女性従業員「社会定着」発表は謀略
−2016年8月21日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮強制拉致被害者救出非常対策委員会は21日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 内外の強い糾弾と送還要求にもかかわらず、集団拉致した我々の女性公民を4カ月以上監禁していた朴槿恵逆賊一味が先日、彼女たちを「社会に送り出して定着」させたど発表する茶番を演じた。

 これと時を同じくして、かいらい当局の連中と極右保守勢力は、「もはや、北が女性従業員の強制抑留を主張する根拠がなくなった」だの何のと騒ぎ立てている。

 これは、かいらい一味が、自分らが働いた天人共に怒れる集団拉致蛮行の真相を永遠に覆い隠し、我々の女性公民の強制抑留にたいする社会的非難と彼女たちの家族面談、送還を求める内外世論の圧力を防ぐためにでっち上げたもう一つの卑劣な謀略劇である。

 南朝鮮の少なくないメディアは、「当局の説明に疑惑が上がっている」「発表が嘘であるかも知れない」「北の女性が、外部に露出するのを防ぐために情報当局が別の場所で彼女たちの身柄を引き続き管理している」と報道しており、我々の女性との弁護人接見を求めてきた民主社会のための弁護士会(民弁)は「北の女性従業員が、実際に社会に定着したのか確認できない状態」であるとしている。

 かいらい一味が、「社会に出た北の従業員たちが自由の身」になったと騒ぎながらも、「身辺保護」だの何のの荒唐無稽な口実で彼女らを公開せずにメディアとの接触も一切遮断しているのは、かいらいの発表が完全にでっち上げた嘘であることを如実に示している。

 我々の公民を白昼に集団誘引・拉致して南朝鮮に連れ去るなり、やかましく宣伝して写真まで広めたかいらい一味が、いまさら「身辺保護」を云々して彼女たちを公開できないとすることこそ、つじつまが合わない奇怪な詭弁である。

 逆賊一味が、我々の女性公民が自由に意思表示ができるように表に出せないのは、いわゆる「身の安全」のためではなく、自分らが働いた前代未聞の集団拉致犯罪と反人倫的行為が全世界にあらわになるのを恐れているからである。

 極度の危機と窮地に追いやられるたびに自分らの犯罪を覆い隠し、合理化しようとするために卑劣な謀略と捏造にしがみつくのがかいらい一味の常套の手法であるというのは既に周知の事実である。

 朴槿恵逆賊一味は、祖国の懐に帰ろうとする我々の女性公民の決心と意志をあらゆる懐柔と脅しによっても曲げられなくなると、彼女たちを離れた場所に永遠に閉じ込めて完全に廃人にしようとしているのである。

 朴槿恵逆賊一味の悪辣さと残忍さから見ると、いままで監禁されていた我々の公民のなかには既に、無残に殺害された女性もいる可能性がある。

 朴槿恵一味がでっち上げた「定着」謀略劇は、我々の女性公民の無条件送還に関する我々の正当な主張と内外世論の一様な要求にたいする悪辣な挑戦である。

 南朝鮮の各階層の人民と世界の良心的な世論は、朴槿恵一味の野蛮で反人倫的な行為を絶対に黙認してはならない。

 かいらい一味が、少しでも人道主義に関心があり、人権を尊重するなら、いまからでも我々の女性公民にたいする強制抑留と残忍な「帰順」懐柔工作を中止し、子どもの生死さえわからずに気に病む父母の懐に送り返すべきであろう。

 我々は、かいらい一味の集団拉致犯罪と反人倫的行為を少しも許さないし、我々の女性公民を救出して共和国の懐に連れ戻すために最後までたたかうであろう。【朝鮮通信=東京】


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