米国・南朝鮮合同軍事演習に強硬対応
−2017年2月13日−

 朝鮮中央通信によると、北侵核戦争演習反対全民族非常対策委員会(全民族非常対策委)は13日、全文次のようなスポークスマン声明を発表した。

 いま、全民族が力を合わせて自主統一の大道を開いていこうという我々の歴史的な呼びかけは、日を追って内外の大きな支持と共感を呼んでいる。

 しかし、南朝鮮では、北南関係を改善し、朝鮮半島の緊張緩和と平和を願う同胞の志向と熱望に冷や水を浴びせる北侵戦争騒動が日増しに甚だしくおこなわれて世界の人々の懸念をかき立てている。

 最近は、年頭から各種の北侵戦争騒動で情勢を悪化させてきたかいらい一味が、来る3月、米国とともに「キー・リゾルブ」「フォールイーグル」合同軍事演習を史上最大規模で強行すると騒ぎを起こしている。

 かいらい軍部好戦狂は、今年の合同軍事演習をかいらい合同参謀本部の主管のもとに規模を大幅に増やし、かいらい軍からは大隊級以上の陸海空軍部隊および区分隊が大挙して参加することになると宣伝している。

 グアム島と米本土からは特別に編成された戦略爆撃機B52、BIB、B2の各編隊が投入され、日本の本土と沖縄からは事前に展開したステルス戦闘機F22、F35が大挙して出撃するという。

 一方、海上からは西部太平洋水域で行動し始めたカール・ビンソン原子力空母打撃群を引き入れるという。

 かいらい一味は、このように膨大な米帝侵略軍の核攻撃手段を南朝鮮とその周辺水域に引き入れる問題は既に、米国の新政府と遂げられた合意であると騒ぎ立てている。

 問題になるのは、米帝侵略軍のすべての核攻撃手段を含む膨大な侵略武力が動員される今年の合同軍事演習が我々の核およびミサイル基地を「探知」「防御」「かく乱」「破壊」するという「4D(探知、防御、かく乱、破壊)作戦計画」と米国が騒ぐ「斬首作戦」を含む我々にたいする先制攻撃計画に従って強行されるとして北侵核戦争企図を露骨にあらわにしたものである。

 我々は、このような狂気じみた北侵核戦争騒動が米国の力を借りて同族に反対し、「安保不安」と「安保危機」をつくり出して特大型のスキャンダルで最悪の統治危機に陥ってあがいている哀れな境遇から抜け出そうとするかいらい一味の無分別な妄動であることを知らなくはない。

 親米事大に狂って同族対決が体質化したかいらい一味のこのようなヒステリックな北侵戦争騒動と、これを積極的にあおっている米国の対朝鮮敵視政策が平和と統一を願うわが同胞の志向と要求にたいする許しがたい挑戦であり、我々の尊厳と自主権にたいする公然たる侵害行為になるのは言うまでもない。

 こんにち、北南関係は、最悪の局面に瀕している。

 敵対と反目、不信と対決が限界を超えていかなるさ細で偶発的な衝突事件も予測できない事態に広がりかねないのが、こんにちの朝鮮半島の情勢である。

 わが軍隊と人民は、かいらい一味が米国を引き入れて北侵核戦争騒動を計画し、強行する程度によって、それに合う適切な強硬対応をこれ見よがしに伴わせることになるであろう。

 これに関する我々の原則的立場が既に内外に厳かに宣明されていることを改めて想起する必要がある。

 侵略者、挑発者は、無謀で重大な北侵戦争騒動がどんな対応をまねくのかを熟考し、むやみに軽挙妄動してはならない。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system