西側の「核攻撃」主張は根拠ない憶測
−2017年11月28日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省米国研究所のチョ・チョルス広報室長は28日、全文次のような談話を発表した。

 最近、米国と西側の一部の政策研究機関とメディアが、我々のいわゆる「無慈悲な核攻撃計画」なるものを公表し、我々が民間対象と軍事対象を選ばず、米国とアジア諸国に対する無差別の「核攻撃をおこなおう」としているという途方もない主張を流している。

 また、我々が、2018年冬季オリンピック競技大会(平昌五輪)の期間に南朝鮮への「核攻撃を計画」しているだの、近づくクリスマスを契機に弾道ミサイルの試射を通じた「特大型の挑発」をし得るだのの根拠のない憶測まで世論化している。

 米国と西側の一部の政策研究機関とメディアが、我々のメディアの報道資料を分析したものであるとして流す上記の主張は、既に宣明された我々の強硬立場を歪曲してわが国家を「悪魔化」しようとする中傷であり、我々の核抑止力の使命に対する初歩的な認識も持たない者が考案した荒唐無稽な強弁である。

 主権国家を核先制攻撃のリストに公然と載せ、白昼に核で先制攻撃する悪巧みをめぐらす国もまさに米国であり、軍事的選択案を時となく騒ぎ立てて主権国家に対する先制攻撃暴言をはばからずに吐く者も、ほかならぬ米国の政治家である。

 核戦争装備が大々的に投入され、各種名目の合同軍事演習が絶えずおこなわれているこんにちの朝鮮半島の現実は、トランプの戦争ヒステリーによって核戦争が起こるのは時間の問題であり、正義の核の宝剣を力強く握った我々の決心と選択が極めて正しかったことを実証している。

 わが国家の絶滅を公然と言い散らし、何の縁もない「テロ支援国家」のリストなるものに載せるなど、トランプ政権の対朝鮮圧殺策動が度を越している時に根拠のない主張を流し、神聖なわが国家のイメージを傷つけようとする試みは、我々をさらに警戒させている。

 改めて明白にするが、徹頭徹尾米国を狙っているわが国家の核戦力は、半世紀以上続いてきた米国の一方的な核の恐喝と威嚇を根本的に終わらせて、この地で核戦争の勃発を防ぎ、平和をしっかり守っていく頼もしい抑止力である。

 今回の機会に、トランプ政権に同調して我々を悪意に満ちてそしるエセ学者ととんでもない根拠のない世論をオウムのように繰り返している一部の西側メディアにも注意を喚起させる。

 彼らが真に核問題の解決と平和と安定保障に関心があるなら、自分の定見をもって核問題の根本をはっきりと見抜くべきであり、公正さを生命とするメディアの使命に忠実であって国際的正義の実現に寄与すべきであろう。【朝鮮通信=東京】


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