安保理の二重基準を非難
−2017年4月26日−

 朝鮮中央通信によると、国連駐在朝鮮常任代表部が26日、広報文を発表した。

 広報文は、去る3月、米国・南朝鮮合同軍事演習を緊急議題として討議することに関する国連駐在朝鮮常任代表の提訴を国連安全保障理事会が無視した事実を想起させ、これは理事会が、自分の使命も国際社会の信頼もすべて投げ捨て、一介の国家の政治の道具に転落したことを改めてみずから示すことになると明らかにし、次のように強調した。

 これまで安保理は、わが共和国が自分の自主権と尊厳、安全を守るために講じた正当な自衛的措置にたいしては、不法な「制裁決議」の採択などでそのつど問題視してきた。

 米国が自分らの利害関係にもとづいて一方的につくり出した二重の物差しによって主権国家の合法的な自主権行使が「不法」、自衛的措置が「挑発」であると罵倒され、朝鮮半島の情勢悪化の根源である米国・南朝鮮合同軍事演習が公然と黙認されているのが、こんにちの安保理の現実である。

 米国に完全に踊らされている安保理の不公正さ、二重基準行為は、我々が核戦力を中枢とする自衛的国防力と先制攻撃能力をあらゆる面から打ちかためてきたのがどれほど正当であるのかを改めてはっきり実証している。

 現在、トランプ政府が、我々を力でどうにかしようと原子力空母打撃群を次々と朝鮮半島水域に投入しているが、米国の威嚇と恐喝に驚く我々ではない。

 米国が対決を望むならとことんやろうというの、が我々の確固不動の意志である。

 我々の超強硬対応には、地上・海上・水中・空中機動を伴う不意の先制攻撃を含むさまざまな方式があり、米国が仕掛けてくる挑発の種類と水準に合う我々式の強硬対応は直ちに伴うことになるであろう。

 世界は今回、米国が力で自分の意思を強要していた時代は永遠に過ぎ去ったことをはっきり目撃することになるであろう。

 わが共和国は、平和愛好的な社会主義国家として平和をこのうえなく重んじて愛するが、決して戦争を恐れないし、避けようともしない。

 我々は、米国の核の威嚇から自身を守るために強力な核を保有した以上、全面戦争には全面戦争で、核戦争には我々式の核攻撃戦でちゅうちょなく対応し、米帝との決戦で必ず勝利者になるであろう。【朝鮮通信=東京】


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