米のICBM試射を非難
−2017年5月5日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省米国研究所は5日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 米国が核戦略資産を大々的に動員した史上最大規模の合同軍事演習と軍事的挑発策動で朝鮮半島情勢を最悪の危険ラインへと追い込むなか、去る4月26日に続いて5月3日、またもやICBM実験をおこなった。

 1週間余りの期間に2度もおこなわれたICBM試射について米国が1年前に計画されたものであり、我々の核と長距離弾道ミサイルの発射とは関連がないと騒ぎ立てているが、世界の多くの世論は米国の相次ぐICBM試射がただでさえ緊迫した朝鮮半島情勢をさらに険悪な域へと追い込みかねないことについて懸念をあらわしている。

 ミサイル発射という同一の行動をめぐって、米国はしてもよく朝鮮はしてはならず、米国がすれば平和と安全にたいする「寄与」になり、朝鮮がすれば「挑発」であり、緊張を激化させるという米国の詭弁は二重基準の極みである。

 我々の土地と水域でおこなわれた弾道ミサイル試射にたいしては、「糾弾」だの「制裁」だのと騒ぎながらも、大洋を横切って実に6000余キロも飛行した米国のICBMにたいしては押し黙っているのが、まさに国連安全保障理事会である。

 米国の強権と専横に押されて彼らのICBM発射は見て見ぬふりをして黙認し、我々の弾道ミサイル試射だけを問題視する国連安保理は「二重基準理事会」「米国安保理」と呼ぶべきであろう。

 真の国際的正義を実現し、公正で平和な世界を建設するには、米国の二重基準の物差しをへし折るべきであり、米国の手のひらの上で転がされる国連安保理を改革しなければならない。

 我々は既に宣明したとおり、米国の対朝鮮敵視政策と悪辣な核の威嚇、恐喝が続く限り、我々式の核先制攻撃能力を非常に高い速度で強化していくであろう。

 国連安保理が、米国の侵略的で挑発的な大規模の合同軍事演習とICBM発射を問題視しない限り、我々の弾道ミサイル発射に言いがかりをつけるいかなる「決議」も認めないし、「制裁決議」の不当性を引き続き明らかにしていくであろう。

 自主権と生存権を守るための我々の正当な権利行使は、誰も中傷できない。【朝鮮通信=東京】


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