10.4宣言発表10周年共同アピール
−2017年9月27日−

 朝鮮中央通信によると、6.15共同宣言実践(6・15実践)北・南・海外側委員会は27日、全文次のような共同アピールを発表した。

 北南関係の発展と平和繁栄の青写真を盛り込んだ10.4宣言が発表されて10周年になった。

 10.4宣言は、歴史的な統一の里程標である6.15共同宣言にもとづいて北南間の不信と対決を助長する法的・制度的障壁を解消する問題をはじめ、北南間の信頼を醸成して社会、経済、文化、スポーツなど北南関係を全面的に発展させ、朝鮮半島の強固な平和体制構築のための実践的方途を宣明した同胞の大切な獲得物である。

 10.4宣言がきちんと履行されたなら、わが同胞が北と南を往来しておさめた民族団結の成果が平和繁栄の未来を力強く開いていくようになったであろうし、わが同胞は既に祖国統一の入り口に入ったであろう。

 しかし、この10年間、10.4宣言は満足に履行されなかったし、内外のわが同胞が艱難辛苦な努力を傾けて積み上げた北南共同宣言履行の大切な成果は凄惨に踏みにじられた。

 朝鮮半島の緊張をあおり、自分らの覇権を実現しようとする外部勢力の動きと北南共同宣言に背を向けた積弊「政権」の民族対決策動によって、北南関係の全面断絶はもちろん、朝鮮半島の軍事的緊張も日々高まった。

 大規模のキャンドル抗争で南側に新しい「政府」が登場したが、以前の「政府」が追求してきた民族分裂、対決政策を捨てていないことによって、北南関係の発展と平和繁栄のための道は依然として完全に閉ざされている。

 歴史的な10.4宣言発表10周年になったにもかかわらず、北南関係が断絶し、朝鮮半島の軍事的危機が極限に達したいま、6.15実践北・南・海外側委員会は高まった核戦争の危険を防ぎ、北南関係の発展と平和繁栄の新たな展望を開くために次のように呼びかける。

 北南間の相互尊重、信頼関係の回復のために対決時代の古い政策を残らず清算しなければならない。

 同族を敵視する制裁政策に同調しての対話と協力、信頼回復はあり得ない。

 わが民族同士の精神にもとづいて民族問題を解決していくべきであり、分裂を助長する一切の法的・制度的障壁をなくしていかなければならない。

 朝鮮半島の強固な平和体制の樹立は、民族の死活の課題である。

 最近、北の全域に対する「完全な破壊」を云々し、軍事力行使を公然と騒ぐ米国執権者トランプの妄動は、わが民族の尊厳と未来に対する許しがたい深刻な侮辱、毀損である。

 同胞の運命と利益を外部勢力にゆだねては、決して民族の未来を切り開いていけない。

 数十年間この地に居座って全同胞を苦痛に陥れた戦争体制を清算し、強固な平和体制を構築するのは、民族に提起された最も重大な課題である。

 わが民族の構成員皆が自分の運命の主人、主権と平和の主人であるという責任感をもって民族の安寧を守り、祖国の平和を守る民族あげてのたたかいにともに立ち上がろう!【朝鮮通信=東京】


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