「北のテロの可能性」説は詭弁
−2016年7月10日−

 祖国平和統一委員会のスポークスマンは、最近、朴槿恵一味が「北のテロの可能性」を騒ぎ、同族対決策動にさらに熱を上げていることに関連して10日、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 最近、かいらい一味は、いわゆる「北のテロの可能性」をさらに口酸っぱく言い散らしている。

 去る4日、朴槿恵は青瓦台で「国務会議」を招集し、「どの地域もテロに対して安全ではない」だの「北が、我々の社会内部の対立を狙ってさまざまなテロを試みている」だの「北のテロ行動が迫っているという観点で備えなければならない」だの何のと生意気な口をきいた。

 これに先立ち、かいらい国務総理なる者も第1回「国家」テロ対策委員会の会合なる場で、「北が、海外でわが国民を拉致したり、国際テロ組織を唆してテロを起こす恐れがある」「既に、そのような兆候をつかんで久しい」と口角泡を飛ばしている。

 かいらい一味が、「テロ」だの「拉致」だのの、でたらめなラッパを吹き、我々に「テロ犯罪」のレッテルを張ろうと悪態をつくのは今回が初めてではない。

 去る6月も、朴槿恵は「国務会議」なる場にあらわれて「北の拉致、テロの企図」だの「国際テロ組織との連携」だの何のととんでもない悪態をついて内外を驚愕させた。

 かいらい一味は、保守メディアと保守的な「対北専門家」を押し立てて「北が従業員の自発的脱北に対応して南側人士を大勢誘引、拉致する計画を立てた」だの何ののでたらめな世論も引き続き流している。

 改めて明白に言うが、かいらい一味が突拍子もなく「北のテロ」説を持ち出しているのは、我々にたいするもう一つの重大な政治的挑発であり、極悪非道な対決妄動である。

 周知のように、最近、世界的に各種のテロ事件が相次いで発生しているなか、南朝鮮は国際テロ組織である「イスラム国」の標的になって社会全般にテロの不安と恐怖が急激に拡大している。

 実際、南朝鮮がテロ恐怖地帯と化して「イスラム国」のテロ攻撃対象にまでなったのは、他国の自主権と生存権を無残に蹂躙し、世界制覇を追求する米国主導の侵略的な「対テロ戦」に盲目的に加担したかいらい一味の醜悪な親米・事大屈従行為がまねいた必然の結果である。

 かいらい一味が、「国際テロ組織との連携」だの何のと言って「北のテロの可能性」を騒いでいるのは、民心の非難世論を我々に向けようとする荒唐無稽な詭弁である。

 民族に反逆し、人倫を破壊して大勢に逆行するテロと拉致の主犯と言えば、ほかならぬ朴槿恵一味である。

 北南間の和解と団結を図り、同族同士で祖国統一を遂げることに関する我々の善意を突っぱね、極悪な対決狂気を鼓吹している朴槿恵一味は、特大型のテロ団体である「トンカモ」のような極悪非道なテロ団体をつくり、スパイおよび破壊・暗殺分子を送り込んで我々の尊厳と制度を冒涜し、転覆しようと躍起になって狂奔しているテロの元凶であり、極悪な反人倫犯罪集団である。

 最近、我々の従業員を白昼に誘引、拉致した歯ぎしりする蛮行によってことごとく明らかになったように、かいらい一味は至る所で我々の公民にたいする誘引・拉致犯罪に明け暮れている。

 現在、国際社会は、我々の人員にたいするかいらい一味の集団誘引・拉致蛮行に驚愕を禁じ得ない。

 日増しに深刻な統治危機に直面したかいらい一味は、自分の家の中では「維新」ファッショ時代の政治テロ、白色テロを復活させて余命を永らえようと最後のあがきをしている。

 自主統一と民主主義を志向する進歩団体はもちろん、自分らに歯向かう政治的反対派はすべて「利敵団体」だの「従北」だのと言って容赦なく弾圧、抹殺して迫害するかいらい一味の政治テロ行為は、古今東西その類例を見ない。

 かいらい一味が騒ぐ「テロ防止」とは結局、同族を害して政治的反対派を粛清するための政治テロ、白色テロを覆い隠そうとする口実にすぎない。

 南朝鮮の各階層が、かいらい一味がつくり上げた「テロ防止法」を「第2の保安法」であると非難し、一様に反対、排撃しているのはあまりに当然である。

 テロの元凶であり、拉致の主犯が、誰それに言いがかりをつけることこそ、同族対決に狂うにも甚だ狂った精神病者のヒステリーであって、厚顔無恥の極みにほかならない。

 かいらい一味が、いくら「北のテロの可能性」を声の限りに騒ぎ立てても、そのような幼稚な謀略と浅はかな、たわ言にだまされる者は一人もいないし、何によっても同族を陥れ、ファッショ暴圧が骨髄まで体質化し、テロと拉致に明け暮れている醜悪な正体を隠せない。

 南朝鮮の各界各層は、「テロ防止」の看板をかかげたかいらい一味の同族対決騒動とファッショ暴圧策動に断固反対、排撃すべきである。

 我々は、「北のテロの可能性」を流し、総破綻に直面した反共和国対決政策を続け、深刻な統治危機を免れようとあがくかいらい一味の無分別な妄動を少しも許さず、踏みつぶすであろう。

 かいらい一味は、我々に「テロ犯罪」のレッテルを張ろうとする卑劣な謀略茶番劇によって得るものは、全同胞の峻厳な審判だけであることをはっきりと認識すべきである。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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