「制裁決議」を全面排撃
−2017年12月24日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は24日、全文次のようなスポークスマン声明を発表した。

 我々の国家核戦力完成の歴史的大業の実現に完全に正気を失った米国が、史上最悪の制裁・圧力策動によりいっそう狂奔している。

 23日、米国は、我々のICBM「火星15」型の試射の成功に言いがかりをつけ、わが共和国に対する全面的な経済封鎖も同然の国連安全保障理事会「制裁決議」第2397号なるものを再びでっち上げた。

 我々は、米国とその追従勢力によってでっち上げられた今回の「制裁決議」をわが共和国の自主権に対する乱暴な侵害、朝鮮半島と地域の平和と安定を破壊する戦争行為であると断じ、全面的に排撃する。

 我々が歴史のあらゆる風波のなかで積み重なる試練に打ち勝って国家核戦力完成の大業を遂げたのは、米帝の核恐喝政策と核の威嚇から、国の主権と領土、人民の平和な生活を守り、朝鮮半島とひいては世界の平和と安全を頼もしく保証するためである。

 我々が何度も宣明したように、米国の敵視政策と核の威嚇、恐喝を終わらせるために核拡散防止条約(NPT)の枠外で正当に開発し、完成させた我々の核兵器は、いかなる国際法にも抵触しない自衛的抑止力である。力による「米国第一主義」を唱えて世界制覇の荒唐無稽な夢を実現しようと至る所で軍事的恐喝と威嚇に明け暮れる米国の策動を粉砕するためには、専ら強力な核抑止力をあらゆる面から強化すべきであるというのが、これまでの反米対決戦を通じて我々が得た鉄の真理である。

 米国とのいかなる核戦争にも対処できる国家核戦力完成の歴史的大業、ミサイル強国偉業を輝かしく実現したわが人民の勝利の前進を、既に破綻した「制裁」の類いで阻めると思うなら、それよりも大きな誤算はない。

 米国とその追従勢力は、米本土に実際の核の威嚇を加えられる戦略国家に急浮上したわが共和国の実体をいっときも忘れてはならない。

 米国が平穏に暮らしたいと願うなら、対朝鮮敵視政策をやめて核を持った我々と共存する方法を学ぶべきであり、我々が千辛万苦して、開発し、完成させた核兵器を放棄し得るという妄想から一日も早く覚めなければならない。

 今回の「制裁決議」でまねかれるすべての結果は、「決議」の採択に手を挙げた国々が全責任を負うべきであり、我々はそれをいつまでもしっかり計算するであろう。

 前進の途上にいかなる難関と挑戦が横たわっているとしても、失望も、恐れもしないし、むしろ、より明るい未来を確信しているわが人民の不屈の意志をくじく力はこの世にない。

 我々は、米国と実際の力の均衡をなして、米国の核の威嚇、恐喝と敵対策動を根本的に終息させる自衛的核抑止力をさらにしっかり打ちかためるであろう。

 米国と敵対勢力がいくら狂奔しても、偉大な指導者のまわりにかたく結集した不敗の一心団結と最強の軍事力、自力、自彊の強力な力で進むわが共和国は、永遠に強大な国、自主、自立、自衛の城塞として光を放つであろう。【朝鮮通信=東京】


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