慰安婦「合意」は「第2の韓日協定」も同然
朝鮮日本軍性奴隷・強制連行被害者問題対策委員会代弁人談話 
−2016年1月7日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮日本軍性奴隷・強制連行被害者問題対策委員会は7日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 南朝鮮で屈辱的な日本軍性奴隷問題の「合意」に反対し、排撃する各界各層のたたかいが新年に入ってさらにたゆみなく行われている。

 日本軍性奴隷被害と関連団体はもちろん、野党と市民団体、宗教家、青年学生など広範な各界各層は、「被害者の名誉を金とかえた協議」「最悪の外交惨事」「日本に免罪符を与えた売国協定」であると峻烈に断罪、糾弾し、集会とデモ、記者会見と時局宣言などを通じて抗議と糾弾の声を高めている。

 一方、米国と欧州の各都市で協議の無効を主張する連帯デモが行われ、広範な国際社会も米国の強迫と日本の懐柔による陰謀の産物であると大々的に非難している。

 周知のように、昨年末に南朝鮮が日本と妥結したという「慰安婦協議」なるものは、日本当局の国家的・法的責任を回避し、「慰安婦支援財団」なるものにいくらかの金を出すかわりに性奴隷犯罪をうやむやにしただけでなく、日本大使館前の「平和の少女像」を撤去することを密約するなど、徹頭徹尾、日本にすべてを貢いだ前代未聞の屈辱的な協議である。

 日本は、今回の「合意」で日本軍性奴隷問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を見たとやかましく宣伝している。

 日本軍性奴隷犯罪は、第2次世界大戦の時期に日本の帝国主義者が20万人の朝鮮女性をはじめ、アジアと各国の多くの女性を強制的に戦場に引き連れてあらゆる非人間的な蛮行を働いた特大型の反人倫犯罪である。

 史上、その類例を見ない残虐非道な日本の性奴隷犯罪は、日本の国家的・法的責任の認定と謝罪、賠償なしには最終的な解決などあり得ない。

 にもかかわらず、南朝鮮当局が日本の万古無比の罪悪を白紙に戻す茶番を演じたのは、北と南のすべての性奴隷被害者はもちろん、日本の責任と謝罪を求めるわが民族と国際社会に対する耐えがたい冒涜であり、人類の良心と正義に対する乱暴な蹂躙行為である。

 今回の「合意」は、百年来の敵である日本に民族の利益を売り渡した永遠に許しがたい親日売国行為の極みであって、恥辱的な「第2の韓日協定」も同然である。

 いま、南朝鮮で日本軍性奴隷被害者をはじめ、各界各層の人民が日本のずる賢い術策に相づちを打ち、日本の醜悪な過去の罪悪を覆い隠した執権一味の親日屈従行為に込み上げるうっぷんと怒りを爆発させて協定無効化闘争に果敢に立ち上がっているのはあまりにも当然である。

 さらに怒りを禁じ得ないのは、今回の恥辱的な「合意」が、わが民族とアジア人民に大きな災難と犠牲を強いた日本を突撃隊に押し立てて、この地域に対する覇権的地位を占めようとする米国の背後操縦によるものであるところにある。

 以前から南朝鮮と日本に性奴隷問題を解決せよとあらゆる面から圧力を加えてきた米国が、今回の「合意」で侵略的な米、日、南朝鮮の三角軍事同盟のでっち上げを妨げていた障害物が除去されたと快哉を叫んで「歓迎」声明まで発表したのはその明白な証拠である。

 いま、南朝鮮当局が、「大乗的見地」だの「流言飛語」だの何のと自分らの事大・売国行為を弁解して怒った民心をしずめようとあがいているが、米国の哀れな奴僕であり、日本の醜悪な手下としての正体を絶対に隠せない。

 ずる賢い日本が、米国の操り人形である南朝鮮執権一味をいくらかの金で操ってでっち上げた今回の「合意」は、全面無効であり、それは誰にも絶対に容認されない。

 諸般の事実は、南朝鮮当局こそ主人の米日のためなら今回の「慰安婦合意」以上の悪事もためらわない反民族的売国の群れであることをはっきりと示している。

 外部勢力にはへつらい、同族とは対決するこのような南朝鮮当局の事大・屈従行為によって北南関係が改善するどころか、悪循環を繰り返しており、朝鮮半島には緊張と戦争の危機ばかりが増大しているのである。

 南朝鮮当局は、民心に逆らい、民族反逆に明け暮れている自分らの卑屈な事大・売国行為がまねくのは、恥ずべき破滅しかないことをはっきりと知るべきである。

 全同胞は、百年来の敵と結託して民族の尊厳と利益を踏みにじる南朝鮮当局の親日売国行為に断固反対し、排撃すべきである。

 我々は、過去に日本が働いた性奴隷犯罪および強制連行をはじめ、あらゆる反人倫的蛮行に対する徹底した謝罪と賠償を受け取るために最後までたたかうであろう。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system