統一部の「朝鮮半島核問題当事者」論は窮余の策
−2017年10月23日−

 朝鮮中央通信社は23日、「差し出がましい『当事者』の繰り言」と題する全文次のような論評を発表した。

 かいらい統一部が、「朝鮮半島問題の当事者」論を持ち出して我々を「核放棄へと誘導」すると騒いでいる。

 かいらい統一部は、「国会の国政監査」の業務報告なるもので、朝鮮半島問題の「中核の当事者」として「北の核問題の根本的で平和的な解決を推進する」と指摘し、「強力な制裁、圧力で北を非核化協議のテーブルに引き出すことに注力する」と妄言を吐いた。

 これこそ、名分のない手先の差し出がましい「当事者」の繰り言である。

 朝鮮半島の核問題で、かいらいが立つ場所はどこにもない。

 米国の対朝鮮敵視政策と核の威嚇、恐喝によって生じた朝鮮半島の核問題は徹頭徹尾、朝米間の問題である。

 自分らが口を挟む何の名分も、資格もないことをはっきりと知りながらも、あくまで首を突っ込んで「主導的役割」だの、「当事者」だのと言うのは、米国の操り人形、植民地奴僕の哀れな境遇と対決的本性を赤裸々にさらけ出すだけである。

 米国にとってかいらいは、戦争の弾よけにすぎない。米国は表では「同盟関係」を云々するが、実際はかいらいを冷遇し、排斥している。

 ただでさえかいらいは、自分らの内部で引き続き拡大する「南朝鮮疎外」論争に頭を悩ませている。

 米国にむやみに追従して狂人のトランプの核戦争の水車小屋に引き続き水を送っても、与えられるのは無視と軽視、排斥だけである。

 「朝鮮半島問題の当事者」論は、どちらの側にも入れない状況で自分らの存在感でも示そうとする窮余の策であり、既に頓挫した「朝鮮半島運転者」論の焼き直しにすぎない。

 米国防長官や大統領の海外訪問の際、どこを先に訪ね、南朝鮮に滞在する期日がどれほど長いかなどに神経を使い、米国の外交順位を計算して自分の価値を測る稚拙なかいらいが、あえて朝鮮半島問題の解決で「主導的役割」を果たすと言うのだから、自分をあまりにも知らない愚かな行為である。

 そのうえ、民族の安全と平和守護の宝剣である同族の核抑止力にむやみに言いがかりをつけて、制裁、圧力を通じて我々を「非核化の対話へと誘導」すると騒いでいるのは、民族自主意識が少しもなく、初歩的な理性さえ喪失した者の反逆的醜態である。

 かいらい統一部が、あくまでも北南関係の改善に逆行し、朝鮮半島の平和と安全を破壊する先頭に立って我々と対座すると考えること自体が理にかなわない。

 北南対話のテーブルに核問題を乗せたり、制裁、圧力で「非核化対話」を実現するというのは、永遠にかなわないつまらない夢にすぎない。

 自分の待遇は自分が受けるという言葉がある。

 南朝鮮当局が朝鮮半島問題の解決で何か役割を果たしたいなら、取るに足りない「当事者」のラッパを吹いたり、災難へ疾走するトランプの後を追わず、いたずらに我々を刺激する行為をやめる方が良い。【朝鮮通信=東京】


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