THAAD配備強行は反民族売国犯罪
−2017年9月14日−

 朝鮮中央通信によると、北侵核戦争演習反対全民族非常対策委員会(全民族非常対策委)は14日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 南朝鮮当局の対米追従と同族対決妄動が、日増しに甚だしくなっている。

 先日、南朝鮮当局は、内外の一様な糾弾、排撃にもかかわらず、8000余人の警官を動員し、頑強に抵抗する現地住民と各階層の団体メンバーを暴力で押さえ付け、高高度防衛ミサイル(THAAD)の発射台4基と関連装備の追加配備をついに強行する暴挙を働いた。

 それにより、慶尚北道の星州基地には、侵略的なTHAAD砲台の運用に必要な装備の配備がすべて完了した。

 これは、THAAD配備に強く反対してきた南朝鮮人民をはじめ、全同胞と国際社会に対する公然たる挑戦であり、極度に緊迫する朝鮮半島と地域の情勢をいっそう危険極まりない局面に追い込む許しがたい犯罪行為である。

 南朝鮮に対するTHAAD配備が全朝鮮を併呑し、ひいては周辺諸国を軍事的に制圧して侵略的なアジア太平洋支配戦略を実現しようとする米国の凶悪な企図によるものであることは周知の事実である。

 かいらい保守政権時代、米国の核戦争の怪物であるTHAADを引き入れることにした逆賊一味の犯罪行為によって、70年以上も南朝鮮を不法に占領している米帝侵略者はTHAADを根拠にして軍事的に永久に居座る口実を得ることになったし、南朝鮮人民は重大な生命・身体および環境被害と莫大な経済的負担を負わされることになったのはもちろん、いつ残酷な核の災難を被りかねない危険に直面することになった。

 万一、現南朝鮮当局が自分らがしきりに言うように「ロウソクをかかげた民心の真の代弁者」であるなら、各階層の人民の強い要求どおりに朴槿恵一味が働いた犯罪的なTHAAD配備の決定を全面的に白紙に戻し、既に引き入れたTHAADを南朝鮮から直ちに撤去させる決断を当然まずくだすべきであった。

 しかし、南朝鮮かいらいは、THAADの緊急展開は「不可避な選択」であるだの、「臨時配備」だの何ののでたらめなラッパを吹き、あくまでTHAAD発射台の追加配備を強行する妄動を働いた。

 「国務総理」なる者は、かいらい国会でおこなわれた「対政府質問」なる席で、(正式な)環境影響評価(アセスメント)の完了後、THAADを恒久的に配備するという妄言まではばかりなく吐いて人々を驚愕させた。

 これにより、「住民の同意なしのTHAAD配備の強行はない」としていた南朝鮮当局は、米国の強迫に屈服して、みずから約束を覆し、ロウソクをかかげた民心を完全に裏切った。

 いま、南朝鮮の各階層が、朴槿恵逆徒が決定したTHAAD配備を現当局が完成させたと怒りを爆発させ、「文在寅政府をこれ以上『ロウソク政権』と呼べない」「文在寅は米国に仕えるトランプの犬である」と強く糾弾しているのはあまりにも当然である。

 THAAD発射台の追加配備によって南朝鮮は、北侵戦争と世界制覇戦略実現のための米国の核前哨基地、核戦争の火薬庫にさらに徹底的に転落したことで、周辺諸大国のけんかにとばっちりを受ける哀れな境遇に、有事の先制攻撃および報復攻撃の第一の標的となった。

 米国の機嫌をとって歓心を買うためなら人民の生命の安全は顧みず、歴史に汚名を残す恥ずべき売国行為もためらわないかいらい当局は、民心に呪われ、見捨てられて当然であり、周辺諸国からどんな過酷な政治・外交的および経済・軍事的報復を受けても何も言えなくなった。

 南朝鮮の各階層の人民と内外世論の強い断罪、糾弾を受けて窮地に追い込まれたかいらい当局がいま、「北の核、ミサイルの危険に対処するためのもの」であるとでたらめを言ってTHAADの追加配備を合理化しているが、このような詭弁で自分らの反民族的で売国的な罪悪を絶対に覆い隠せない。

 南朝鮮当局は、民族の千年、万年の未来を保証する貴重な民族の宝剣は目の上のこぶのようにみなし、南朝鮮の地を核の火の海に沈める侵略者のTHAADは宝物のように抱える妄動がどれほど永遠にすすげない反民族的で売国的な犯罪であるのかを、いまに骨身に染みる後悔のなかで悟るであろう。

 南朝鮮の各階層は、米国に屈従して災いの種を引き入れた逆賊の群れを民族の名で断固審判し、核戦争の憂いの種を一刻も早く取り除く闘いに果敢に立ち上がるべきであろう。【朝鮮通信=東京】


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