THAAD配備反対闘争は怒りの爆発
朝鮮平和擁護全国民族委員会代弁人談話 
−2016年7月22日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮平和擁護全国民族委員会(平和擁護委)は22日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 最近、南朝鮮で米帝侵略軍のTHAADの配備を決定した朴槿恵一味の反民族的売国策動を断罪、糾弾する各階層の大衆闘争が日増しに高まっている。

 南朝鮮の野党と市民団体をはじめとする各界各層は、かいらい一味のTHAAD配備決定を「大災難をもたらす妄動」「米国の利益だけを絶対視した売国決定」などと連日糾弾してTHAADを南朝鮮に引き入れようとする朴槿恵に「第2の乙巳5賊」であると認め、その配備に決死の覚悟で反対している。

 特に、THAAD配備地に決定した慶尚北道星州郡の住民は、星州に現れたかいらい国務総理と国防長官に生卵とペットボトルの洗礼を浴びせて7時間も力強くたたかったし、星州THAAD配備阻止闘争委員会を結成して剃髪とキャンドルデモ、ソウル座り込み闘争など連日強力なたたかいを展開している。

 南朝鮮各界の大衆闘争に慌てふためいた朴槿恵一味は、「国民を守るための不可避な措置」だの何のと毎日のように苦しい弁明を並べる一方、米国と結託してグアム島のTHAAD基地を公開する茶番を演じるなど、激怒した民心をなだめようと最後のあがきをしている。

 こんにち、南朝鮮でおこなわれている大衆あげてのTHAAD配備反対闘争は、同族対決と親米事大、反民族に狂って三千里の国土と全民族を強盗の米帝の核戦争のいけにえにためらいなく差し出し、東北アジア地域に新たな冷戦をもたらす朴槿恵一味にたいする絶えがたい憎悪と怒りの爆発である。

 内外が一様に糾弾しているように、かいらい一味が南朝鮮に必ずTHAADを配備しようとするのは、わが共和国を力で圧殺して「吸収統一」の野望を遂げようとする凶悪な企図のあらわれであるとともに、アジア太平洋地域で軍事的覇権を確保しようとする米国に追従して民族の運命を外部勢力にためらいなくゆだねる極悪な親米売国逆賊行為である。

 いま、米国とかいらい一味は、THAADの南朝鮮配備が誰それの「核およびミサイル脅威」のためであると宣伝しているが、それは米国の核戦争装備を南朝鮮に引き入れて東北アジア地域で戦略的優位を占め、いつでもわが共和国と周辺諸国に核先制攻撃を加えて世界を制覇しようとする凶悪な企図を覆い隠すための三文の値打ちもない欺瞞術策にすぎない。

 平和擁護委は、南朝鮮を世界最大の核戦争発源地、残酷な核の戦場に転落させ、国と民族の尊厳と利益を外部勢力に差し出した朴槿恵一味の親米事大的妄動を永遠に許しがたい反民族的売国行為であると認め、すべての朝鮮民族の名で峻烈に断罪、糾弾する。

 国と民族の運命は眼中にない朴槿恵一味のTHAAD配備妄動によってこんにち、南朝鮮は世界制覇のための米国の侵略的な核前哨基地、核戦争発源地に徹底的に転落し、朝鮮半島と東北アジア地域での核戦争の危機はさらに現実的な危険として目前に迫った。

 米国の侵略的なTHAAD配備によって南朝鮮人民が被ることになる重大な人命および環境被害と莫大な経済的負担はまた、計り知れない。

 南朝鮮は、米帝侵略軍にTHAADの敷地と施設の提供はもちろん、建設費、軍需支援費、運用費など天文学的な額に達する血税を献上しなければならなくなったし、それによる経済的負担はそっくりそのまま南朝鮮人民が負うことになった。

 軍事的実用性はもちろん、安全性が保証されずに米国内でさえ深刻な憂慮が提起されているTHAADは、強力な電磁波と騒音公害で周辺地域の住民の生命の安全に危険をきたし、周囲の環境に莫大な被害をまねくことから、多くの国で百害あって一利なしの怪物として排斥されている。

 にもかかわらず、かいらい一味は、THAADの配備による「被害はない」だの「怪異な話の流布」だのと自分らの醜悪な事大売国的正体を何としても覆い隠し、内外の糾弾世論をかわそうと鉄面皮な茶番にさらにしがみついている。

 朴槿恵逆徒は、21日にも安全保障会議なるものを開き、「北の脅威」だの「最善の方途」だの何のと我々に悪辣に言いがかりをつけて、自分らのTHAAD配備を合理化し、「不純勢力」を云々して南朝鮮各界の正義のたたかいを弾圧する凶悪な企図まで公然とさらけ出した。

 諸般の事実は、朴槿恵一味こそ北と南に関係なく全同胞に絶えがたい不幸と苦痛、残酷な災いだけをもたらす天下の逆賊の群れであり、朝鮮半島と東北アジアの平和と安全を重大に脅かす癌のような存在であることをはっきりと示している。

 朴槿恵逆徒が、主人の米国に民族の利益を丸ごと差し出した代価として破滅に瀕した運命から抜け出して極悪非道な同族対決野望を遂げようとあがいているが、全民族に拭えない罪悪を積み重ねたことで終局的滅亡を免れない。

 朴槿恵逆徒は、THAADのようなくず鉄の塊で我々の正義の砲火を少しでも避けられると思うなら、それよりも大きな誤算はないことをはっきりと認識しなければならない。

 我々はこの機会に、朝鮮半島で核戦争の危険を防ぎ、米帝の侵略的な殺人装備と基地を撤廃して東北アジア地域の平和と安全を守るためにたたかう南朝鮮人民の正義のたたかいに積極的な支持とかたい連帯を送る。

 国内外のすべての朝鮮民族は、万古無比の逆賊である朴槿恵一味の犯罪的なTHAAD配備策動を少しも許さず、断固阻止し、破綻させるたたかいにこぞって立ち上がるべきであろう。【朝鮮通信=東京】


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