朝鮮中央通信によると、祖国平和統一委員会(祖平統)は5日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。
最近、朴槿恵一味がいわゆる「堅固な安保」と「強力な制裁」で「北の非核化」を引き出さなければならないと機会あるたびに言い散らしている。
朴槿恵も、いまは対話ではなく「制裁と圧力」に集中すべき時であると休みなく悪態をついている。
こうしたなか、最近は、有象無象を押し立てて「制裁と圧力」「威嚇と警告」には限界があることをみずから認め、いまや我々に「確実な核放棄だけが生きる道」であることを認識させる、いわゆる「創造的解決法」を得なければならないという奇怪なことまで言い散らしている。
さらには、歴史的な我々の第7回党大会が核保有の認定を受け、宣言する大会になるであろうと勝手に騒ぎ立てている。
いちいち相手にする一顧の価値もない妄言であるが、我々の核の保有とともに歴史的な党大会にまで言いがかりをつけた以上、いくつか言わざるを得ない。
朴槿恵一味が、真に朝鮮半島核問題の「創造的解決法」を得たいなら、少なくとも次のような初歩的な常識程度はしっかり銘記すべきであろう。
第1に、朝鮮半島の核問題が発生した根源から勉強し直さなければならない。
どんな問題であれ、公正に解決するには、その発生の根源からよく知るべきであり、それを知らないで何の解決方途も得られない。
改めて、明白に強調するが、朝鮮半島の核問題を生じさせた根源は、米国の強盗の対朝鮮敵視政策にある。
米国が、わが国を分断した初日からわが共和国にたいする最も悪辣な敵視政策を実施してきたし、それにもとづいて南朝鮮とその周辺地域に核兵器を投入して、随時我々を威嚇、恐喝してきたのは周知の事実である。
朴槿恵一味は、核問題発生の根源に関する歴史の勉強からやり直す方が良かろう。
第2に、朴槿恵は、我々がなぜ核を保有することになったのかというのもはっきりと知らなければならない。
核には核で対応するのが、普遍的な常識である。
我々が核抑止力を保有したのも米国の絶え間ない核の威嚇と恐喝に対応するためであった。
世界のどこにもわが共和国のように核超大国の無謀な核戦争の危険のなかで暮らしてきた国はない。
いまは、その威嚇、恐喝が、我々の自主権はもちろん、生存権まで絶えがたく侵害する域に達した。
このような状況で腕をこまぬいて傍観してはいられないので、我々はやむを得ず核の威嚇に核で対応する道を選択したのである。
我々が、核能力の急速な高度化を実現して、こんにちは持つものはすべて持ち、握るものはすべて握ることになったのも結局、我々にたいする米国とその追従勢力の露骨な核の威嚇のせいである。
朴槿恵一味は、これくらいは知って、誰それの核保有について言い散らすべきである。
第3に、朴槿恵一味は、誰が認めようが認めまいが、水爆まで保有した我々の核保有国の地位は決して変わらないということを知り、我々を相手にする考えをしなければならない。
改めて宣明するが、我々の核は、民族を守り、国を防衛するための自衛的抑止手段であって、決して、誰それの認定や承認を受けるためにつくったものではない。
わが国は既に、小型化された水爆まで持った名実相伴う核強国であり、多種化された核攻撃手段も完備した堂々たる核保有国である。
わが共和国の堂々たる核保有国の地位は、誰が認めようが認めまいが、それは厳然たる現実である。
この地位は、敵対勢力が否定するからといって決して変わり得ないし、まして、米国が放棄せよと言い、朴槿恵があれほど哀願するからといってなくなる我々の核ではないことをはっきりと知らなければならない。
第4に、朴槿恵一味が、真に核問題解決の「創造的解決法」を得ようとするなら、米国の対朝鮮敵視政策とそれに追従する同族対決政策を捨てて民心の峻厳な裁きを受けることから得る方が良かろう。
我々は既に、朴槿恵が祖父のようにあがめる米国とそれに追従する勢力に対朝鮮敵視政策を捨てることだけが核問題を解決できる道であることについて理解して余るほど述べた。
一言で言って、米国の対朝鮮敵視政策と、それにもとづいた核の威嚇、恐喝が続き、朴槿恵逆賊一味の「北の核放棄」騒動がやかましくなるほど、それに対応した我々の核抑止力の攻撃力はさらに急速に強化されることをしっかりと銘記しなければならない。
「北の核放棄」のための最も現実的な「創造的解決法」は、核兵器を振り回して強権と専横に明け暮れる強盗の米帝の存在を地球上から永遠になくすことから得なければならない。
悲惨な終末を目前にしている朴槿恵一味が尽きていく余命を少しでも長らえようとするなら、現実を直視して、これ以上、民族共同の宝剣である我々の核抑止力についてむやみに言い散らしてはならない。【朝鮮通信=東京】
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