国連安保理「制裁決議」を全面排撃
−2017年6月4日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は4日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 我々の自衛的国防工業が多段階で連発的に上げた勝利の砲声に慌てふためいた敵対勢力が、卑劣な反朝鮮制裁・圧力策動に必死にしがみついている。

 3日、国連安全保障理事会は、核戦力強化のための我々の弾道ミサイル発射に言いがかりをつける「制裁決議」なるものを再びでっち上げた。

 米国が中国と長い間「協議」してつくり上げたという今回の「決議」は、我々の核およびミサイル計画に関連する団体と個人を「追加制裁」の対象に規定した。

 これに先立ち、米国は自分らなりにわが国にたいする「単独制裁」を発表し、我々と関連があるというロシアなど第三国の企業と個人にたいする「二次制裁」も含めた。

 朝鮮外務省は、米国と国連安保理が再びおこなった反朝鮮「制裁」策動を我々の核戦力強化を阻んで、我々を武装解除し、経済的に完全に窒息させることを狙った悪辣な敵対行為であると峻烈に断罪、糾弾し、全面的に排撃する。

 自分らは世界で最も完成した兵器体系を永遠に独占しようと核兵器の近代化をはじめ、軍備増強に没頭し、他国は核や「弾道」という言葉のついたいかなる試験も、発射もおこなえないということこそ、厚顔無恥な傲慢と独善、二重基準の極みである。

 二つの国が裏部屋で勝手にでっち上げた「制裁決議案」を国連安保理で強圧的に通過させ、それを「国際社会の総意」で包装して押し付けているのは、国際的正義を踏みにじって自分らの利益ばかりを追求する強権と専横の赤裸々なあらわれになる。

 我々の核戦力強化は、米国が加えている前代未聞の核戦争の脅威と制裁・圧力策動を粉砕し、朝鮮半島と地域の平和と安全を守るだけでなく、真の国際正義を実現するための正当な自主権の行使である。

 わが共和国に反対する「制裁決議」をでっち上げた国々が、それを通じて我々の核戦力のめざましい発展を少しでも遅らせたり、阻めると考えるなら、それは完全な誤算である。

 彼らは、自分らの卑劣で無分別な行為が願うものとは正反対の結果をもたらすことをはっきりと見ることになるであろう。

 彼らが今回、いわゆる対話の繰り言も並べたが、不当な前提条件をかかげて「最大限の圧力」を加えて対話を云々するのは話にならない。

 我々は、誰が何と言おうと、いかなる制裁、圧力を加えてこようと国の自主権と民族の生存権を守り、真の国際的正義を実現するために選択した核戦力強化の道を一寸たりとも退かないし、最後の勝利に向かってさらに力強く前進していくであろう。

 米国とその追従勢力が、朝鮮半島核問題の根源とその解決方途を悟って正しい選択をする時まで、高度に精密化、多種化された「チュチェ弾」の壮快な雷鳴は世界を揺るがし、多発的に、連続的に絶え間なく上がるであろう。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system