THAAD配備決めた朴槿恵は希代の事大売国奴
祖国平和統一委員会代弁人声明 
−2016年7月14日−

 朝鮮中央通信によると、祖国平和統一委員会(祖平統)は14日、全文次のようなスポークスマン声明を発表した。

 いま、全同胞が、南朝鮮地域に米国の殺人装備であるTHAADを引き入れることを決めた朴槿恵一味の反民族的売国行為に怒りで歯ぎしりしている。

 南朝鮮の各階層は、朴槿恵一味の今回の妄動を米国に屈従して主権を丸ごと売り渡した「現代版乙巳五賊の行動」「致命的で亡国的な選択」「国民安保に戦争以上の脅威をもたらした大災難」などと断罪、糾弾し、THAADの配備決定を全面的に白紙に戻すことを強く求めている。

 一朝にしてTHAAD配備地の烙印を押されて青天の霹靂であった慶尚北道星州郡の住民は、朴槿恵の親米屈従行為に驚愕を禁じ得ず、血で書いた「THAAD配備決死反対」のスローガンをかかげてハンガーストライキをはじめ頑強なたたかいに突入した。

 南朝鮮全域が蜂の巣をつついたような大騒ぎのなか、THAADの配備で米国のさらに露骨な軍事的脅威に直面することになった周辺諸国の反発もまた、日を追って激しくなっている。

 しかし、事態の張本人である朴槿恵一味は、眉一つ動かさず、「北の核とミサイルの脅威にたいする防御用」だの「国民の安危と生存のための不可避な措置」だののとんでもない詭弁を並べて、自分らの罪悪を覆い隠し、内外の反撃をかわそうとあがいている。

 朴槿恵が直接「もはやTHAADと関連した不要な論争をやめてほしい」と言い散らして世論を静めようとする一方、THAADの配備をできるだけ早く終えよと手下を駆り立てている。

 今回の事態を通じて、朴槿恵こそ同族対決と北侵野望の実現に狂いに狂って民族の運命と利益をためらいなく売り渡し、地域の平和と安定まで、ためらわず破壊する希代の事大売国奴、戦争の手先であることが全世界にさらにはっきりさらけ出された。

 祖平統は、わが民族の運命で新たな転換が予告されるこんにちのような重大な時期に、米国の強盗の要求に屈従して天人共に怒れる反民族的売国行為を働いた朴槿恵逆賊一味を全同胞の名で峻烈に断罪、糾弾し、次のような立場を明らかにする。

 朴槿恵一味が強引に推進するTHAAD配備劇は、狼の手を借りて民族の貴重な資産である同族の核の宝剣をなくそうという極悪非道な対決妄動である。

 朴槿恵が全同胞と国際社会の強い反対も押し切ってTHAADの配備を強行する目的は他にあるのではない。

 我々の核保有国の地位が日増しに強固になり、自分の「まず非核化」のラッパがもはや通じなくなると、いかなる代価を払ってでも米国を後ろ盾にして反共和国制裁と圧力の度合いをさらに強めようとするのが朴槿恵のずる賢い計略である。

 特等の親米の手先である朴槿恵が青瓦台の裏部屋に居座っているうちに利用できるものは利用しようとする主人と、そのズボンの裾にすがってあくまでも「北の核放棄」の企図を実現しようとする娼婦が互いにあつらえ向きに遂げられた密室の取り引きがまさに今回のTHAAD配備決定である。

 同族を圧殺して「吸収統一」のつまらない夢を実現さえできるならどんなこともためらわないし、血と汗で築いた民族の大切な財産までもみずから敵に差し出す、このような醜悪な売国悪女を世界はいまだに見たことがないであろう。

 朴槿恵は、米国のTHAADの砲台の後ろに隠れれば罪深い自分の命も救われ、崩壊する統治体制も収拾できると浅知恵を弄しているが、それよりも大きな誤算はない。

 THAADの配備決定の張本人である朴槿恵が、外部勢力にへつらって同族圧殺にあがけばあがくほど、我々の自衛的核戦力は、質的、量的にさらに強化され、慈悲を知らない切っ先鋭い正義のあいくちは、万古無比の逆賊の息の根を的確に止めることになることを一瞬も忘れてはならない。

 朴槿恵一味が今回犯した罪悪は、70年以上も南朝鮮を不法に占領している米帝侵略者に永久占領の機会を与え、民族分裂をさらに持続させる特等の売国犯罪である。

 世紀をまたいで続いている外部勢力の支配と隷属を一日も早く終わらせ、祖国の統ーと民族繁栄の新時代を開いていくのは、わが同胞の一様な念願であり、時代の差し迫った要請である。

 しかし、朴槿恵は、主人のTHAAD配備の要求を軽はずみに受け入れたことで、強盗の米帝が南朝鮮に永遠に居座るもう一つの口実を提供した。

 米本土にもわずかしかなく、海外にはいまだに一つも設置されていないTHAADの砲台を南朝鮮に配備するという事実だけを見ても、今回、朴槿恵が働いた親米屈従と売国行為がどれほど甚だしいかがよくわかる。

 さらに、THAADという戦争の怪物が居座る場所を提供するために子々孫々生を受けて暮らしてきた地域住民は容赦なく放り出され、人民の血と汗が染みた莫大な血税を基地の建設と維持につぎ込むことになったので、南朝鮮全土がうっぷんを吐き出さずにはいられない。

 世界のすべての国と民族が、自主権と利益を守るために熾烈な競争をおこなっている時に、むしろ、外部勢力に自分らの土地をためらわず差し出し、戦争の手先役を演じている朴槿恵こそ、民族の恥であり、災難の種である。

 父親は屈辱的な「韓日協定」のでっち上げで第二の李完用の汚名を残したなら、その娘はそれに負けじとTHAADの配備決定で米国の永久占領と民族分裂の持続のためのもう一つの恨みを残したので、やはり逆賊の血は争えないし、拒めもしないようである。

 山河が何度も変わり、歳月が千年、万年流れても、わが民族の現代史に甚だしい被害を及ぼした逆賊親子の汚らわしい罪悪は絶対に消えないし、代を継いでその代価を必ず払うことになるであろう。

 南朝鮮で強行されるTHAADの配備は、貴重な我々の国土を大国の対決の場に変え、外部勢力の手に同胞の運命がめった切りにされるようゆだねる天人共に怒れる蛮行である。

 米国が南朝鮮にTHAADを配備すれば、東北アジア全域を核の照準内に入れて恒常的な覇権を維持しようとする戦略的企図がより現実化し、その政治的、軍事的な結果は実に甚大である。

 地域と世界の平和愛好勢力が、米国のTHAAD配備の企図を強く問題視し、かいらいが主人のたび重なる圧力を受けながらも、これまですぐには応じられなかったのはまさにこのためである。

 米国と朴槿恵一味のTHAAD配備の強行に対応して周辺諸国の実質的な軍事的措置が講じられる場合、南朝鮮は大国間の政治的、経済的、軍事的、外交的な対立と摩擦の真っただ中に立つしかない。

 今後、東北アジア地域で大国間の偶発的な衝突が起きれば、任意の瞬間にTHAADを狙った国籍不明の核攻撃手段が飛んでこないという保証はなく、その被害はそのまま南朝鮮が受けざるを得ない。

 これについて外電が、南朝鮮こそ地域の「最も危険な地雷原」になったし、THAADの配備は、南京虫を退治するために家を焼くような愚行であると強く非難しているのは偶然でない。

 天下にまたとないばか、一介の売国逆賊のせいで罪のない南朝鮮人民が計り知れない災難と被害を受け、我々の大切な祖国の領土が大国の争いによって踏みにじられることになる残酷な現実を果たして傍観できようか。

 強力な自衛的力を保有したこんにちになってまで、わが民族が20世紀のような血の涙を流す受難と悲劇に再び巻き込まれるわけにはいかない。

 理性と分別があり、平和と安全を貴ぶなら、南朝鮮の各階層の人民は、自分たちの尊厳と利益、生存と運命をかけて立ち上がって一握りにもならない売国の群れを葬るべきであり、朝鮮半島の統一と平和、安定を阻む米国の軍事的占領と支配を終わらせるたたかいの炎をさらに力強く上げなければならない。

 朝鮮半島を外部勢力の核の戦場として差し出し、同族対決と親米屈従の醜悪な行跡を歴史に再び残した朴槿恵は、永遠に許しがたい反民族的売国の代価を最も厳しく、最も凄絶に払うことになるであろう。【朝鮮通信=東京】


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