朴槿恵退陣要求デモの「北風」捏造を非難
−2016年12月1日−

 朝鮮中央通信によると、民族和解協議会(民和協)は1日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 現在、南朝鮮全土は、天下の逆賊の朴槿恵と保守一味にたいする込み上げる怒りと憎悪でるつぼのように沸き返っている。

 南朝鮮各階層の朴槿恵退陣闘争と野党の弾劾攻勢に慌てふためいたかいらい保守一味は、「北風」でっち上げで時々刻々と途絶えゆく息を吹き返そうと最期のあがきをしている。

 セヌリ党内の朴槿恵一味は、南朝鮮各階層の大規模なキャンドルデモを「背後勢力の扇動による内乱」であると罵倒し、「全国民主労働組合総連盟の後ろに大きな操縦勢力があり、野党の後ろには準備された北の工作員がいる」「中高生の背後にも従北主義の教師がいる」というとんでもない謀略ラッパを毎日のように吹き散らす一方、「北が南派スパイに送る暗号指令放送まで再開して総決起の指示をくだしている」とし、日々高まる全人民抗争が「北の操縦」によって起きているかのように世論化しようと画策している。

 一方、極右保守団体一味は、各階層の朴槿恵退陣闘争が「従北左派の国家転覆企図」に関連しているだの「主力は12万の従北スパイ団」だのとむやみに捏造しており、さらにはインターネットを通じて「集会場所である光化門広場で北の居住者スパイが落とした労働党党員証が発見された」というとんでもない流言飛語まで流している。

 狂犬も死ぬ時は糞を垂れ流して死ぬというように、かいらい一味のざまがまさにそのようである。

 極度の危機に追い込まれるたびに「北風」でっち上げにしがみつくかいらい保守一味の常套の手法にいまや南朝鮮各階層がうんざりしている。

 にもかかわらず、逆賊一味があくまで「北の操縦」だの「背後勢力」だのと騒ぎ立てるのは、それこそ命旦夕に迫ったからである。

 朴槿恵の保守一味が吹き散らす「北風」謀略ラッパは、あまりにも荒唐無稽で幼い子どもでも鼻で笑うほどである。

 キャンドルデモ参加者のうち主流をなすのは「12万の従北スパイ団」だの何のと騒ぎ立てているが、12万はおろか12人だけでも保守一味は恐らく仰天してひっくり返ったであろう。

 一人や二人でもなく100万、200万が、「北の操縦と指令」によって一斉にキャンドルデモに立ち上がったなら、南朝鮮社会が完全に「北の体制化」したと見るべきであろう。

 これを果たして誰が真に受けるであろうかというのである。

 かいらい一味の「北風」騒動、反共和国謀略宣伝は、すべてがこのように捏造されている。

 李明博一味が天安沈没事件が発生するとむやみに「北の魚雷攻撃」であるとしたことや、朴槿恵一味が統合進歩党をなくすために持ち出した「内乱陰謀説」、いわゆる「農協(農業協同組合中央会)システム障害事件説」など、保守一味がこれまででっち上げた各種の「北風」捏造品がそうである。

 どれほどなら、世論がそれらをすべて集めれば恐らく世界にない奇怪な「謀略雑貨店」になるであろうと揶揄していようか。

 今回、南朝鮮で特大型の政治スキャンダルが起きて、野党がそれにたいする徹底した調査を求めた時も、セヌリ党一味は「北を上国(小国から朝貢を受けた大国)にいただく」だの「脳の周波数を北に合わせている」だのとむやみに「従北」のレッテルを張りつけようと奔走した。

 「従北」のレッテルを張りつける保守一味にとっては、それが事実か否かはそもそも何の意味もない。もっぱら、黒も白と言い張り、むやみにかみ付いてみるということである。

 いまや、「北風」でっち上げに狂って幼い中高生まで「まだ幼い従北勢力」「左派スパイ」であるとしている。

 問題は、このような「北風」謀略茶番劇が、虫の息の朴槿恵の指揮、操縦に従って青瓦台の手先によって考案され、青瓦台の指令の下でセヌリ党の連中と極右保守団体一味によって演出されているところにある。

 特大型の政治スキャンダルによって満身創痍で総破綻に直面した保守一味がそろって「北風」のでっち上げに熱を上げている。

 最近、保守の総本山であるセヌリ党の李貞鉉代表が党内の状況を毎日、青瓦台にきちんと報告しているのは公の事実である。

 いまにも滅びそうな状況でもセヌリ党内で「朴槿恵が退陣すれば左派に政権を渡すことになる」「従北勢力に政権を渡してはならない」という狂気の妄言が引き続き飛び出しているのは決して偶然ではない。

 これらすべては、朴槿恵と保守一味が汚らわしい余命を永らえようと民心を冒涜し、嘲弄するあらゆる術数をすべて使い、どれほどあがいているのかをはっきりと示している。

 何としても、自分の退陣を強く求める南朝鮮の各階層の大衆的闘争を「北の操縦」によるものであるとし、進歩と保守の理念対決に変えて保守支持層を糾合し、不利な形勢を少しでも収拾しようとするのが朴槿恵の狡猾な下心である。

 逆徒の「対国民談話」だの何のもやはり、このような陰険な企図に発した術数にすぎないのは言うまでもない。

 南朝鮮の各階層は、朴槿恵の毒蛇のような気質とずる賢い欺瞞術数に警戒心を高めなければならない。

 保守一味が幼稚で卑劣な「北風」でっち上げ、「従北」騒動で南朝鮮の民心を欺瞞し、危機を免れていた時は既に過ぎ去った。

 保守一味がいまだにぼろ雑巾のような「北風」謀略茶番劇に期待をかけて余命を永らえようとするなら、世界にそれよりも無知で笑止千万なことはないであろう。

 民心に背く者は、天罰を免れないという。

 生ける屍となった天下の悪女、朴槿恵はもちろん、醜悪な共犯者集団である保守陣営を一掃しようとするのが南朝鮮の各階層の断固たる闘争意志である。

 「北風」でっち上げで活路を求めるかいらい保守一味の愚かな妄動は、積もり積もった民心の怒りをさらに激しく爆発させるだけである。【朝鮮通信=東京】


 <参考>術数=じゅっ‐すう はかりごと。たくらみ。策略。計略。「権謀―」(広辞苑第六版より引用)


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