女性従業員「大学入学」は送還拒否の欺瞞劇
−2017年4月1日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮赤十字会は1日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 現在、かいらい一味は、昨年4月に中国浙江省の寧波で白昼に集団的に誘引、拉致して南朝鮮に連れ去った我々の女性公民を速やかに送還することに関する内外の強い糾弾に慌てて欺瞞的な謀略策動にしがみついている。

 かいらい一味は先日、当局者の肩書を持つ者を押し立てて「12人全員が特例で大学に入学した」だの、「南の社会に順調に適応させるための努力の一環である」だの、「無事に過ごしている」だの何のと騒いでいる。

 しかし、これは自分らの特大型の誘引・拉致犯罪にたいする内外の強い非難世論を防ぎ、彼女たちの現状の公開と送還をあくまで拒否する幼稚な欺瞞劇であり、ずたずたに引き裂かれた被害者家族の血を流す胸をもう一度えぐる許しがたい反人倫的妄動にほかならない。

 12人の我々の女性公民がかいらいのごろつきによって南朝鮮に連れ去られて1年になろうとしているいま、愛する娘の生死もわからないまま1年の歳月の一日一日を苦しみ、身を切るような悲しみにもだえながら暮らしてきた被害者の父母の恨みとわが人民の怒りは天を突いている。

 花のような娘を一人や二人ではなく、12人も集団的に誘引、拉致して連れ去ったかいらい一味の極悪な蛮行は、国連機関だけでなく、全世界に広く知られて人々に歯ぎしりさせている。

 かいらい一味が、今回もまた「身辺の安全の懸念が高まり、彼女たちの身辺保護を強化した」というが、一体誰が女性たちの身辺を脅かすので「保護」だの何のの鉄面皮な詭弁を並べるのかというのである。

 かいらい情報院のごろつきに抑留されている我々の女性従業員のなかで、誰が生きており、誰が死に、誰が廃人になったのかを知る人は誰もいない。

 かいらい一味は、我々の女性たちのなかで一人でも自分らの魔手から逃れることになれば、集団誘引・拉致蛮行の全貌があらわになり、この1年間に働いた悪鬼のようなすべての蛮行がことごとく明らかになるのを恐れているため、必死に我々の女性たちの現状の公開を拒否して下手なラッパを吹いているのである。

 明白にするが、12人の我々の女性公民にたいする集団誘引・拉致蛮行は、朴槿恵逆徒が日々高まるわが共和国の尊厳とイメージを傷つけ、「集団脱北」という衝撃的な「北風事件」をでっち上げて劣勢の第20代かいらい国会議員選挙をひっくり返そうとする下心で国家情報院のごろつきを駆り出して働いた特大型の犯罪である。

 驚愕を禁じ得ないのは、この事件がわが共和国が「2年以内に滅びる」と騒いだへぼな巫女の崔順実の荒唐無稽極まりない「占い」をそのまま信じた朴槿恵が李炳浩かいらい情報院院長を唆して演じたもう一つの対決茶番劇であるということである。

 朴槿恵が考案し、青瓦台から直接指揮した集団誘引・拉致蛮行は、「大統領」職の罷免に続いて監獄に放り込まれた逆徒の万古無比の罪悪とともに最も重大な罪科の一つであって、その真相は徹底的に明らかにしなければならない。

 南朝鮮の司法当局は、朴槿恵と李炳浩かいらい情報院院長をはじめ、誘引・拉致犯罪の計画者、加担者を徹底的に調査し、峻厳な宣告をくださなければならない。

 全民族と人類を驚愕させる特大型の人権蹂躙犯罪をはばかりなく働く特級の人権犯罪者が、あえて誰それの「人権問題」を騒ぎ、黒白を転倒しようとすることこそ、厚顔無恥の極みにほかならない。

 国連と国際人権機関も、米国と南朝鮮かいらいに乗せられてわが共和国のありもしない「人権問題」にたいしては、いわゆる「報告書」だの、「決議案」だのと騒ぎを起こしながらも、かいらい一味が働いた反人権犯罪行為にたいしては対岸の火事を見るというような二面的な態度を捨てなければならない。

 真に人権問題に関心があり、国際的な人権規範と規約を尊重するなら当然、南朝鮮かいらい一味の特大型の反人倫的犯罪を問題視し、我々の女性公民を一刻も早く家族の元に帰すための実質的な行動に出るべきであろう。

 殺人と強盗、強姦と暴力をはじめ、あらゆる社会悪が横行し、不正義とファッショがはびこる南朝鮮のような生き地獄に我々の公民をいっときもそのままにしておけないし、一日も早く人間愛の花園に連れ戻さなければならないというのが我々の確固たる立場である。

 我々はこの機会に、正義と真理を志向する人類の良心と国際社会が朴槿恵一味の天人どもに怒れる反人権的・反人倫的悪行を峻烈に断罪、糾弾し、我々の公民の送還のための国際的連帯とたたかいの声をさらに高めるものとの期待を表明する。

 かいらい一味は、「大学入学」だの何のの幼稚な欺瞞劇をやめ、もはや遅きに失した感はあるが、極悪非道な誘引・拉致蛮行の主犯である朴槿恵が歴史と民心の峻厳な審判を受けて監獄に押し込まれたいまからでも特大型の誘引・拉致行為を率直に認め、その真相と我々の公民の生死をはっきりと明らかにし、一日も早く彼女たち全員を共和国の懐、家族の元に帰さなければならない。【朝鮮通信=東京】


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