ミサイル試射非難の国連安保理声明を排撃
−2017年2月15日−

 朝鮮外務省のスポークスマンは、米国とその追従勢力が我々の地対地中長距離戦略弾道ミサイルの試射に言いがかりをつけたことと関連して15日、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 わが祖国の強大な力を増大させるもう一つの威力ある核攻撃手段を生んだ我々の地対地中長距離戦略弾道ミサイル「北極星2」型の試射について米国をはじめとする敵対勢力がどうのこうのと我々に言いがかりをつけている。

 13日、米国主導のもとに国連安全保障理事会は、我々の試射にいわゆる「決議違反」であると言いがかりをつけて「追加の重要措置」を講じるとの報道声明を発表した。

 明白にするが、我々の地対地中長距離戦略弾道ミサイルの試射は国家路線である並進路線を貫徹する過程に経ることになる正常な工程の一環である。

 敬愛する最高指導着金正恩同志は、今年の新年の辞で大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射の準備が最終段階に至ったと宣言し、その後、我々は再三にわたり、最高指導者が決心する任意の時刻に核戦力高度化の措置が講じられるということを公式に宣明した。

 我々の核戦力高度化措置は、米国とその追従勢力の核戦争の脅威から国の自主権と民族の生存権を徹底的に守り、朝鮮半島の平和と地域の安全を頼もしく保証する自衛的措置である。

 これは主権国家の合法的権利であって、誰も非難することはできない。

 民族が自主的に尊厳をもって生きていく道が果たしてどこにあるのかを考えざるを得なくしているこんにちの現実は、強力な防衛力をもつとき、自分の安全と平和を守れるという教訓を改めて深く銘記させている。

 米国は、明らかに我々を狙った核戦争演習である大規模な合同軍事演習を「年次的で防御的」な訓練であるとの美名のもとに、毎年何度もおこなっており、去る8日には「北朝鮮の武力挑発の可能性の遮断」を騒いでICBMの試射を強行した。

 また、我々の周辺諸国をはじめ、多くの国が、ICBMなど各種ミサイルを相次いで発射している。

 我々が自衛のためにおこなう試射には「不法」のレッテルを張り、米国や他国がおこなう試射には一言も言えない二重基準の極みである国連安保理は、我々の正当な自衛的措置を非難する資格を喪失して久しい。

 国連が真にみずからの務めを果たすようにするには、すべての加盟国が国連安保理の二重基準と強権行為に反対して強くたたかうべきであろう。

 国連安保理の不当な二重基準行為を見分けようとせず、盲目的に安保理決議に追従するのは決して、国連加盟国や国連事務総長の義務を正しく履行することにならない。

 核実験とミサイル試射を不法であると規定したものは国連憲章のどこにもない。したがって、我々は我々の核実験とミサイル試射に「不法」のレッテルを張った国連安保理「決議」そのものを認めないし、今後も絶対に認めないであろう。

 我々は既に、国連安保理が強圧採択した反朝鮮「制裁決議」の法律的根拠を公開的に論議する国際的なフォーラムを設けることを国連事務局に求めた状態である。

 我々は、我々の正当な要求には背を向け、米国の強権に押されて主権国家の自衛的権利を問題視した国連安保理の報道声明を全面排撃する。

 国連安保理は、核強国の前列に堂々と立った我々の戦略的地位を直視すべきであり、我々の自衛的措置が朝鮮半島と地域で核戦争の惨禍を防ぐ抑止力になっていることをしっかりと知るべきである。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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