シリア情勢悪化の責任は米国にある
朝鮮外務省代弁人 
−2015年12月5日−

 朝鮮外務省のスポークスマンは、中東地域で対テロ戦をめぐって複雑な事態が生じていることと関連して5日、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 シリアで対テロ戦が熾烈におこなわれており、エジプトでのロシア旅客機爆破事件とフランスでの連続テロ事件、マリでのホテル人質事件が相次いで発生するなど、テロと対テロの悪循環により全世界がテロ恐怖症に包まれている。

 このようななか、合法的な主権国家であるシリア政府の要求に応じて対テロ戦に参加したロシア爆撃機がトルコ空軍によって撃墜され、それによって各国間で相互非難戦と武力増強が激化するなど、事態は日を追って深刻になっている。

 実際、「イスラム国」(IS)をつくり上げて中東地域を彼らが意のままにのさばるテロが横行する場にしたのは、ほかならぬ米国である。

 今回のロシア爆撃機撃墜事件もやはり、せっかく形成されつつある国際的な対テロ協力の雰囲気を壊し、自分らの中東支配戦略を実現しようとする米国の狡猾で陰険な下心の産物である。

 民族間、宗教間の不信と対決を鼓吹し、そこから漁夫の利を得るのは米国の常套の手法であり、シリアをめぐる情勢悪化の全責任は米国にある。

 あらゆる形態のテロに反対する我々の原則的立場は始終一貫している。

 我々は、テロを不純な政治目的の実現に利用しようとする試みを断固排撃する。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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