日本との軍事協力拡大は反民族的犯罪
−2016年8月17日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮平和擁護全国民族委員会(平和擁護委)は17日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 最近、朴槿恵一味が、南朝鮮各階層の抗議、糾弾にもかかわらず、日本の反動層との軍事的共謀・結託を日ごとに露骨におこない、内外の大きな怒りと懸念をかき立てている。

 かいらい逆賊一味は、日本の反動層といわゆる「軍事交流および友好増進」の方案を論議するという名目で昨年から日本の防衛相と「自衛隊」の頭目を頻繁に南朝鮮に招き入れて不純な謀議をおこまっており、去る6月におこなわれた「第15回アジア安全保障会議」など多くの機会に日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結、国防当局間の直通電話(ホットライン)増設、軍事訓練参観、航空機と艦船の相互訪問のような軍事「交流」と「協力」を大幅に拡大していくことを密約した。

 それにより、かいらい一味は、日本の「自衛隊」の艦船が「日本軍国主義の象徴」「戦犯旗」と糾弾されている「旭日昇天旗」をかかげて南朝鮮の港に公然と入港するようにする一方、「北の核・ミサイル脅威」に対処するという口実のもとで日本の連中と合同軍事演習まではばかることなくおこなっており、内外の強い非難によって、この5年間中止されていたかいらい海軍訓練戦団の日本寄港を再開し、THAADの南朝鮮配備を契機に「北のミサイル関連情報」を日本の連中に渡そうとする企図もさらけ出している。

 いまも、わが民族の胸には、およそ半世紀の間もわが国を占領し、野蛮な殺りく蛮行に明け暮れて三千里の領土を血の海にした日帝侵略者にたいする恨みとうっぷんがそのままこもっている。

 にもかかわらず、日本の反動層が去る7月、ソウルのど真ん中で日帝侵略軍の子孫である「自衛隊」創設記念行事なるものを公然とおこなうようにし、そこにかいらい当局の間抜けな俗物が卑屈に参加する醜態を演じたのは、全同胞にたいする耐えがたい冒涜であり、愚弄である。

 日本との軍事的共謀・結託にしがみついている朴槿恵一味の行為は、わが民族に永遠の恨みを残した日本の連中に朝鮮半島再侵略の道を開き、この地にまたも戦争の災難を浴びせようとする許しがたい事大売国行為であり、極悪な反民族的犯罪である。

 周知のように、日本の反動層は、自分らの過去の犯罪を誠実に反省するかわりに「大東亜共栄圏」の昔の夢を実現するために軍国化を進め、「自衛隊」の活動範囲を全世界的範囲に広げており、戦争と軍隊の保有を禁じた憲法まで作り直そうとしている。

 特に、日本の反動層は、海外侵略の第一の対象に朝鮮半島を定めて「有事に自衛隊の自動的な介入」について公然と騒いでいる。

 さらに問題となるのは、日ごとに深まるかいらい一味と日本の反動層の軍事的結託が米国の対アジア支配戦略によるものであり、徹底的に米国の背後操縦とシナリオによって推し進められていることである。

 米国は、アジア太平洋地域で覇者の地位を維持し、世界を制覇する野望から日本の反動層とかいらいとの三角軍事同盟を本格的に推し進め、かいらい一味が日本との軍事的協力を強化するよう圧力を加えている。

 米国が、アジア太平洋地域で毎年おこなう各種の名目の連合・合同軍事演習にかいらい軍と日本の「自衛隊」を引き入れ、南朝鮮にTHAADを配備するなどMDシステムを構築しているのもまさにそのためである。

 米国の唆しのもとでおこなわれている朴槿恵一味と日本の反動層の軍事的結託と共謀策動は結局、米国、日本との三角軍事同盟でっち上げにつながって朝鮮半島に戦争の危機をもたらし、東北アジアと世界の平和と安全に重大な脅威をまねくことになるのは明白である。

 かいらい逆賊一味は、日本の反動層との軍事的結託を強化することで、反共和国孤立・圧殺のための軍事的包囲網を形成し、主人の米国とともに日本まで後ろ盾にして我々に対抗しようとする対決の下心をさらに如実にさらけ出している。

 同族対決のためにわが民族の百年来の敵である日本の反動層との共謀、結託もためらわず、侵略的な外部勢力の道案内役を果たしている朴槿恵一味こそ最も醜悪な事大売国奴である。

 これまで、南朝鮮で親米・親日事大行為に明け暮れないかいらい政権はなかったが、朴槿恵一味のようにわが民族に働いた日帝の極悪な過去の犯罪をもみ消して日本の軍国主義者の再侵略欲望をあおぎ、同族を討つための軍事的共謀・結託に露骨にしがみついた反逆の群れはかってなかった。

 これは、屈辱的な南朝鮮・日本「協定」締結で、民族の利益を丸ごと売り渡した自分の父、朴正煕逆徒の親日売国根性をそのまま受け継いだ天下の逆賊朴槿恵だけがおこなえる万古無比の犯罪にほかならない。

 かいらい一味の無分別な親日・売国的妄動にたいして南朝鮮の各階層が、「日本軍国主義の亡霊を呼び寄せる危険な行為」「日本に対北先制攻撃の道を開き、米国、日本との軍事同盟に巻き込まれて緊張激化をまねく反逆行為」「自分の家の中に毒蛇を引き入れる愚かな妄動」と強く断罪、糾弾するのはあまりにも当然である。

 朴槿恵逆賊の群れが、あえて我々に対抗するために日本の反動層との軍事的結託劇を演じるのは、墓穴を掘る愚かな自滅行為になるだけである。

 全同胞は、民族の災いの元である朴槿恵逆賊一味を一日も早く取り除き、日本の反動層の再侵略策動を粉砕し、朝鮮半島の平和と安全のための民族あげてのたたかいにこぞって立ち上がるべきであろう。

 同族対決に狂った朴槿恵逆賊一味の親日事大・売国行為は、必ず民族の峻厳な審判を免れないであろう。【朝鮮通信=東京】


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