南当局が対決続けるなら超強硬的攻勢で対応
祖国平和統一委員会声明 
−2016年6月2日−

 朝鮮中央通信によると、祖国平和統一委員会(祖平統)は2日、全文次のような声明を発表した。

 世紀と年代をまたいだ分裂の悲運を一日も早く取り払い、三千里の国土に統一と繁栄の地平を開こうとするのは、全同胞の一様な念願であり、志向である。

 これ以上許せない分裂の悲痛な歴史に終止符を打ち、統一祖国をもたらす崇高な使命と一念から、わが千万軍民は、歴史的な朝鮮労働党第7回大会で示された新たな祖国統一の路線と方針に従って朝鮮政府・政党・団体共同声明も発表し、北南軍事当局会談の開催も提案し、南朝鮮当局に生じた難局を打開して関係改善の道を開いていくことについて切々と呼びかけた。

 北南関係改善のための我々の積極的な努力と誠意ある措置は、愛国愛族の真心と統一を願う全同胞の切々たる宿願を反映していることによって、内外の全幅の支持と賛同を呼んでいる。

 しかし、我々が示した善意と雅量にたいする南朝鮮当局の最初の回答は「まず非核化、次に対話」だの「誠意のない宣伝攻勢」だのの強弁と悪意に満ちた政治的挑発であったし、実際の最初の対応は軍部ごろつきを動員した無分別な発砲であった。

 いま、この時刻も南朝鮮当局は、外部勢力を排撃し、わが民族同士で手を取り合っていくことに関する我々の正当な主張に恥ずべき対米追従と悪質な同族対決騒動で応じており、北南関係改善のための我々の寛容な提案に対話の相手にたいする絶えがたい挑発と狂乱的な悪態で挑戦し、世論を乱している。

 恩をあだで返すような南朝鮮当局の無知、非道な妄動は、我々の愛国愛族の措置にたいする許しがたい愚弄であり、全同胞の志向と要求にたいする悪辣な挑戦である。

 祖平統は、よりいっそう無分別になる南朝鮮当局の対決狂気によって国の情勢が険悪な域に突っ走っていることに関連し、次のような原則的な立場を明らかにする。

 1.我々の愛国愛族の呼びかけと提案に込められた深い意味を正しく理解して責任ある選択をするかわりに引き続き分別を失って行動するなら、南朝鮮当局に加えられる我々の対応は、抜け出せない窮地にさらに深く追い込み、さらに早く自滅させる超強硬的な攻勢になるであろう。

 我々がこれまで起きた忌まわしいすべてのことを不問に付して南朝鮮当局に善意の手を差し伸べたのは、こんにちの険悪な対決状態を解消し、統一の道を開いていくべき重大な民族的責任感に発したものである。

 それを「南南対立」を助長して「制裁」に風穴を開けるための我々の戦略、まして困難を切り抜けるための「弱者の術策」と思うなら、それほど無知な誤判断はないであろう。

 我々を強大な核保有国の地位に至らせた米国までも、こんにちでは、それを諦めて勝算がないとみなす「まず非核化、次に対話」の「前提条件」をかかげている愚かな行為は、朝米間で解決すべき問題に不当に割り込んで身の程知らずに立ち回るおせっかいであって、笑止に堪えない。

 我々は既に、統一問題から解決しようとする一念で南朝鮮当局に我々が差し伸べた温かい手をとれば、統一の新しい歴史をつづっていくパートナーになれるが、あくまでも振り払って背を向けるなら、その結果は実に悲惨であろうと警告している。

 我々は、この警告が空言でないことを改めて厳かに想起させる。

 2.朝鮮半島の緊張緩和と平和保障のための我々の正当な提案を無謀な軍事的妄動で拒否するなら、南朝鮮当局に加えられる我々の対応は、無慈悲な物理的選択になるであろう。

 我々が、北南軍事当局会談の開催を提案し、朝鮮半島の緊張緩和と平和保障のための実質的な対策を講じていくことを提案したのは、軍事境界線と朝鮮西海のホットスポットをはじめ、緊迫した対峙ラインで軍事的衝突の火種を根本的に除去し、情勢の安定を図って北南関係改善の平和な雰囲気をもたらすためであった。

 しかし、それをビラ散布を中断させるための意図、さらには「偽りの平和攻勢」と自分なりに判断し、全面的に拒否する醜態を演じたばかりか、発砲までして軍事的妄動を働くのが愚かな南朝鮮当局である。

 最近は、再び、あえて我々の最高首脳部を狙った「斬首作戦」の準備まで騒ぎ立てて分別なく振る舞っている。

 我々が間抜けの無謀な軍事的狂気がどんな重大な結果をまねくのかということについて警告したのは一度や二度ではない。

 北南関係の改善と朝鮮半島の平和に関心がなく、ひたすら同族対決と戦争に活路を求める連中とは、力の決算しか残るものがないというのが我々の立場である。

 我々は既に、国の統一を実現するために平和的方法にも準備できているが、一瞬ですべての悪の根源を丸ごと吹き飛ばす非平和的方法にも準備できていることを隠さず宣明した。

 非平和的方法による物理的対応は、我々には統一大戦の快勝を、南朝鮮当局には残酷な敗北をもたらすことになるということを銘記すべきである。

 3.我々を誹謗中傷する挑発的な悪口を休みなく吐くなら、対決狂信者、民族反逆者の烙印を押されたまま残酷な運命を免れないであろう。

 現在、北と南は、民族の運命と将来をめぐって戦略的思考と冷徹な判断にもとづいて関係改善の道を開いていくのか、あるいは現在の破局状態をそのまま持続させるのかという重大な岐路に立っている。

 しかし、南朝鮮当局は、目の前に広がる機会も見えないで大勢の流れも分別できない節穴になって同族を中傷、冒涜する悪口ばかりを休みなく吐いている。

 それが「大統領」であろうが「長官、次官」であろうが、大小を問わず口を開けば「変化」だの何のと執拗に言い散らし、家の中にいようが外に出ようが、そして、相手が誰であろうが意に介さず同族に反対する「共助」の声を上げて狂奔しているのが、南朝鮮執権一味のこんにちの鼻持ちならない醜態である。

 そのうえ、人民の生存権と人権は眼中にない南朝鮮当局は、深刻な経済破綻と民生の悪化に悲鳴を上げる自分の家の問題はほったらかしで、「困難」だの何のとわが共和国の現実を覆い隠そうとあらゆる謀略ラッパを吹いている。

 どれほどなら、南朝鮮の各界が、民心に逆行して同族を討つことばかりする南朝鮮当局者の行為を「奇怪な性質」や「ひどい不通」、同族にたいする「変態的拒否感」に満ちた精神的錯乱症状であると呪うであろうか。

 内外の公正な世論がこんにち、変わるべきは、まさに北ではなく、「維新時代」の対決観念から脱皮できずにいる南朝鮮当局であり、既にこの世界からなくなるべき俗物が青瓦台の「非常識な主人たち」であると一様に指摘しているのはあまりに当然のことである。

 一度吐いた悪口は元に戻らず、その悪口を吐いた舌が自分の首を切る短刀になると言った我々の意味ある忠告と重大な警告を改めて思い出す必要がある。

 現在、全同胞と国際社会は、朝鮮半島で関係改善と緊張緩和の春が到来するのを期待し、南朝鮮当局の態度を鋭く注視している。

 南朝鮮当局は、民族の志向と要求、大勢の流れに逆行して同族対決と戦争狂気で気を吐くほど、時代と歴史がくだす峻厳な審判を免れないことを忘れてはならない。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system