天安沈没事件記念行事を非難
朝鮮国防委員会検閲団代弁人談話 
−2016年3月26日−

 朝鮮中央通信によると、国防委員会検閲団は26日、「世界の恥さらしであるのも知らずに破れた謀略の太鼓をたたく対決狂信者の茶番劇」と題する全文次のようなスポークスマン談話を発表した。


 毎年3月26日を前後して南朝鮮では、奇怪な対決茶番劇が繰り広げられて内外の嘲笑を買っている。

 天安沈没事件を「恥辱の日」「膺懲の日」に定めた逆賊一味は、今年も海と陸、空で、いわゆる「対決祝祭」劇を演じた。

 海では、かいらい艦船が「領海死守意志の培養」を騒ぎ、死亡した「勇士」に対する「海上慰霊祭」劇と「報復意志」をかためる海上機動訓練を行う一方、地上では「天安艦46勇士慰霊塔」の参拝と「天安艦展示場」の参観、同族対決を扇動する垂れ幕の設置劇を演じており、空には人の皮をかぶったあらゆる人間の不良品が反共和国ビラ散布のために飛ばす気球と無人機がうるさく飛び回っている。

 ソウルの中心では、青瓦台とかいらい統一部、国防部などが、かわるがわる「断固たる膺懲」と「骨身に染みる報復」を叫ぶ対決悪態を声がかれるほど叫んでいる。

 南の全土を狂乱的な反共和国対決のるつぼに変えているこの茶番劇の主役は、天下の悪女、朴槿恵である。

 去る21日、公の席に現れた朴槿恵は、天安沈没事件を契機につくり上げた対決鼓吹の看板である「西海守護の日」を持ち出して、誰それの「挑発蛮行」について悪意に満ちて言い散らした。

 天下にまたとない対決悪女の体質的な対決悪態なので別に事新しくも、驚きもしない。

 もともと、同族対決を鼓吹して北南関係を悪化させ、この地に核戦争の惨禍をもたらすのに助けになるなら、人々が唾を吐こうが吐くまいがお構いなしに虚偽と謀略の破れた太鼓をむやみにたたく、とうてい、目を開けて見るに堪えない茶番劇もためらわないのが、まさに朴槿恵一味なのである。

 しかし、いまだ天安沈没事件を「北の仕業」であると言い張り、不信と敵対、対決と衝突を鼓吹しているのは、誰にも通じない詭弁、強弁であり、許しがたい挑発になる。

 朴槿恵が騒ぐ「北の仕業説」は、途方もない捏造と謀略劇であることから、こんにち、この時までも無数の疑惑と強い反発をまねく禍根になっている。

 そのなかには、昨年、当該分野で名高いある在米同胞が1300余ページに達する少なくない天安関連資料を科学的に公明正大に分析した結果、かいらいが主張する「北の魚雷『1番』が天安艦攻撃に利用されたと仮定しても、その成功率は0.0000001%%」であると事実上全面否定した事実もある。

 かいらいが「山でクジラに会うようなもの」であると意気揚々と騒いだ「北の潜水艇浸透経路」なるものも、結局は海上の波を指して船が通った跡であると言い張るありさまで、世界の非難の的になった。

 どれほどなら、艦船と部下の将兵を溺死させておきながらも、処罰はおろか表彰されて多くの人を驚愕させた天安の艦長なる者が、「科学的な調査結果を信じられないというのは、政府と軍を盲目的に信用しない一部の人士が真実を歪曲して扇動したため」であると騒いでいた従来の態度を一変させて、最近メディアにこれまでの自分の発言は「上部の脚本によるものである」と吐露し、かいらい当局をさらなる苦境に追い込んだであろうか。

 日増しに拡散するこれらすべてに慌てたかいらいは、しまいには自分らの「調査結果」に全面的に反論する内容で編集された記録映画「天安艦プロジェクト」まで問題視し、映画製作者に手錠をかける一方、南朝鮮公営放送の番組である記録映画「追跡60分(天安艦編)」を裁判にかける茶番もためらわずに行った。

 捏造した謀略劇の真相を暴く対象なら、それが人間であれ、記録映画であれ意に介さずにむやみに手錠をかける者は、この世界に朴槿恵一味しかいいないであろう。

 朴槿恵とその一味が、全世界にその正体があばかれて余りある天安沈没事件が「北の仕業」であるという破れた太鼓を引き続きたたく根底には、北と南を永遠に和解できない敵対と対決の関係にしようという下心が潜んでいる。

 既に、3月26日を「天安艦襲撃事件想起期間」に定めた朴槿恵とその一味は、朝鮮西海のホットスポットで「天安艦46勇士慰霊塔参拝」や「海上慰霊祭」「海洋守護決意大会」など各種「行事」を年次的に行っている。

 何を「参拝」して「慰霊」し、「守護」するというのか。

 ここには、軍事的挑発に狂奔して海のもくずとなった者を同族対決の祭壇に上げて、無数の青壮年がその後を追うようにさせる逆賊一味の奸悪な企図が恐ろしくうごめいている。

 天安沈没事件を同族対決の手段に悪用してきたかいらいの呪わしい犯罪行為には、もはや言及する必要さえない。

 同族対決にいけにえとしてささげられた者を「慰労」するという聞くに堪えない「参拝」劇に老若男女をすべて引っぱり出す目的は他にあるのではない。

 事実、本来なら、寿命を全うできなかった不運の死者を出した陰惨なこの場を、同族と敵対して対決を鼓吹した末路がどれほど悲惨なものであるかを示す場にすべきであった。

 しかし、朴槿恵とその一味は、さらに多くの人を同族対決に駆り立てようと画策しているのである。

 「天安艦展示場」なる場の「参観」劇も同様である。

 「天安艦展示場」は2年前の12月、朴槿恵の直接的な指令によって、かいらい海軍第2艦隊司令部が居座る平沢港に設けられた対決鼓吹場である。

 かいらいは、原因不明の理由で真っ二つになった船体を運び入れて魚の餌になった天安の兵士の「護国精神」がよみがえり、いわゆる「戦闘意志」に働きかけて「安保の大切さ」を悟らせる「護国の現場」になったと騒いでいる。

 恐らく、非業の死が、同族に対する「必勝」にミスリードされて軍事的対決に臨み、沈没した場所は「護国の現場」に見えるようである。

 かいらい当局が主管して行った「大田顕忠院」での「天安艦6周忌追悼行事」だの、「ソウル戦争記念館」での「共同安保セミナー」だの、「追悼母印押印および追悼献花」だのの茶番劇は、朴槿恵のように対決意識が骨髄に徹した狂信者だけが演出することができる妄動である。

 これまで、農協(農業協同組合中央会)システム障害事件、「3.20ハッキング事件」「GPS (衛星利用測位システム)電波障害事件」「無人機事件」など、南側で起きるすべての事件を、むやみに「北の仕業」であると騒いだ逆賊一味の体質的な悪習は絶対に変わらないであろう。

 まさに、このような茶番劇を「年次化」「定例化」し、いつとなく「対決の太鼓」をさらに騒がしくたたく朴槿恵一味の行為は、生じた情勢にかんがみるとき、さらに許しがたい。

 現在、かいらいが、主人の米国と結託して南朝鮮の東・西・南海で我々の「中核部攻撃」を狙った大規模の連合海上機動訓練を行っている時点で、天安沈没事件を契機にどんな無謀な挑発を働くのかは、誰も予測できない。

 そのうえ、軍事境界線一帯に人間のくずを駆り出して反共和国ビラ散布を行う場合、わが軍隊の無慈悲な反撃をまねくことになるというのはあまりにも明白である。

 極端な挑発は、必ず正義の対応を誘発させるものである。

 わが共和国に反対する野蛮な「制裁」と前代未聞の軍事的挑発に基づいた極悪非道な「体制転覆」まで狙っている米国とかいらいの策動は、せん滅的な報復戦をまねくことになるであろう。

 朴槿恵一味は、はっきりと認識すべきである。

 不正義が正義に、虚偽が真理に勝った例は、この世界にない。

 もし、鉄面皮にも天安沈没事件の「北の仕業説」を騒いで引き続き同族対決に狂奔するなら、南の全土が紺碧の海に葬られた天安の境遇を免れないであろう。【朝鮮通信=東京】


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