国防部長官の「北の崩壊」発言を非難
−2017年11月3日−

 朝鮮中央通信によると、民族和解協議会(民和協)は3日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 最近、南朝鮮かいらい国防部の宋永武長官が、骨髄に徹した反共和国対決執念をそのままあらわした無礼極まりない妄言を吐き、わが軍隊と人民の怒りと敵がい心を激しく爆発させている。

 彼は、直ちに戦争が起こるのではないかと、ひどくおじけづいている分際で、かいらい国会「国政」監査なる場で物知り顔でむやみに言い散らしたばかりか、「北の崩壊」のラッパまではばかりなく吹いた。

 妄言は決して、急場しのぎでうっかり発した言葉でもなく、見境なく何でも言う軽率な者の失言でもない。

 “嚢中の錐”は隠せないものである。

 宋永武は、かいらい国防部長官の椅子に座る前から機会があるたびに我々にあらゆる悪態をついてきた。

 去る6月、かいらい国会の人事聴聞会の際に、彼は北を一つの国家として認められない、北を明らかに「主敵」と規定できるとむやみにしゃべり散らす一方、7月の国防部長官就任式では北の核・ミサイル実験は朝鮮半島と世界の平和を脅かす重大な挑発である、北のいかなる威嚇も制圧できる国防力を持たなければならないと気炎を吐いた。

 9月、かいらい国会の業務報告では、あえて天をも恐れずに「北の戦争指導部に対する斬首作戦」について言い散らしただけでなく、それが論難になって非難が上がる渦中でも自分の言及が不適切であるとは思わないと血気にはやったのがまさに宋永武である。

 事実が示しているように、彼が吐いた妄言には、我々に対する悪意がトゲのように含まれている。

 最近は、「斬首作戦」計画と「北の心臓部に食い込む」精鋭空挺師団の創設まで騒ぎ立て、無分別に狂奔している。

 これは、宋永武こそ同族に対する敵対感、「吸収統一」野望が骨髄に徹した悪質な対決狂信者であることをそのまま示している。

 彼が今回吐いた妄言は、我々の尊厳と体制に対する耐えがたい中傷、冒涜であり、絶対に許されない。

 そのうえ看過できないのは、北南関係が最悪の破局状態に瀕して朝鮮半島情勢が一触即発の極端な状況へ突っ走っている時に、かいらい軍部の頭目という彼の口からこのような危険千万な挑発妄言が飛び出たことである。

 これは結局、北南関係はどうなろうと、この地が再び残酷な戦乱に包まれ、民族の運命が殺りくされようと、米国について自分の汚らわしい命脈だけ永らえれば良いという親米事大・売国奴の醜悪な本性を余すところなくさらけ出したことになる。

 南朝鮮の各階層が、宋永武のような者に「安保」を任せるのはあまりにも愚行である、脅威は北ではなくトランプの狂ったたわ言とそれにむやみに踊らされる宋永武の対決妄動であると非難しているのは決して偶然ではない。

 我々は既に、我々の尊厳と体制に挑戦する者にどんな無慈悲な懲罰が与えられるのかについて明白に警告した。

 宋永武は、汚らわしい口をむやみに動かした代価がどれほど凄惨で、過酷なものかを遠からずはっきりと知ることになるであろう。

 現南朝鮮当局者もやはり、宋永武のような対決ならず者をかいらい国防部長官の座に据えて口を極めて庇護してきた責任から絶対に逃れられない。

 彼がかいらい国防部長官の座に就いてこれまで言い散らしてきた対決悪態とあえて「斬首作戦」計画と精鋭空挺師団の創設まで云々して振る舞う好戦的妄動は、南朝鮮の各界と全民族の驚愕をかき立てている。

 宋永武を引き続き抱える場合、南朝鮮当局者も彼と変わらないことを認めることになり、それが今後、北南関係にどんな悪影響を及ぼすのかはもはや言うまでもない。

 南朝鮮当局は、全民族が自分らの態度を注視していることを忘れてはならない。【朝鮮通信=東京】

 <参考>“嚢中(のうちゅう)の錐(きり)”=(原文)자루속의 송곳 優れた才能は、いつか必ず真価があらわれるということ。出典:『朝鮮と日本のことわざ選』 発行所:朝鮮青年社


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