安保理非難声明を全面排撃
−2016年8月28日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は28日、全文次のようなスポークスマン声明を発表した。

 米国とその追従勢力が、国連安全保障理事会でSLBMの試射をはじめとする朝鮮の自衛的核抑止力強化措置に言いがかりをつける報道声明を発表する重大な敵対行為をまたしても働いた。

 米国主導のもとに、でっち上げられ、発表された国連安保理の報道声明なるものは、米国の極悪非道な核戦争の威嚇を正義の核の宝剣で根本的に終息させようとする我々の正当な自衛権の行使を問題視して阻もうとする米国と敵対勢力の強盗行為の産物であって、我々はこれを断固全面排撃する。

 米国が国連安保理を盗用して演じた今回の報道声明採択劇は、わが共和国の自主権と尊厳にたいする乱暴な侵害であり、朝鮮半島の平和と安定を害する無分別な挑発になる。

 米国は、史上最大規模の核戦略資産と膨大な武力を朝鮮半島に投入して侵略的な合同軍事演習を開始したうえ、我々の最高の尊厳にあえて言いがかりをつけるなどの無礼な妄動で、既に我々に宣戦布告をした状態である。

 米国はまた、我々の思想と制度を目の上のこぶとみなし、あらゆる口実を設けてわが共和国に反対する卑劣な人権謀略騒動と制裁圧力策動に狂奔している。

 国連安保理が、朝鮮半島と地域の平和と安定に深刻な脅威をもたらしている侵略的な米国・南朝鮮合同軍事演習を問題視した我々の提訴には口を極めて背を向け、米国の指揮棒に操られて我々の自衛的抑止力の強化に言いがかりをつけたのは、国際機関としての公正さを完全に喪失し、朝米間の緊迫した対決で米国に便乗した不法、非道な行為にほかならない。

 米国とその追従勢力が、我々の自衛的対応措置に国連安保理「決議」違反だの何のと言いがかりをつけているが、その「決議」が果たして国連憲章に合致する合法的な文書であるのかについては国連事務局も答弁できていない。

 我々は、米国の前代未聞の対朝鮮敵視政策と核の威嚇に立ち向かい、いったん機会さえ生じれば、米本土と太平洋作戦地帯内の侵略武力を一挙に灰にしてしまう実質的な手段をすべて備えた。

 我々は既に、米国が我々のSLBMの試射に言いがかりをつけるなどの軽挙妄動は自滅の道を促すだけであり、怒りに満ちた我々のせん減的な攻撃を避ける最上の方途は我々の尊厳と安全に手出しせず、自重、自粛することであることについて警告した。

 米国が、我々の厳かな警告を無視してわが共和国の尊厳と生存権を脅かした以上、我々は堂々たる軍事大国として示せるすべての重大な行動措置を多段階で引き続き示すであろう。

 これによって発生するすべての結果については、米国とそれに追従した勢力が全責任を負うことになるであろう。

 暴悪の核には正義の核で、侵略戦争には正義の祖国統一大戦で対応しようとするわが軍隊と人民の意志を誰も絶対にくじけない。【朝鮮通信=東京】


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