な措置に全的な支持を表した。

 そして、朝鮮人民がキューバ人民の正義の偉業に変わりない連帯を寄せていることに深い謝意を表し、今後も両国の友好・協力関係を拡大し、発展させていくと強調した。

 一方、金永南委員長は、コンゴ民主共和国副首相、スリランカ議会議長、カメルーン議会上院議長、ナミビア大統領特使、列国議会同盟(IPU)議長および事務総長と会見した。

 7日、金永南委員長はテヘランを出発した。崔希鉄外務次官、その他の随行員がともに出発した。

 11日、金永南委員長がイラン政府の招請で同国大統領就任式に参加して帰国した。

 金永南委員長と一行を最高人民会議常任委員会の楊亨燮副委員長と全光虎副総理、李吉聖外務次官、モスタファ・イザドドスト・コルド・マハレ駐朝イラン臨時代理大使らが出迎えた。【朝鮮通信=東京】


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