2015年 朝鮮民主主義人民共和国

6月の主な動き
−新聞名などがないものは朝鮮中央通信。*は報道日。−

 1日 −キム・チョンギュン総裁を団長とする中央銀行代表団が、ロシア・サンクトペテルブルクでの第24回国際銀行会議(IBC)参加のため平壌出発。(13日帰国)

 −キム・ドンソン副委員長を団長とする朝鮮職業総同盟代表団が、スイス・ジュネーブでの世界労働組合連盟(WFTU)委員長理事会会議参加のため平壌出発。(14日帰国)

 −江原道に建設された元山育児院・愛育院の竣工式。

 −平壌愛育院で国際児童デー65周年記念親善交歓会。

 −平壌で世界禁煙デーに際した行事。


 2日 ※朴奉珠総理、咸鏡南道内の化学・機械工業、水産部門など各部門の事業を視察。


 3日 −朴奉珠総理、フィンランド首相に任命されたシピラ氏に祝電送る。

 −李洙墉外相、タイモ駐朝世界食糧計画(WFP)新任代表と会見。

 −最高人民会議常任委員会の金永南委員長にティ・リン・オン駐朝ミャンマー大使が信任状提出。

 −朝鮮中央通信、「今年も朝鮮の全般的地方で干ばつが続いている」と報道。

 −平壌の人民大学習堂でスウェーデン建国記念日に際した図書寄贈式。

 −両江道の恵山競技場で普天堡たいまつ賞体育競技大会開幕。(〜29日)


 4日 −李洙墉外相、ティ・リン・オン駐朝ミャンマー新任大使と会見。

 −朴明国外務次官を団長とする朝鮮代表団がマレーシアでの東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)高級事務レベル会合参加のため平壌出発。(15日帰国)

 −両江道の三池淵地区鉄道建設の着工式。

 −平壌で普天堡たいまつ賞体育競技大会のサッカー1部開始。


 5日 −平壌で全国少年空想科学文芸作品・模型展示会。(〜8日)


 6日 −金永南委員長、ガーナの首都アクラでの火災と洪水に関連してマハマ大統領に慰問電送る。

 ※朴奉珠総理、平壌の科学技術殿堂の建設現場を視察。

 −平壌で朝鮮少年団創立69周年慶祝第53回全国学生少年芸術祭典総合公演。


 7日 −朝鮮中央通信、「開城市と黄海北道長豊郡で過去の米帝と日帝の侵略の歴史と犯罪行為を暴露する証拠物発見」と報道。


 8日 −最高人民会議常任委員会、道(直轄市)市(区域)郡人民会議代議員選挙を7月19日に実施する報道を発表。

 −サウド委員長を団長とするシリア農民総同盟代表団が訪朝。(〜15日)
 ・朝鮮労働党の崔龍海書記が会見。(11日)

 −宋才樹会長を団長とする在日本朝鮮人科学技術協会大阪支部代表団が訪朝。(〜15日)


 9日 −金永南委員長にイサイロフスキ駐朝マケドニア大使が信任状提出。

 −西平壌機関車隊創立60周年記念報告会。


 11日 −朝鮮労働党中央委員会、カンボジア人民党のチア・シム委員長の死去に関連して同党中央委員会に弔電送る。

 −ロシアの日に際し、マチェゴラ駐朝ロシア大使が宴会催す。

 −金永南委員長にポンカム駐朝ラオス大使が信任状提出。

 −平壌で金正日総書記の思想活動優先関連著作中央研究討論会。

 −カタールで行われた国際サッカー連盟(FIFA)2018年ワールドカップ(W杯)のアジア2次予選で朝鮮がイエメンに1−0で勝利。


 12日 −朴奉珠総理、トーゴ首相に任命されたクラス氏に祝電送る。


 13日 −最高人民会議常任委員会、道市郡人民会議代議員選挙のための中央選挙指導委員会を組織する決定発表。中央選挙指導委員会の委員長は楊亨燮氏、副委員長は金平海氏、書記長は洪善玉氏、委員は崔富一、金永浩、全勇男、玄相主、李明吉、金正順の各氏。

 −張炳奎所長を団長とする最高検察所代表団がロシア訪問のため平壌出発。(22日帰国)

 −国際テコンド一連盟(ITF)の梁偉民副総裁を団長とするテコンドー代表団が、崔泓煕ITF前総裁の死去13周年追悼行事参加のため訪朝。(〜18日)
・金永南委員長が会見。(16日)

 −平壌で6.15共同宣言発表15周年記念写真展覧会開幕。


 15日 −金永南委員長にモハマド駐朝マレーシア大使が信任状提出。

 ※朴奉珠総理、平安北道の蜂火化学工場を視察。

 −李洙墉外相、ミシュラ国連常駐調整者兼国連開発計画(UNDP)新任常駐代表と会見。

 −平壌で朝鮮外務省とポーランド外務省の協力に関する議定書調印。

 −平壌で6.15共同宣言発表15周年記念中央報告会。

 −平壌で記録映画「偉大な指導者金正日同志が金大中大統領と対面」上映。

 ※6.15共同宣言発表15周年記念切手発行。

 −平壌で崔泓煕ITF前総裁の死去13周年追悼行事。

 −平壌で第18回正日峰賞金国テコンドー選手権大会開幕。(〜26日)

 −英国のエリザベス女王の公式誕生日に際し、ギフォード駐朝英国大使が宴会催す。

 −南浦市献血所で世界献血者デーに際した行事。

 −両江道の普天堡戦闘勝利記念塔前で職業同盟の活動家と同盟員の白頭山地区革命戦跡地参観の出発集会。

 −咸鏡南道の咸興競技場で先軍蜂火賞体育競技大会開幕。(〜30日)


 16日 −朝鮮中央通信、「各地の農村が干害に見舞われ、8日現在、全国的に44万1560余ヘクタールの田植えをした水田で13万6200余ヘクタールの稲の苗が枯れた」と報道。

 −平壌で行われたFIFA2018年W杯のアジア2次予選で、朝鮮がウズベキスタンに4−2で勝利。


 17日 −朝鮮労働党の姜錫柱書記、マチェゴラ駐朝ロシア新任大使と会見。

 −平壌で朝鮮政府とポーランド政府の科学・教育・文化分野での協力に関する協定調印。

 −北側地域に不法入国した南朝鮮住民のリ・チャンホ氏(58)=男性=とチン・ソヨン氏(50)=女性=を南朝鮮赤十字社に引き渡す。

 −朝鮮中央通信、「16日までに地方人民会議代議員選挙のための道市郡の選挙委員会が組織され、活動に着手した」と報道。

 −金正日総書記の党中央委員会での活動開始51周年に際し、平安北道竜川郡の新岩協同農場と平壌の女性会館で農業勤労者と朝鮮民主女性同盟員の祝賀集会。


 18日 −平壌で金正日総書記の党中央委員会での活動開始51周年慶祝中央報告大会。

 −金永南委員長にシンボ駐朝タンザニア大使が信任状提出。

 −李洙墉外相を団長とする朝鮮政府代表団が、アフリカ諸国訪問のため平壌出発。(7月2日帰国)
 ○赤道ギニア ・モクイ外務・協力相と会談(22日)、ヌゲマ大統領と会見。(23日)
 ○ナミビア ・ガインゴブ大統領と会見(26日)、ナンディヌダイトワ副首相兼外相と会談。(27日)

 −平壌で国内障害者デーの交歓会。

 −平壌で第23回子どもと青年のためのショパン国際コンクール参加者の演奏会。


 19日 −金正日総書記の党中央委員会での活動開始51周年に際し、党と国家の責任活動家が平壌の金日成総合大学革命事績館参観。

 −平壌で金正日総書記の党中央委員会での活動開始51周年慶祝青年中央芸能宣伝隊の公演。

 −サバティル東北アジア太平洋局長を団長とする欧州連合(EU)欧州対外活動庁代表団が訪朝。(〜24日)

 −朝鮮の各級人民会議代議員選挙法に基づいて道市郡人民会議代議員選挙のための選挙区、選挙分区設定。


 20日 ※朴奉珠総理、江原道の洗浦地区畜産拠点の建設現場と平壌の中央動物園の改修・補修工事現場を視察。


 21日 −国際ヨガの日に際した説明会。


 22日 −姜錫柱書記を団長とする朝鮮労働党代表団がキューバ訪問のため平壌出発。(7月2日帰国)
 ・キューバ共産党代表団と会談(25日)、ロドリゲス外相(26日)、カストロ国家評議会議長と会見。(27日)

 −最高人民会議の崔泰福議長と一行が、ロシア訪問ため平壌出発。(26日帰国)
 ・連邦会議(上院)のマトビエンコ議長と会見、国家会議(下院)のナルイシキン議長と会談。(23日)

 −ザヤマンダフ局長を団長とするモンゴル外務省外交団服務局親善代表団が訪朝。 (〜27日)

 −メレッセ事務局長を団長とする国際家族計画連盟(IPPF)代表団が訪朝。(〜26日)
 ・金勇進副総理が会見。(24日)

 −ロシア共産党沿海地方委員会機関紙のゴンチャロフ責任主筆と一行が訪朝。(〜29日)

 −朝鮮中央通信、「依然として長期的な干ばつが完全に解消される可能性はみられず、梅雨に雨量が少ないものと予見される」と報道。


 23日 −李洙墉外相、スーダン外相に任命されたガンドウール氏に祝電送る。

 −朝鮮最高裁判所で反共和国偵察・謀略行為を働いて摘発、逮捕された南朝鮮スパイ金国紀、崔春吉の両被告に対する裁判。裁判では、両被告にそれぞれ無期労働教化刑が言い渡された。

 −平壌で6.25米帝反対闘争の日に際した青年学生の復讐決意集会。

 −黄海南道の信川博物館で6.25米帝反対闘争の日に際した女性同盟員の復讐決意集会。


 24日 −朝鮮労働党中央委員会、モザンビーク解放戦線創立53周年に際して同党中央委員会に祝電送る。

 −朝鮮労働党中央委員会、カンボジア人民党委員長に選出されたフン・セン氏に祝電送る。

 −平壌でリプロダクティブ・ヘルス討論会。

 −ロシア・レーニン共産主義青年同盟沿海地方委員会のラシェンコ第1書記を団長とする同同盟白頭山地区参観団が訪朝。(〜7月3日)

 −フランスのビクトル・セガレン基金のユン中国代表を団長とするフランス実業界代表団が訪朝。(〜27日)

 −平壌で6.25米帝反対闘争の日に際した労働者階級と職業同盟員の弾劾集会。

 −南浦市江西区域の水山里階級教育館で6.25米帝反対闘争の日に際した農業勤労者の復讐決意集会。

 −朝鮮中央通信、「今年、咸鏡南道で多くの米国製爆発物が発掘されて処理された」と報道。


 25日 −6.25米帝反対闘争の日平壌市民大会。

 −6.25米帝反対闘争の日に際し、信川郡で人民軍軍人の復讐決意集会。

 ※6.25−7.27反米共同闘争月間に際した切手発行。


 26日 −朴奉珠総理、ベナン首相に任命されたザンスー氏に祝電送る。


 27日 −金永南委員長、クウェートでの爆弾テロ行為に関連してサバハ首長に慰問電送る。

 −朝鮮労働党中央委員会、カンボジア人民党創立64周年に際して同党中央委員会に祝電送る。


 30日 −平壌の将泉野菜専門協同農場の野菜温室と住宅、公共建物の竣工式。

 −黄海南道載寧郡でマラリアデーに際した行事。


 不法入国の南朝鮮住民を引き渡す
 −2015年6月17日−

 共和国の当該機関が去る5月11日、わが方地域に不法入国した南朝鮮住民のリ・チャンホ氏(58)=男性=とチン・ソヨン氏(50)=女性=を取り締まった。

 わが方は、彼らの不法国境出入行為が、共和国の法に対する乱暴な違反行為であって当然、共和国の法に従って処理されるべきであるが、本人たちが意図的に働いた犯罪行為であることを率直に認めて許しを切に要請したので、人道的な見地から送り返すことにした。

 朝鮮赤十字会委員長は、今後、南朝鮮住民の間で今回のような不法行為が再び起こる場合、重大な結果がまねかれることになるという内容の通知文を15日、南朝鮮赤十字社総裁に送った。

 不法入国者は17日、板門店を通じて南朝鮮赤十字社に引き渡された。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


南朝鮮スパイ2人に無期労働教化刑
−2015年6月23日−

 23日、朝鮮最高裁判所で、米国と南朝鮮かいらい一味の操縦で反共和国偵察・謀略行為を働いて摘発、逮捕されたかいらい情報院のスパイである金国紀、崔春吉の両被告に対する裁判が行われた。

 裁判を各階層の市民が傍聴した。

 裁判では、朝鮮の刑法第60条(国家転覆陰謀罪)、第64条(スパイ罪)、第65条(破壊謀略罪)、第221条(不法国境出入罪)に当たる金国紀と崔春吉の両被告の事件記録を検討し、犯罪の事実を確定した起訴状が提出され、事実審理が行われた。

 審理の過程に両被告は、海外で朝鮮の最高首脳部関連資料と党・国家・軍事機密、内部の実態資料を系統的に収集して「国家情報院」に提供し、謀略宣伝物を製作、流すなど米国と南朝鮮かいらい一味の国家政治テロ、反共和国敵対行為に積極的に加担したすべての犯罪事実を認めた。

 金国紀と崔春吉の両被告の犯罪行為を立証する各種の偵察機器と不純なビデオが収録されたメモリーカードなどの証拠物が提示された。

 検事は、論告で両被告が働いた犯罪が我々の尊厳ある最高首脳部をあえてどうにかしようとする特大型の国家政治テロ、社会主義制度と国家の安全を侵害した行為であって当然、朝鮮の法にのっとって峻厳な審判を受けるべきであるとし、両被告の死刑を求刑した。

 弁護人は、弁論で両被告の犯罪行為とその結果は大変重大であるが、今後、彼らが繁栄する社会主義朝鮮の姿を直接目撃し、自分らの犯罪をより深く悔いるように論告の死刑ではなく、他の刑罰に量定することを求めた。

 裁判では、金国紀と崔春吉の両被告にそれぞれ無期労働教化刑が言い渡された。

 かいらい情報院のスパイである金国紀と崔春吉の犯罪行為は、米国と南朝鮮かいらい一味こそ国家政治テロの元凶、謀略の主犯であることを実証しており、これに同調する者はどれほど悲惨な末路をたどるのかをはっきりと示している。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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