2017年 朝鮮民主主義人民共和国

6月の主な動き
−新聞名などがないものは朝鮮中央通信。*は報道日。−

 1日 ※朴奉珠総理、平安南道の粛川郡と文徳郡の農業の実態を視察。
 −朝鮮外務省欧州2局の金先敬局長、フィンランド議会議員である欧州平和研究所のハービスト理事長と会見。
 −朝鮮少年団第8回大会と朝鮮少年団創立71周年に際し、児童、生徒が用意した軽飛行機「少年」号の人民軍への寄贈式。
 −平壌で国際児童デー67周年記念親善交歓会。
 −平壌で普天堡戦闘勝利80周年記念社会科学部門討論会。
 −全国の朝鮮社会主義女性同盟の活動家の白頭山地区革命戦跡地参観。 (〜6日)
 −農業研究院平壌野菜科学研究所で「温室野菜部門科学技術討論会2017」開幕。 (〜16日)

 2日 −平壌で「全国少年空想科学文芸作品・模型展示会2017」開幕。 (〜8日)
 −平壌で普天堡戦闘勝利80周年記念労働者階級と職業同盟員の詩と歌の集い。
 −平安南道の馬頭山革命戦跡地で普天堡戦闘勝利80周年に際した農業勤労者と朝鮮農業勤労者同盟(農勤盟)員の詩朗誦会。
 −平壌で普天堡戦闘勝利80周年に際した朝鮮社会主義女性同盟の活動家と同盟員の抗日パルチザン参加者の回想記研究発表会。
 −両江道の恵山体育館で普天堡たいまつ賞体育競技大会開幕。

 3日 −朝鮮労働党の崔龍海、崔泰福、金平海、李万建、呉秀容の各副委員長が朝鮮少年団第8回大会参加者の宿舎訪問。
 −両江道芸術劇場で普天堡戦闘勝利80周年記念中央報告大会。
 −全国青年学生の白頭山地区革命戦跡地参観。 (〜12日)
 ※普天堡戦闘勝利80周年の切手発行。

 4日 −両江道芸術劇場で普天堡戦闘勝利80周年記念万寿台芸術団三池淵楽団の公演。
 −恵山市で党宣伝活動家の白頭山地区革命戦跡地参観の出発集会。
 −普天堡戦闘勝利80周年に際し、両江道の普天堡で青年学生のたいまつ行進およびキャンプファイア。
 ※両江道と咸鏡南道の参戦老兵保養所の竣工式。

 5日 −外務省欧州1局のオ・スンホ局長を団長とする朝鮮外務省実務代表団がロシア訪問。
 −平安南道の延豊湖少年団キャンプ場の竣工式。
 −恵山市で普天堡戦闘勝利80周年記念万寿台芸術団三池淵楽団公演。 (〜9日)

 6日 −平壌で朝鮮少年団第8回大会。
 −平壌で朝鮮少年団第8回大会の代表の誕生日祝賀会。
 −朝鮮代表団、ジュネーブ軍縮会議の第2会期全体会合で演説。

 7日 −朴奉珠総理、ネパール首相に選出されたデウバ氏に祝電送る。
 −朝鮮代表団、第35回国連人権理事会で演説。
 −朝鮮外務省と対外文化連絡委員会、教育委員会、外交団事業総局、国家観光総局の関係者、英国でのテロ事件に際して駐朝大使館を弔問。
 −平壌で金日成主席が解放された祖国の地で初めて田植えをおこなった70周年記念報告会。
 −金日成−金正日基金理事会の金玉花理事が訪朝。 (〜14日)
 −平壌で朝鮮少年団創立71周年慶祝学生少年の総合公演。 (〜8日)
 ※平壌の中央動物園の切手発行

 8日 −朝鮮最高人民会議常任委員会の金永南委員長、イラン・テヘランでの多発的な武装テロ事件でロウハニ大統領に見舞電送る。
 −李容浩外相、国連人口基金(UNFPA)のオショティメイン事務局長の死去に際してグテレス国連事務総長に弔電送る。
 −外務省のリ・フンシク大使を団長とする朝鮮代表団が米国・ニューヨークでの第10回障害者権利条約締約国会議参加のため平壌出発。
 ・リ・フンシク大使が演説。 (13日)
 −朝鮮少年団第8回大会の参加者、平壌で記録映画「世界にうらやむものはない」鑑賞。

 9日 ※アフリカ・アラブ・中南米局のホ・ヨンボク局長を団長とする朝鮮外務省実務代表団がエチオピア訪問。
 −朝鮮外務省と対外経済省、対外文化連絡委員会、外交団事業総局の関係者、イラン・テヘランでの多発的なテロ攻撃事件で駐朝大使館を弔問。
 −ロシアの日に際し、マチェゴラ駐朝大使が宴会催す。
 −平壌で正日峰賞全国青少年テコンドー選手権大会開幕。

 10日 −金永南委員長、ミャンマーでの軍用機墜落事故でティン・チョー大統領に見舞電送る。
 −白頭山の山頂で全国青年学生の決意集会。
 −在日本朝鮮青年同盟の「俊烈副委員長を団長とする在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)新世代活動家代表団が訪朝。

 11日 −咸鏡南道の咸興競技場で先軍煙火賞体育競技大会開幕。 (〜30日)

 12日 −李容浩外相、ネパール副首相兼外相に任命されたマハラ氏に祝電送る。
 −平壌で朝鮮西海沿岸の干潟、湿地と渡り鳥保護・管理のための国家討論会。

 13日 −朝鮮中央通信、「労働教化中の米国公民ワームビアを人道的見地から送り返した」と報道。
 ※ホ・ヨンボク局長が赤道ギニア訪問。
 −朝鮮代表団、ジュネーブ軍縮会議の第2会期全体会合で演説。
 −平壌で全国学院生徒のスポーツ大会開幕。 (〜20日)

 14日 ※朴奉珠総理、咸鏡北道の金策製鉄連合企業所と清津製鋼所を視察。
 −金正日総書記が平壌の3大革命展示館を現地指導した20周年記念報告会。
 −平壌で世界献血者デーに際した行事。

 15日 −朴奉珠総理、バングラデシュでの大雨による地滑り被害でハシナ首相に見舞電送る。
 −朝鮮代表団、ジュネーブ軍縮会議の第2会期全体会合で演説。
 −朝鮮代表、第35回国連人権理事会で演説。
 −平壌で金正日総書記の革命と建設での主体性固守に関する著作の中央研究討論会。
 −平壌で金正日総書記の党中央委員会での活動開始53周年女性同盟の活動家と同盟員の祝賀集会。
 −蔡春姫副委員長を団長とする女性同盟代表団がイタリア・ローマでの国際民主婦人連盟(国際民婦連)書記局会議参加のため平壌出発。 (29日帰国)
 ※朝鮮で人工的なスケトウダラ稚魚の生産に成功。スケトウダラの人工採卵と稚魚の養殖で提起される科学技術上の問題を朝鮮式に解決し、清津水産事業所(咸鏡北道)が付着珪藻とタムシ、貝の幼生を拡大培養して稚魚の基礎飼料まで国産化した。水産部門は、4月末から5月上旬まで数十万匹の稚魚を朝鮮東海に放流した。現在、スケトウダラの養殖を大々的におこなう有利な地域に強固な物質的・技術的土台を築いて循環型の稚魚生産システムを構築する事業が積極的に進められている。

 16日 ※崔龍海副委員長、両江道の三池淵郡整備の状況を視察。
 ※ホ・ヨンボク局長がアンゴラ訪問。
 −平壌で金正日総書記の党中央委員会での活動開始53周年慶祝朝鮮職業総同盟中央労働者芸術宣伝隊の公演。
 −江原道安辺郡の泉三協同農場で金正日総書記の党中央委員会での活動開始53周年農業勤労者と農勤盟員の祝賀集会。
 −愛国烈士の李仁模氏死去10周年に際し、平壌の新美里愛国烈士陵にある墓に献花。

 17日 ※朴奉珠総理、江原道の洗浦地区畜産拠点の建設現場を視察。

 18日 −平壌で障害者の日に際した記念集会。
 −金日成−金正日基金理事会の金仙理事を団長とする同基金代表団が訪朝。 (〜25日)

 19日 −平壌で国際サッカー連盟(FIFA)上級コーチ講習。 (〜23日)

 20日 −スウェーデン政府の特使であるハーステッド国会議員が訪朝。 (〜23日)
 −4.15文学創作団創立50周年記念報告会。
 ※咸鏡南道革命事績館の開館式。
 ※咸鏡南道咸興市と両江道恵山市に建設されたカバン工場の竣工式。

 21日 ※崔龍海副委員長、江原道の文川パルプ工場、元山鉄道車両連合企業所、江原道体育器具工場を視察。
 −6.25米帝反対闘争の日に際した労働者階級と職業同盟員の復讐決意集会。

 22日 −朝鮮労働党の李洙墉副委員長、離任のシャンローフ駐朝スウェーデン大使と会見。
 ※朝鮮外務省がホームページ開設。 URLは、 http://www.mfa.gov.kp
 −黄海南道の信川博物館で6.25米帝反対闘争の日に際した朝鮮社会主義女性同盟の活動家と同盟員の復讐決意集会。
 −平壌国際健康・家庭用医療機器部門科学技術展示会開幕。 (〜26日)

 23日 ※朴奉珠総理、黄海南道の康翎郡と甕津郡の営農の実態を視察。
 −倍川博物館で金日成−金正日主義青年同盟の復讐決意集会。
 −南浦市江西区域の水山里階級教育館で6.25米帝反対闘争の日に際した農勤盟の復讐決意集会。

 24日 −朴奉珠総理、パキスタンでの爆弾テロ事件でシャリフ首相に見舞電送る。
 −朝鮮労働党中央委員会、モザンビーク解放戦線創立55周年に祝電送る。
 −白勇浩執行副委員長を団長とする朝鮮赤十字会代表団がスペイン訪問のため平壌出発。 (7月1日帰国)
 ※西海岸中部以南の地域が干ばつに見舞われた。
 穀倉地帯である黄海南道が最もひどく、4月1日から6月中旬までの平均降水量は平年の3分の1の66ミリ程度で、気象観測以来最も少なかった2001年に次いで少なかった。黄海南道で1万1500余カ所の井戸と1600余カ所のため池、数百カ所の打ち抜き井戸、数十カ所の地下貯水池、1630余カ所のせきを復旧し、連日多くの労力と数千台の車両、小型揚水機を総動員して被害を受けた水田への潅水と葉面施肥などをおこなっている。
 平壌市内の各農村でも井戸と打ち抜き井戸を補修、整備して潅水に効果的に利用する対策を講じ、潅水施設と潅水設備を総動員している。これとともに、高濃度リン溶解菌肥料、多元素鉱物質肥料、天然生物活性剤など各種の代替肥料と成長促進剤を用いている。黄海北道の各農村でも葉面施肥を週に1度おこなって作物の栄養管理を改善しており、ミル原水路の水を基本にして自力で確保した水を補助的にともに利用する活動がおこなわれている。

 25日 −6.25米帝反対闘争の日平壌市民大会。
 ・各市郡でも大会。

 26日 −李洙墉副委員長を団長とする朝鮮労働党代表団がモルドバ社会党創立20周年祝賀行事参加のため平壌出発。 (7月4日帰国)
 −ラマダン(断食月)終了でヒエンドラスト駐朝インドネシア大使が宴会催す。
 ※祖国解放戦争の時期の米帝の蛮行を明らかにする多くの爆発物が咸鏡南道の各所で今年に1000余発発見。
 ※ 6.25──7.27反米共同闘争月間の切手発行。

 27日 ※朴奉珠総理、黄海北道黄州郡の干害の実態を視察。
 −李容浩外相、ベネズエラ外相に任命されたモンカダ氏に祝電送る。
 −朝鮮労働党中央委員会、カンボジア人民党創立66周年に祝電送る。
 ※平壌市が干害防止活動にすべての人員を総動員している。
 市の農村経営委員会は、干害に見舞われた地域とその恐れがある地域を具体的に掌握して水を供給するための指揮を機動的におこなう一方、協同農場で除草と中耕、葉面施肥を積極的に推し進めるようにしている。
 区域、郡と各協同農場が、河川のせき止め工事と貯水池拡張工事を進めており、井戸と打ち抜き井戸、貯留池を当該地域の地理的条件に合わせて作ったり補修し、移動式揚水機を利用する活動を推し進めている。万景台区域内の各協同農場が垂直陽水機の利用率をより高めて干害を極力減らしており、力浦区域でもラセン式潅水用具を製作、利用して田畑に十分な水を与えている。寺洞区域と楽浪区域、江南郡内の各協同農場は、代替肥料と成長促進剤で田畑別の葉面施肥を責任をもっておこなっている。

  28日 ※崔龍副委員長、黄海南道載寧郡の干害の実態を視察。
 −朝鮮代表団、大量破壊兵器の不拡散に関する国連安全保障理事会の公開討論で演説。
 −平壌で朝鮮宇宙協会第3回委員会。
 −平壌で青年同盟中央委員会第9期第4回拡大総会。
 ※西海岸中部以南地域の農村が干ばつで深刻な被害を受けている。
 集計資料によると、全国的に数万ヘクタールの田畑が干上がり、農作物の生育に支障を来している。特に、穀倉地帯である黄海南道と黄海北道の被害が最もひどい。
 24日から27日まで西海岸地域で雨が降ったが、地域別の平均降水量は黄海南道5ミリ、南浦市2ミリ、平安北道6ミリ、平安南道7ミリ、平壌市11ミリ、黄海北道17ミリなど。これにより、全国的に30%の貯水池が干上がって甚だしい水源不足に見舞われている。
 干ばつがひどい黄海南・北道と南浦市をはじめ、各地の農村で人民軍軍人と労働者、事務員、主婦が立ち上がり、被害を解消するたたかいを繰り広げ、2万5000余カ所の井戸と5600余カ所の用水池、数千カ所の打ち抜き井戸、 100余カ所の地下貯水池、 6000余カ所のせきを復旧した。

 29日 −金永南委員長にポードヤル駐朝ネパール大使が信任状提出。
 −李容浩外相、ポードヤル駐朝ネパール新任大使と会見。
 −江原道参戦老兵保養所の竣工式。
 ※各地の協同農場が、干害の防止活動に立ち上がった。
 平安南道の協同農場が地下水を探して効果的に利用している。价川市宝富協同農場は、農場全体でおよそ30の井戸を掘って水源を確保し、ビニールシートを用いた水滴潅水、二股式潅水方法などを有機的に組み合わせて多くの面積の田畑に水を引いている。殷山郡は一日で数百立方メートル能力の貯留池を建設した。
 平安北道は、数千個の用水池と井戸を補修し、数百カ所のせきをつくり、散水機と揚水機で多くの面積の田畑に潅水している。
 信川部をはじめ、黄海南道の多くの協同農場も、各種の車両と水運搬手段を総動員している。
 開城市内の協同農場は、500余の用水池と700余の井戸を新たに掘ったり、復旧し、100余カ所にせきの築造工事をおこなって田畑に命の水が流れ込むようにしている。
 ※朝鮮障害者保護連盟と世界ろう連盟(WFD)の協力、交流が活発になっている。2012年に朝鮮障害者保護連盟とWFDとの間で覚書が調印されて4カ年活動計画が発表され、各分野で協力と交流が強化された。
 ろう者建材製作所の設備能力が高まり、朝鮮ろう者協会の手話図書の編集と出版のための協力がなされた。朝鮮盲人協会を中心に黄海南道峯泉盲学校、咸鏡南道咸興盲学校、平安南道大同盲学校とクァンミョン出版社との間の点字情報網の形成のための設備協力がおこなわれた。ろう児の早期養成のため平壌市牡丹峰区域の凱旋託児所を設け、手話早期養成班と手話通訳者養成室の正常運営のための物質的土台も築いた。
 WFDが、朝鮮ろう者協会メンバーのろう者用光信号電子製品(屋内信号装置)の開発、導入と関する技術職業養成とろう者情報技術(IT)養成を支援した。14年に朝鮮ろう者協会代表団がWFD事務局を訪問してろう者の活動と関連した経験を交換し、16年に朝鮮を訪問したWFD代表団が今後の協力強化の問題を討議したのをはじめ、国際機関との交流がより緊密になっている。
 朝鮮手話通訳者協会のリ・チョル会長は、WFDと朝鮮ろう者協会、世界盲人連合(WBU)と朝鮮盲人協会、世界手話通訳者協会(WASLI)と朝鮮手話通訳者協会との協力と交流を強化していくと述べた。

 30日 −ロシア共産党書記であるイサコフ第1書記を団長とするレーニン共産主義青年同盟代表団が訪朝。
 ・崔龍海副委員長が会見。 (7月6日)
 −ポードヤル駐朝ネパール新任大使が宴会催す。
 −カザフスタンでの体操の国際大会イルティーシュキイェ・ゾリー2017参加の選手が帰国。朝鮮はトランポリンで金メダル2個、銅メダル2個獲得。


 


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