南当局は関係改善の提案に応じるべきだ
−2017年1月12日−

 朝鮮中央通信によると、民族和解協議会(民和協)は12日、全文次のようなスポークスマン声明を発表した。

 民族分裂の悲劇を一日も早く終わらせて北南関係を改善し、自主統一の新たな局面を開いていこうとする全同胞の念願と志向は、日を追ってさらに強烈になっている。

 不世出の偉人は、朝鮮労働党第7回大会の高い演壇で祖国統一の路線と方針を示したのに続き、今年の新年の辞で再び破局に瀕した北南関係を改善して自主統一の大道を開いていくための公明正大で原則的な立場と方略を明らかにした。

 いま、北と南、海外の全同胞は、恥ずべき民族分裂の歴史に終止符を打って三千里の国土に自主統一の大道を開こうとする不世出の偉人の断固たる意志と決断、愛国愛族の熱い一念に感服して全幅の支持と賛同でこたえている。

 まさにこのような時、南朝鮮当局だけが、時代の要求と民族の志向に真っ向から挑戦して無謀な対決狂気を振りまいている。

 不信と敵対、反目と嫉視に染まった南朝鮮当局は、全民族が志と力を合わせて民族あげての統一運動の全盛期をもたらそうという我々の呼びかけには「典型的な統一戦線攻勢」であると手向かう一方、内外の反統一勢力の挑戦を粉砕することには、「南北関係閉塞の責任転嫁」であり「挑発的な主張と脅迫」であると全面否定している。

 そのうえ、「2017年業務計画報告」なる謀議をおこなって「北の核問題が最大の挑戦」であり「制裁」と圧力を通じた「抜かりない安保体制の構築」をかかげることで、今年の北南関係を同族対決で持続するという下心をはばかりなく公にしているほどである。

 特に、韓民求かいらい国防長官をはじめ、軍部の頭目は、緊迫したホットスポットに配備されているかいらい軍部隊を歩き回り、いわゆる「膺懲報復」「戦争辞せず」をとやかく言って対決と戦争の鼓吹に血眼になって狂奔している。

 南朝鮮当局の無知、非道なこれらすべての妄動は、我々の愛国的な善意と愛族的な雅量にたいする許しがたい愚弄であり、民族の志向と念願にたいする悪辣な挑戦である。

 こんにち、北南関係は、最悪の局面に瀕している。

 この惑星のすべての国と民族が自身の発展の進路を模索している時、わが民族だけが互いに反目して対決しているうえ、戦争の危機の局面で危険な1分1秒を送っているのは実に痛嘆すべきことにほかならない。

 これ以上先送りできないのが北南関係であり、少しも放任できないのが戦争状況に置かれたこんにちの朝鮮半島情勢である。

 北南関係の改善と祖国統一を一日千秋の思いで首を長くして待つ同胞の熱望は天を突いているが、一握りにもならない逆賊の輩によってわが民族が流血と戦争の渦に巻き込まれるというのは、とうてい許されないことである。

 民和協は、南朝鮮当局が新年の年頭から同族対決と戦争狂気にさらに気炎を吐いていることと関連して次のような原則的な立場を明らかにする。

 1.南朝鮮当局は、これまで執拗に追求してきた同族対決政策の結果が果たして何であったのかを深く振り返り、誤った過去と決別する勇断をくだすことで新たな出発をすべきであろう。

 過去は、今日と明日を映す鏡と同じであると言う。

 南朝鮮当局者に初歩的な判別力があるなら、こんにちの現時点で自分らに与えられた悲惨な運命について冷徹に判断する必要がある。

 その間、世紀がかわって年代もかわったが、体制転覆がなされたのか、「体制の変化」がなされたのか、同族が圧殺されたのか。

 違う。結果は正反対である。

 南朝鮮当局がしがみついてきた反共和国対決政策は、歴史の路地裏に永遠に消えることになったオバマの「完敗した忍耐政策」の二の舞になった。

 それはまた、怒った民心の海に葬られている朴槿恵の哀れな運命を通じて政策ならざる妄動として人々の嘲笑の種になって久しい。

 正常な眼識と思考機能をもつなら、誰もが皆知って余りあるこの現実をいまだ見られず、無謀な同族対決ばかりに執着しているのが南朝鮮当局である。

 いまのように、我々の原則的要求をむやみに「南北関係閉塞の責任転嫁の術策」「典型的な統一戦線攻勢」であるとミスリードしてはならず、我々の主体的な国防力強化措置と最も優れた朝鮮式社会主義制度を話にならない「挑発」と「人権」問題にかこつけて罵倒するつまらない行為をやめなければならない。

 「息をするミイラ」に転落した朴槿恵のように不運に見舞われたくないなら、民心に見捨てられて喪家の犬の境遇に瀕したくないなら、目を覚まさなければならない。

 古い対決観念に終止符を打つ時となった。

 同族対決政策こそ、どれほど愚かで無知蒙昧な妄動であり、与えられるのは、もっぱら自分の墓を掘る自滅だけであることを遅まきながらもはっきりと知り、自分のすべきことを探す方が良かろう。

 2.南朝鮮当局は、いくら米国を祖父のようにあがめて屈従しても、事大、売国が決して余命維持のための活路ではないことを銘記すべきであろう。

 歳月が流れて世代も、自然も変わっているが、唯一米国にすがりついて、崇米、事大と親米、売国に余念がない南朝鮮当局の醜悪な体質だけは少しも変わっていない。

 いまだに、他国、他民族を侵略と略奪、蓄財の対象にしている米国に期待して年初から列をなして訪れるざまこそ、南朝鮮当局者ならではの間抜けな行為にほかならない。

 昔も今も、米国が守護神にでもなるかのように、むなしい盲信にとらわれている南朝鮮当局こそ、笑止で荒唐無稽このうえない。

 今回の機会に改めて明白に銘記させることがある。

 いま、米国は、南朝鮮の反統一勢力を対決と戦争へとあおる民族離間術策にしがみつき、対朝鮮敵視政策を堅持しようと狂奔している。

 南朝鮮当局は、米国に依存してこそ生きていけるという愚妹、浅薄で愚鈍な幻覚から覚めなければならない。

 世界で最も凶悪非道な米国を救世主のように信じてあがめ、弊履のように捨てられて横死した者がどうして一人や二人であったであろうか。

 親米事大訪問は、災いのどん底であり、親北同族行きは統一繁栄の道である。

 親米が、すなわち、狂った行為であることを、いまや悟る時になった。

 差し当たり、南朝鮮当局は、「北の核廃棄」ではなく米の核廃棄へと政策転換をし、親米ではなく反米に活路を求めるべきであろう。

 3.北南関係を改善し、自主統一の大道を開こうという我々の愛国愛族的な提案に速やかに応じるべきであろう。

 不世出の偉人が、歴史的な朝鮮労働党第7回大会の報告と今年の新年の辞で示した祖国統一の路線と方針は、一つになった国土で千年、万年の福楽を享受していこうとする全同胞の切々たる念願を反映した最も公明正大で現実的な統一大綱、統一方略である。

 それは、南朝鮮当局が言い張るように「統一戦線攻勢」でも、南朝鮮を「赤化」するためでもないし、表裏ある「偽装術」ではなおさらない。

 北南関係の改善は、全民族の要求であり、時代の志向である。

 南朝鮮当局は、民族の要求に逆行して時代の志向に挑戦するいかなる行為も即時中止しなければならない。

 北南関係は、決して一握りにもならない逆賊の余命維持のためのいけにえになり得ない。

 いまからでも、誤った過去を問わず統一の道を手を取って進もうと差し出した我々の善意と雅量の手を取ることが最も賢明な行為であり、最後の選択になることをはっきり知らなければならない。

 我々の愛国愛族の呼びかけに込めた意味深長な内容を正確に考えて正しい政治的決断をくだすなら、統一の新たな歴史を記していくパートナーになれるが、あくまでも拒んで背を向けるなら、その結果は実に悲惨になることを改めて想起させる。

 全同胞が厳しく注視している。

 民族の志向と要求、大勢の流れに逆行して同族対決と戦争騒動に引き続きしがみつくなら、南朝鮮当局は民族の峻厳な審判を免れないであろう。【朝鮮通信=東京】


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