朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第11期第5回会議

内閣の2006年活動状況と2007年の課題


 朝鮮中央通信によると、11日に開かれた最高人民会議第11期第5回会議で内閣副総理の郭範基代議員が朝鮮民主主義人民共和国内閣のチュチェ95(2006)年の活動状況とチュチェ96(2007)年の課題について報告した。その要旨は次のとおり。

 昨年、社会主義経済建設において貴重な成果が収められ、人民経済部門の総収入額が前年に比べて伸び、主要工業製品の生産が著しくふえた。

 昨年に先行部門をはじめ、主要工業部門に投資を集中して民族経済の自立的土台がいっそう強固になり、新たな飛躍の足場が確固と築かれた。

 科学研究部門に対する国家的投資がふえて昨年に科学技術発展国家重点対象課題遂行において進展が遂げられ、数多くの発明と科学研究成果が収められて生産を活性化し、人民経済の技術改造に寄与した。

 ことしの経済建設分野の中心課題は、既に築かれている農業と軽工業の土台に依拠して人民生活を向上させ、人民経済4大先行部門を盛り立てて全般的経済の生産潜在力を最大限発揚させ、人民経済の現代化を引き続き力強く推し進め、社会主義経済管理閉居を朝鮮式に円滑に解決していくことである。

 内閣では、ことしも農業を天下の大本としてとらえて国家的な力量を集中し、朝鮮労働党の農業革命方針を貫徹することにより、人民の食の問題解決において画期的な進展を遂げる。

 主要軽工業部門工場の現代化を推し進め、工場、企業所の生活必需品生産拠点をより充実させて生産を正常化するようにし、一般消費財の品種をふやして製品の質を高める一大旋風をまき起こす。

 住宅の建設に国家的力を入れて主要都市と市、郡に住宅をより多く建設して住宅問題を円滑に解決していく。

 電力工業部門で水力発電所のタービン改造と水力構造物補修、火力発電所の設備補修と技術改造に力を集中する一方、現在進めている発電所の建設を推し進めて電力生産をふやす。

 石炭工業部門で掘進を確固と先行させて採炭場をふやしながら石炭生産を正常化する。

 金属工業部門で鉄鉱山の採掘、運搬、選鉱設備を更新して主体的な鉄生産拠点を整備、補強し、すべての製鉄、製鋼所の生産を盛り立て国防工業と人民経済各部門の鉄鋼材需要を満たすようにする。

 鉄道運輸部門で線路を標準線路につくる活動を力強く推し進め、機関車、貨車の生産と修理を強化して運営台数をふやしながら輸送の手配と指揮を綿密に行って輸送の障害を決定的に解消する。

 地質探査部門で先進探査技術を積極的に導入してエネルギー資源といろいろな有用鉱物資源をより多く探し出し、その開発を将来を見通して進めながら国の貴重な資源を極力節約し、保護する対策を強く講じる。

 採取工業部門で鉱山の生産を正常化して端川精練所(咸鏡南道)、文坪精練所(江原道)、雲興精練所(咸鏡南道)の技術改造を推し進める一方、尾鉱、スラグなど産業廃物を再資源化する活動を力強く推進する。

 機械工業部門で主要機械工場の現代化、情報化水準を一段と高め、現代的鋳物生産拠点を整えながら新世紀の要求に即して機械製品の質を画期的に高め、化学工業部門で主要化学工場の生産を活性化して化学肥料、農薬、プラスチックなど、さまざまな化学製品の生産を決定的にふやすようにする。

 また、基本建設部門で白頭山地区革命戦跡地と革命史跡地、平壌市中心街、会寧市、恩情科学地区建設を積極的に推し進めながら重要対象を先軍時代の記念碑的建築物として建設するたたかいを力強く繰り広げる。

 都市経営と国土管理の改善に大きな力を入れて主要都市と全国の街と農村を先軍時代にふさわしく整え、道路の建設と補修、山林造成、河川整理をきちょうめんに行って全国の山河を社会主義仙境に整える。

 ことしは、科学技術発展5カ年計画が終わる年である。

 内閣ではことし、現5カ年計画に予見されている科学技術発展課題を確実に遂行しながら次の段階の科学技術発展5カ年計画を経済強国建設の要求に即して正確に作成することに中心を置いてこの部門の活動に引き続き大きな力を入れる。

 科学研究部門で重要科学研究課題を成功裏に遂行して中核基本技術と先端科学技術の発展において決定的な進展を遂げ、人民経済の現代化において提起される科学技術上の問題を円滑に解決する。

 人民経済の各部門、各単位で科学技術をとらえて経済活動を企画し、手配、展開することを鉄則とし、生産と科学技術を密着させて経済成長において科学技術が占める寄与分を系統的に高める。

 発展する現実の要求に即して対外経済活動の改善、強化に大きな力を入れて輸出品生産をふやしながら貿易を多様化、多角化して貿易額を画期的に高め、主体的立場に確固と立って外国との経済技術的協力と合弁、合作を積極的に実現していく。

 すべての経済部門の指導幹部と科学者が、朝鮮労働党の経済思想と理論を確固たる指針として社会主義原則と実利保障の原則に立って経済管理問題を現実性のあるものに解決し、当面して人民経済のバランスの取れた発展を遂げるための計画化方法問題、勤労者の創造的能力を最大限発揮させる問題などの解決に力を集中する。【朝鮮通信=東京】



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