一部の国の「立場表明」は哀れ極まりない
朝鮮外務省代弁人談話 
−2016年6月29日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は29日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。


 我々の自衛的な国防力強化措置に言いがかりをつけて国際的な反朝鮮圧力の雰囲気を醸成しようとする米国の敵対行為が引き続き悪辣におこなわれている。

 米国が、我々の地対地中長距離戦略弾道ミサイル「火星10」の試射にたいして、いわゆる「挑発」だの「脅威」だの「違反」だのとむやみに言いがかりをつけているが、事実、我々に挑発と脅威を加え、国際法に乱暴に違反しているのは、ほかならぬ米国自身である。

 米国が、原子力潜水艦ミシシッピと戦略爆撃機B52Hをはじめ、多くの戦略資産を南朝鮮とその周辺に投入しているのがまさに挑発であり、我々の首脳部を狙った「斬首作戦」「平壌占領作戦」などを騒いで我々を攻撃するための核戦争演習を絶えずおこなっているのが、ほかならぬ脅威である。

 我々が既に国連事務総長に送った書簡で明らかにしたように、核実験と弾道ミサイル発射が世界の平和と安全にたいする脅威になると規定した国際法が果たしてどこにあるのかというのである。

 米国が国連憲章と国際法に乱暴に違反し、我々にたいする核の威嚇と挑発を絶えずおこなっていることに対応して、我々が核抑止力強化措置を連続的に講じているのはあまりにも当然で正当な自衛的措置となる。

 米国が、ホワイトハウスと国務省、国防総省を押し立てて騒ぎを起こしたが国際的な呼応を得られず、むしろ冷遇されているのもまさにこのためである。

 こうなると、米国は追従国家を押し立てて我々の地対地中長距離戦略弾道ミサイルの試射を「懸念」する国際的なキャンペーンを繰り広げている。

 これに一部の国が乗せられて定見もなしに盲従し、いわゆる「立場発表」劇を演じているのは哀れ極まりない。

 これは、主権国家の体裁も守れない振る舞いであり、朝鮮半島の平和と安全保障にも全く役に立たない百害あって一利なしの行為である。

 我々は、これらの国の哀れな醜態を見守るであろうし、そこから生じる破局的結果にたいしては、米国とそれに追従した国が全責任を負うことになるであろう。

 米国が国際的な反朝鮮孤立・圧殺策動を執拗に追求し、裏では、いわゆる対話の問題を取り上げることこそ言語道断である。

 米国の対朝鮮敵視政策は、いかなる対話とも絶対に両立しないというのが我々の立場である。

 我々は今後、我々の自衛的核抑止力を米国の対朝鮮散対行為がおこなわれるだけ、連発的に、多発的に、質的、量的にさらに強化することになるであろう。【朝鮮通信=東京】


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