合同軍事演習への強力な対処は自衛的権利
−2017年8月23日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮平和擁護全国民族委員会(平和擁護委)は23日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 米国と南朝鮮かいらい好戦狂が、我々の再三の警告と内外の強い反対、排撃にもかかわらず、21日から挑発的な「ウルチフリーダムガーディアン」北俣戦争演習を強行する道に入った。

 これまでと同様に今回の北侵戦争演習にも、米帝侵略軍とかいらい軍の多くの兵力と殺人装備、かいらいの中央および地方行政機関、軍需および民間企業の膨大な人的・物的資源が総動員されている。

 これに英国、オーストラリアをはじめ、7つの追従国家の軍隊まで合流している。

 南朝鮮全域にきな臭い殺伐とした風景を広げながらも、米国とかいらい一味は“脛に傷持つ”というように演習に参加する米軍兵力の数が減っただの、戦略資産の朝鮮半島展開計画が取り消されただの何のと我々の警戒心と内外の非難世論を静めようと狡猾に振る舞っている。

 さらに、今回の北侵戦争演習も「年次的な防御訓練」であって、緊張を高める軍事的行動ではなおさらないとし、白昼のもとにさらされた挑発狂気を合理化しようとする醜態まで演じている。

 しかし、横暴非道な強盗行為を「年次的」だの「防御的」だのの風呂敷で覆い隠すにはあまりにも差し迫って危ういのが今回の戦争演習であり、防げないほど激化の一路を突っ走っているのがこんにちの朝鮮半島情勢である。

 いま、この時刻もグアム島のアンダーセン空軍基地では、核爆弾を搭載した戦略爆撃機編隊が恒常的な出動態勢を整えており、朝鮮半島水域で行動することになった米海軍第7艦隊には、2倍に増強された原子力空母戦団とイージス艦が出動待機態勢にある。

 20日からは、現地で作戦を指揮する米太平洋軍司令官、米戦略軍司令官、米ミサイル防衛局長をはじめ、米軍部の頭目がほぼ同時に南朝鮮に入って軍部隊を点検して暴れている。

 今回の北侵戦争演習が「作戦計画5015」にもとづいた「北の首脳部排除作戦」と「北の大量破壊兵器施設攻撃」に基本を置いていることも隠していない。

 時を同じくして米国のホワイトハウスとペンタゴンでは、我々の超強硬対応攻勢に仰天して、ためらっていた「軍事的対応」だの「予防戦争」だのの暴言がまたもや飛び出ている。

 生じている事態は、歳月が流れて世紀が変わっても変わらないのが米国の対朝鮮圧殺野望であり、南朝鮮で「政権」がかわったとしても変わらないのがかいらい一味の北侵野望であることをそのまま示している。

 生じた厳しい情勢に対処して平和擁護委は、北侵熱にかかって対策のない客気に駆られて朝鮮半島情勢を爆発ラインへと追い込んでいる侵略者、挑発者に改めて先軍朝鮮の無慈悲な報復意志と千万軍民の激怒した敵撃滅の気概を想起させざるを得ない。

 米国とかいらい一味が、北侵戦争演習で我々に対する敵対意思をさらに露骨にさらけ出した以上、それに強力に対処していくのは我々の正当な自衛的権利である。

 我々が傲慢無礼な挑発行為を直ちにやめて正しい選択をすることについて警告もし、改心する機会まで与えたにもかかわらず、危険千万な妄動を引き続き働いて死に切れずにいらつく間抜けな連中がほかならぬ米国とかいらい一味である。

 理性的な思考が完全に欠如しており、初歩的な判断力さえ喪失したこのような戦争狂、愚鈍な精神的未熟児とは話が通じないし、もっぱら、力で治めることだけが上策であるという結論を改めて確認することになる。

 米国とかいらい一味は、既に宣明したわが共和国政府声明と朝鮮人民軍総参謀部のスポークスマン声明、朝鮮人民軍戦略軍のスポークスマン声明の一字一句を改めて心に刻み付け、首に切っ先鋭いあいくちが刺される歴史的瞬間を免れるには当然、分別のある行動をすべきであろう。

 米国は向き合った相手が核保有国、ICBM保有国であるという現実を一瞬も忘却してはならないし、自分の地は安全で死は他人事であると考えた過去の古い思考方式から抜け出せないなら、悲惨な運命から逃れられないことを忘れてはならない。

 後始末もできない北侵戦争演習をおこない、報復を恐れて不安と恐怖に震える哀れな姿が、国際社会でどんなに醜くうつっているのかをはっきりと認識し、こんにちの状況で得失をよく計算して正しい選択をするのが悪くないであろう。

 かいらい一味もやはり、ぼろ切れのような米国の「核の傘」に運命をかけて「同盟強化」を騒ぎ立てても、恥ずべき破滅しか与えられるものがないことを銘記し、無分別に狂奔してはならない。

 そのありさまが、全同胞の呪いのなかでロウソクをかかげた民心の審判を受けた朴槿恵と大差がないのが現かいらい政権の対決姿勢である。

 我々はこの機会に、米国とかいらい一味はもちろん、こんにちの北侵戦争演習騒動に便乗している英国とオーストラリアをはじめとする追従国家にも戦争火取り虫の火遊びに同調しては、ともに焼け死ぬ悲惨な運命を免れないことを厳かに警告する。

 敵撃滅の報復意志で血をたぎらせている我々が、核火薬庫の上で火遊びをする愚鈍な者の行動を決して見守ってばかりではないというのは言うまでもない。

 侵略者、挑発者は、運命の分秒を争うつらい時間を送っている自分らの哀れな境遇がさらに惨たんたるものにならないように軽挙妄動してはならない。【朝鮮通信=東京】


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