朝鮮中央通信によると、第17回祖国統一汎民族連合（汎民連）共同議長団会議が26日、北と南、海外の間でファクスにより文書を交換する方法でおこなわれた。

　会議では、統一運動の全盛期をもたらすための今年の汎民連の活動方向が討議された。

　会議では報告があった。

　報告は、昨年、汎民連が祖国統一の３大原則と民族共同の合意を尊重し、北南関係改善の道を開いていくことを重要課題にかかげてたたかってきたことに言及した。また、汎民連は、今年に全民族が力を合わせて自主統一の大道を開いていくことに関する朝鮮政府・政党・団体連合会議のアピールに全幅の支持を送ると強調した。そして、今年を自主統一の新たな局面を開く年に輝かすうえで提起される課題と方途について次のように明らかにした。

　汎民連は、北南間の緊迫した軍事的衝突と戦争の危険を解消して北南関係改善の雰囲気を高め、平和な環境を整えるために引き続き先頭に立って努力していくであろう。

　北南間の不信と戦争の危険を激化させるあらゆる誹謗中傷と不純な敵対行為を断固排撃し、「年次的」だの「防御的」だのの看板のもとに外部勢力とともにおこなう各種の名目の侵略的な合同軍事演習と武力増強策動に反対する反戦・平和運動の炎をさらに激しく上げなければならない。

　汎民連は、全同胞の志向と念願に即して北南関係改善の雰囲気を高めていくために積極的な努力を傾けるであろう。

　祖国統一の３大原則と歴史的な６．１５共同宣言、１０．４宣言などの北南合意を尊重し、実践に移す多様な活動を積極的におこなっていかなければならない。

　汎民連は、国の平和と自主統一の新たな活路を開いていこうとする一念を抱き、民族あげての統一大会合が名実共に内外の各界各層の代表と人士が幅広く参加する歴史的な民族大会合になるようにするために総決起するであろう。

　汎民連は、民族の統一志向に逆行する内外の反統一勢力の挑戦を粉砕する民族あげての運動を先頭で推し進めていくであろう。

　報告は、汎民連が自主統一の先鋒隊、民族大団結の旗手としての責任と使命を果たすことで、７．４共同声明発表45周年と１０．４宣言発表10周年に当たる今年を自主統一の新たな局面を開く極めて意義深い年に輝かすことについて強調した。

　会議では、共同決議文が採択され、次のように指摘した。

　最近、北側は、政府・政党・団体連合会議を招集し、意義深い今年に全民族が力を合わせて自主統一の大道を開いていくことを熱烈に呼びかけた。

　汎民連は、北側の愛国愛族の呼びかけが全同胞の志向と念願に即して北南関係を早急に改善し、北南間の緊迫した軍事的衝突と戦争の危機を解消して自主統一の大道を開けるようにする実践的方途になり、これは汎民連の基本使命と今年の活動方向にも全的に合致すると認め、これに全幅の支持、賛同を送る。

　自主統一の道を先頭でかき分けてきた汎民連は、７．４共同声明発表45周年と１０．４宣言発表10周年に当たる意義深い今年に国の平和と統一を願う内外の各界各層とかたく手を握り、民族あげての統一大進軍を力強く推し進めていく燃える意志を抱いて次のように決議する。

　１．汎民連は、戦争の根源を除去し、平和な環境を整えるために引き続き先頭に立って努力していくであろう。

　北南間の不信と戦争の危険を激化させるあらゆる誹謗中傷と不純な敵対行為を断固排撃し、外部勢力とともにおこなう各種の名目の侵略的な合同軍事演習と武力増強策動に反対する反戦・平和運動の炎をさらに激しく上げるであろう。

　差し当たり、朝鮮半島で軍事的緊張を激化させて神聖な祖国の領土を核戦争の場にしようとする米国とその追従勢力の高高度防衛ミサイル（ＴＨＡＡＤ）の配備を徹底的に阻止していくであろう。

　２．汎民連は、北南関係改善の雰囲気を高める積極的な活動をおこなっていくであろう。

　北南合意の履行のための多面的な対話と協議を奨励して往来と接触を活性化し、北南合意を否定して、その履行に人為的な障害を来すあらゆる対決策動を徹底的に粉砕していくであろう。

　３．汎民連は、民族あげての統一大会合を実現させて民族あげての統一運動の全盛期をもたらすであろう。

　汎民連は、国の平和と自主統一の新たな活路を開いていく一念を抱き、民族あげての統一大会合が名実共に内外の各界各層の代表と人士が幅広く参加する歴史的な民族大会合になるようにするために総決起するであろう。

　汎民連は、民族の根本利益を重視し、北南関係の改善を願う人なら思想と制度、地域と理念、党派と所属、階級と階層の違いを超越して内外の各界各層とかたく手を握り、三千里の祖国の領土に必ず第２の６．１５統一時代を開くであろう。

　４．汎民連は、民族の統一志向に逆行する内外の反統一勢力の挑戦を粉砕する民族あげての運動を先頭で推し進めていくであろう。

　汎民連は、わが同胞の運命は眼中にもなく、自分らの侵略的・覇権的野望ばかりを追求する米国をはじめ、外部勢力の不当な干渉と戦争挑発策動を終わらせ、民族分裂の元凶であり、あらゆる不幸と苦痛の禍根である米軍を南側地域から追い出すための大衆闘争の炎をさらに激しく上げていくであろう。

　南側の反統一勢力を北南対決と戦争へとあおる外部勢力の民族離間術策に断固たる反撃を加え、より狡猾で隠蔽された方法で南側での政治的・軍事的覇権を引き続き維持しようとする米国の陰険な企図に警戒心を高め、徹底的に粉砕していくであろう。

　汎民連は、真の民族の主敵も見分けられずに同族対決に活路を求める反統一事大・売国勢力の蠢動を粉砕する民族あげてのたたかいをより力強くおこなっていくであろう。

　こぞって自主統一の先鋒隊、民族大団結の旗手としての責任と使命感を深く自覚し、歴史的な７．４共同声明発表45周年と１０．４宣言発表10周年に当たる意義深い今年を自主統一の新たな局面を開く極めて意義深い年に輝かすために力強くたたかっていこう！【朝鮮通信＝東京】