「慰安婦支援財団」設立は反民族的行為
−2016年8月4日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮日本軍性奴隷・強制連行被害者問題対策委員会は4日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 いま、全同胞は、内外の強い抗議、糾弾にもかかわらず、「日本軍慰安婦支援」のための「和解・癒やし財団」なるものをでっち上げた朴槿恵一味にたいする込み上げる呪いと怒りを禁じ得ない。

 かいらい一味の今回の妄動は、日本の天人共に怒れる罪悪を覆い隠そうとする反民族的行為であり、日本軍性奴隷被害者とすべての朝鮮民族にたいするたえがたい冒涜であって、絶対に許されない。

 したがって、南朝鮮の日本軍性奴隷被害者はもちろん、「韓国挺身隊問題対策協議会」をはじめとする市民・社会団体と各階層が、「財団」の設立は不法であり、性奴隷問題の「合意」は全面無効であると怒りを爆発させて強く反対、排撃している。

 周知のように、日本軍性奴隷犯罪は、第2次世界大戦の時期に日本の帝国主義者が20万人の朝鮮女性をはじめ、アジアと各国の多くの女性を強制的に戦場に引き連れて侵略軍の性の慰み物にし、それでも足りず最も野蛮な方法で多くの女性を残虐非道に虐殺した特大型の反人倫犯罪である。

 いまも、性奴隷被害の生存者は、日本人に強制的に連れて行かれて女性の尊厳と人格を無残に踏みにじられ、人間の想像を絶する不幸と苦痛を強いられた悲痛な恨みを抱いて身もだえし、日本の過去の罪悪を峻烈に断罪、糾弾している。

 全同胞と国際社会が、日本が働いた残虐非道な性奴隷犯罪にたいして、国家的に、法的に責任を認めて謝罪、賠償することを求めているのはあまりにも当然である。

 にもかかわらず、朴槿恵一味は昨年末、日本と外相会談なるものを開き、日本がいわゆる「慰安婦支援財団」に幾らかの金を渡す見返りに性奴隷犯罪にたいして「最終的かつ不可逆的な解決」をすることを密約する間抜けな逆賊行為をためらわずに働いた。

 そして、全同胞の強い抗議、糾弾にもかかわらず、それを推進する茶番を演じてきたし、今回、日本が支払う金には、「賠償金の性格がある」だの何のと自分らの親日行為を合理化し、ついに「財団」の設立を強行したのである。

 いま、かいらい一味は、「財団」の設立で性奴隷被害者の傷が「癒や」され、「名誉と尊厳の回復」のための契機がもたらされたかのように生意気に騒ぎ立てている。

 事実、日帝にたいする我々の女性と全民族の血の恨みは、日本人が十回、百回謝罪するとしても絶対に晴れないし、天文学的な額の金で賠償するとしても覆い隠せない問題である。

 かいらい一味の今回の「財団」でっち上げ策動は、性奴隷被害者の胸を「癒やす」どころか、さらなる傷を残すことになったし、朴槿恵逆徒が働いたもう一つの反民族的大罪として歴史に記録されることになった。

 現在、日本の反動層は、自分らが渡した金が賠償金ではないし、南朝鮮の性奴隷被害者と反日団体が日本の性奴隷犯罪を告発して日本大使館前に建てた平和の少女像を撤去してこそ金を支払えるとし、甚だしく傲慢無礼に振る舞っている。

 このようなずうずうしい日本と結託して「癒やし」だの「和解」だのと日本軍性奴隷被害者の癒えない傷にさらに切り付けて過去の日帝の万古無比の罪悪を覆い隠そうとする朴槿恵一味こそ、永遠に許しがたい現代版「乙巳五賊」の群れにほかならない。

 かいらい一味の「財団」でっち上げ劇は、日本との政治的・軍事的結託を強化して三角軍事同盟のでっち上げを推し進めようとする米国の執拗な督促と背後操縦によるものであって、米国と日本の手先である朴槿恵逆徒の反民族的売国本性をさらにことごとく明らかにしており、それは、逆賊一味の醜悪な事大・売国政策の必然の産物である。

 朴槿恵の今回の親日売国妄動は、20世紀60年代に日本から幾らかのドルを受け取って恥ずべき日本・南朝鮮「協定」に判を押した自分の父である朴正煕逆徒を不思議にもほうふつさせる。

 先日は内外の反対にもかかわらず、米国のTHAADを引き入れて南朝鮮を外部勢力の対決の場として完全にゆだねる極悪非道な親米・逆賊行為をはばかりなく働き、今回はまた呪わしい「和解・癒やし財団」なるものをでっち上げて民族の尊厳を売り渡す親日売国行為を働いた前代未聞の事大売国の行跡は全同胞の込み上げる怒りを買っている。

 自分の父の親日遺伝子を受け継いだ朴正煕のような万古無比の逆賊をそのまま放置しては、南朝鮮人民がいつまでも不幸と苦痛から抜け出せないし、民族が安らかではいられない。

 全同胞は、売国逆賊行為に狂った朴槿恵一味を断固一掃し、日本がわが民族に働いた万古無比の罪悪を決算するたたかいに総決起すべきであろう。

 わが人民は、全同胞とともに日本が働いた性奴隷犯罪および強制連行をはじめ、あらゆる反人倫的罪悪にたいする徹底した謝罪と賠償を受け取るために最後までたたかうであろう。【朝鮮通信=東京】


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