恥と破滅の「虎穴外交」
−2016年7月27日−

 朝鮮中央通信社は27日、「恥と破滅のぼろ外交」と題する全文次のような論評を発表した。

 鵜の真似をする烏と言うように、朴槿恵一味が、身の程も知らずにいわゆる「虎穴外交」を騒ぎ、世界を出歩いて内外の嘲笑と非難を浴びている。

 周知のように、東北アジア地域は、世界の主要大国の利害関係が複雑に絡み合って相互作用する極めて鋭敏な地域である。日増しに激しくなる諸大国の覇権争いによってこの地域は国際社会の耳目を集めている。

 特に、最近、南朝鮮を米国のアジア太平洋支配戦略実現の最前線基地、核前哨基地としてゆだねたTHAADの配備決定によって、朝鮮半島と東北アジア地域には、新たな冷戦の危険性が日を追って増大し、米国と周辺諸国との間の神経戦と対立がますます激しくなっている。

 このような時に、そばづえを食うと言うように、間に挟まれておろおろして頭を抱えているのに、朴槿恵一味が、「北の親交国」にたいする「虎穴外交」を騒いで周辺諸大国の覇権争いにみずから巻き込まれているのだから愚か極まりない。

 かいらいはこれまで、身の丈に合わない実現不可能な外交政策のもとに「ユーラシア・イニシアチブ」だの「東北アジア平和協力構想」だの「虎穴外交」だのの薄っぺらな外交の看板を持ち歩き、自分らがまるで覇権争いが深化する東北アジア地域で何らかの役割でも果たすかのように言い散らした。

 核抑止力を中枢とするわが共和国の軍事力強化措置に「挑発」や「脅威」であると言いがかりをつけ、外部勢力と結託して演じている「対北圧力外交」劇には、執権者はもちろん、かいらい当局者が総動員された。

 米国をはじめとする「同盟」者との反共和国「制裁」だけでは、自分らの犯罪目的を実現することができなくなると、卑劣にも「北の友邦および同調国を集中攻略する圧力外交」にも無謀に乗り出した。

 先日は、朴槿恵かいらい大統領が、アジア欧州会議(ASEM)首脳会議に参加して「北の正しい変化を導き出すべきである」だの「制裁措置の履行」と「北の核問題にたいする共助のために努力してほしい」だの何のと反共和国対決政策への支持を哀願した。

 朴槿恵逆徒は執権後、実に20余回も海外をうろつき回り、相も変わらず反共和国対決共助外交に血眼になって狂奔し、国際舞台でいわゆる「戦略的パートナー」だの「国際共助」だの何のと言ってうっとうしく振る舞ったが、誰も逆賊の群れを「外交的協力」の対象とみなしておらず、米国の植民地手先、同じ血筋を分けた同族にかみつくために、われを忘れて狂奔する狂犬の群れとしか見ていない。

 民族的自尊心など毛頭ない事大売国病者である朴槿恵一味が、恥ずかしげもなく、同族を討つためにあちこちを飢えた犬のようにうろつき回って恥と侮辱を受けるのはあまりにも当然である。

 かいらい一味の凝りかたまった事大外交、外部勢力依存の政策によって米国の徹底した植民地である南朝鮮はこんにち、周辺諸大国にまで縛られるようになったことで、文字どおり列強の角逐で国が滅びた19世紀末〜20世紀初めをほうふつさせている。

 かいらいが、瀕したこんにちの対外的危機は、しっかりした政治哲学も自主権もなしに事大と外部勢力依存で命脈を永らえてきた者の必然の運命である。

 朴槿恵一味が、外部勢力を後ろ盾に同族と対決する売国・反逆策動で得るものは、終局的破滅だけである。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system