北・南・海外連席会議の8.15開催を提案
北側準備委員会が公開書簡 
−2016年6月27日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮半島の平和と自主統一のための北、南、海外の諸政党、団体、個別人士の連席会議北側準備委員会は27日、公開書簡の発表と関連し、次のように指摘した。

 朝鮮半島の平和と自主統一のための北、南、海外の諸政党、団体、個別人士の連席会議北側準備委員会は、祖国解放71周年に際して全民族的な統一大会合を開催する問題と関連し、南朝鮮と海外の当局、政党、団体と個別人士に公開書簡を送ることにした。

 これに従って、青瓦台の各室長、国務総理と長官、次官をはじめとする南朝鮮の当局者、丁世均議長、朴柱宣、沈在哲の両副議長をはじめとする南朝鮮国会関係者、ともに民主党とセヌリ党、国民の党、正義党の主要関係者、民主平和統一諮問会議の首席副議長、大韓赤十字社総裁、南朝鮮の地方自治団体長、6.15共同宣言実践南側委員会などの統一運動団体と宗教団体、市民・社会団体、社会文化および経済協力団体、李姫鎬、林東源、朴智元、丁世鉉、鄭東泳、李鐘奭、李在禎の各氏ら平壌対面縁故者と著名な100余人の各界の人士、地域別海外同胞団体および人士に書簡を送る。


公開書簡(全文)

 いま、朝鮮半島の平和と統一、北南関係改善を願う同胞の熱望はよりいっそう強烈になっており、わが民族の自主統一偉業は新たな転換期に入っている。

 これ以上、背を向けられない民族史的要請と全同胞の熱い統一念願を反映して去る9日、共和国政府・政党・団体連席会議は、祖国解放71周年を契機に全民族的な統一大会合を開催することを提案したし、その実践的措置の一環として北側準備委員会が既に組織された。

 我々、北側準備委員会は、民族自主と民族大団結の旗印高らかに全同胞が一日千秋の思いで渇望する自主統一の新しい歴史を果敢に切り開いていこうという崇高な念願から南朝鮮と海外の当局、政党、団体と個別人士にこの書簡を送る。

 内外が一様に認めたように、歴史的な朝鮮労働党第7回大会で新たに示した祖国統一の路線と方針には、長々70余年にわたった分裂の歴史に終止符を打ち、わが民族の尊厳と名誉が世界に輝く統一繁栄の新時代を開いていこうとする鉄の信念と意志が込められている。

 深まる民族分裂の悲劇がこれほど骨身に染み、これ以上放っておけない胸の痛む傷として残っているこんにち、民族の運命と未来が大切であることを深く自覚した人なら誰もが我々の真摯で革新的な発議と提案を受け入れ、同族対決の極端な状態を一掃して朝鮮半島の平和と安定をなし遂げ、祖国統一の活路を自主的に、民族の団結した力で開いていくべきであるというのが我々の揺るぎない意志である。

 我々は、北南関係の改善と統一問題の解決に有益なら、政見と信仰、主義主張に関係なく誰とも虚心坦懐に対座する用意があることを改めて確言する。

 たとえ、かつて反統一の道を歩んできた人であっても、民族の良心が少しでも残っているなら統一のパートナーとして新たな出発ができるというのが我々の変わりない立場である。

 外部勢力による民族分裂を防ぐために解放政局で北と南の共産主義者と民族主義者が志を同じくしたように、統一問題解決のために北南当局をはじめとする各階層が協力と団結の6.15時代を切り開いてきたように、真に国の運命を案じて統一を願うなら、誰も我々の提案を拒否する何の理由もないであろう。

 我々は、祖国解放71周年に当たる今年の8.15を前後して、北と南の当局と国内外の政党、団体の代表、各界の人士が参加する民族的大会合を平壌または開城で開催し、会議の名称は、朝鮮半島の平和と自主統一のための北、南、海外の諸政党、団体、個別人士の連席会議にしようということである。

 万一、南側で連席会議と関連して時期や場所、参加対象と討議の案件など関心事となる問題について建設的な意見を出すなら、それも虚心に検討して受け入れる十分な用意がある。

 差し当たり、連席会議の開催を実質的に推進する準備委員会を各地域別に設け、それにもとづいて全民族共同準備委員会を結成するのが急務であるとみなし、南側と海外でその実践に速やかに着手するよう希望するとともに、7月中には、合意される場所で北と南、海外の代表を網羅した全民族共同準備委員会の結成に関する実務接触をおこなうことを提案する。

 いま、国際社会は、新たな転換期を迎えている朝鮮半島の情勢の流れとわが民族の歩みを注視している。

 今日一歩をちゅうちょすれば、明日になっては十歩、百歩を走っても埋められないし、同胞の胸に刻み付けられた不幸と苦痛の傷が倍加するということを我々皆が絶対に忘れてはならないであろう。

 我々は、南朝鮮当局と国内外の政党、団体、著名な人士が、こんにちの重大な局面で時代と民族に担った自分たちの本分を深く自覚し、我々の誠意ある提案と措置に積極的に呼応するものとの期待と確信を表明する。
 同胞愛のあいさつを送る。【朝鮮通信=東京】

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