「制裁決議」を全面排撃
−2016年12月1日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は1日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 国連安全保障理事会が去る9月におこなわれた我々の核弾頭爆発実験に言いがかりをつける「制裁決議」をでっち上げた。

 これは、米国の手のひらの上で転がされる国連安保理が、その権能を逸脱してわが共和国の自衛権を否定したもう一つの越権行為、主権侵害行為であって、我々はこれを強く糾弾し、全面排撃する。

 既に宣明したように、去る9月に我々が成功裏におこなった核弾頭爆発実験は、わが国家の自衛的権利の行使に悪辣に言いがかりをつける米国をはじめとする敵対勢力の核の威嚇と制裁騒動にたいする実際の対応措置の一環であって、敵が我々に手出しするなら我々も迎え撃ち準備ができているというわが軍隊と人民の超強硬意志の誇示である。

 国連安保理は、核実験を含む国防力強化の措置のような主権国家の自衛権の行使を禁止する何の権限もないし、国連憲章やどの国際法典にも核実験が国際平和と安全に脅威になると規定したものがない。

 これまで、すべての常任理事国を含む多くの国が核実験とミサイル発射を数千回おこなったが、国連安保理がそれを禁止したのはただの一度もない。

 非同盟諸国をはじめ、全般的な国連加盟国が、国際法のうえに君臨して列強の政治的道具として盗用されている国連安保理を早急に改革するよう切に求めている理由がまさしくここにある。

 法治でなく、力と強権でぎゅうじられる現在の国際関係で国の自主権を守るには力がなければならないし、敵対勢力の核の威嚇には核で対応することになる。

 我々が核武装を国家の路線にかかげて万難を排し、強力な抑止力を備えたのが極めて賢明で正当な選択であったことが現実で証明されている。

 オバマとその手先の類いが卑劣な制裁と圧力でわが国家の核武装路線を放棄させたり、核強国の地位を崩せると思うなら、それに勝る誤算はないであろう。

 我々は彼らを全く相手にしないし、我々が選んだ正義の道をさらに力強く進むであろう。

 我々の自主権と生存権、発展権を全面否定した今回の「制裁決議」でっち上げは、我々のより強力な自衛的対応措置をまねくことになるであろう。

 制裁は必ず緊張激化だけをまねくことになり、朝鮮半島と地域の情勢が制御不能の状態に陥る場合、その全責任は「制裁決議」でっち上げの首謀者である米国が負うことになるであろう。【朝鮮通信=東京】


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