新たな北侵作戦計画「5012」
−2010年3月16日−


 朝鮮中央通信によると、16日付の「民主朝鮮」紙は、「危険ラインを超えた北侵戦争挑発策動」と題する署名入りの論評を掲載した。その全文は次のとおり。


 米国と南朝鮮かいらい好戦狂が、「戦時作戦統制権の返還」に対処するとの美名のもと、「作戦計画5012」なる北侵作戦計画を新たに作成していることが最近、南朝鮮の出版物を通じてあらわになった。それによると、米国と南朝鮮かいらい好戦狂は既に、昨年12月まで新たな作戦計画の名称と体系、概念などの主要な問題についての論議を基本的に終えたという。これは、決して、そのまま見過ごせない事態である。

 今まで、米国と南朝鮮かいらい好戦狂が、「作戦計画5027」「作戦計画5029」をはじめ、多くの戦争計画を立て、それに従って北侵戦争演習を大々的におこなって、我が共和国を軍事的に威嚇してきたことは秘密ではない。それでも飽き足りず、米国と南朝鮮かいらい好戦狂はまたしても、我が共和国をねらった北侵戦争計画を新たに作成、完成させているのである。問題の深刻さは、まさしくここにある。

 既報の通り、米国と南朝鮮かいらい好戦狂が新たに作成する「作戦計画5012」には、核兵器で我が共和国を先制攻撃することを骨子とする「作戦計画5027」の内容がすべてそのまま含まれている。これに米国と南朝鮮かいらい好戦狂は、イラクおよびアフガニスタン戦争の経験に基づいて我々をねらった大規模な地上作戦を開始する直前や作戦初期に「大量破壊兵器」を除去し、首脳部をピンポイント攻撃し、東西海岸にたいする米海兵隊とかいらい海兵隊の大規模な強襲上陸作戦で、我が共和国を圧迫する極めて無謀で挑発的な内容をさらに補充したという。

 南朝鮮のマスコミが、「作戦計画5012」がピンポイント攻撃と地上作戦を密接に結合し、これを一つの戦争として認識する「新たな概念」を反映したものであると評したのは決して理由なきことではない。このように「作戦計画5012」は、北侵全面戦争計画である「作戦計画5027」よりもさらに危険で挑発的な戦争シナリオである。米国と南朝鮮かいらい好戦狂が極秘に伏すべき新たな北侵戦争計画の内容を公然とマスコミに流すのは、我々にたいする露骨な威嚇・恐喝であると同時に、我が共和国をあくまで武力で圧殺する軍事的企図の発露である。

 とりわけ重大なのは、米国と南朝鮮かいらい好戦狂が、「作戦計画5012」を、既に北侵戦争演習に適用している事実である。米国と南朝鮮かいらい好戦狂は、既にこの作戦計画の骨子を適用して昨年8月、「ウルチ(乙支)・フリーダム・ガーディアン」合同軍事演習をおこなったし、今回の「キー・リゾルブ」「フォールイーグル」合同軍事演習も強行している。今回の合同軍事演習が、「大量破壊兵器除去作戦」と指揮拠点の攻撃などの攻撃作戦と、我が共和国地域での「民軍連合作戦」などを基本におこなっている事実は、その明白な立証である。

 諸般の事実は、米国と南朝鮮かいらい好戦狂が騒ぎ立てる「平和」と「関係改善」とは単なる空言であり、彼らにはもっぱら我が共和国を武力でのみ込む悪巧みしかないことを明白に実証している。米国と南朝鮮好戦狂の北侵戦争挑発策動は危険ラインを超えた。

 米国と南朝鮮かいらい好戦勢力の大々的な北侵核戦争挑発策動によって朝鮮半島の情勢は戦争の瀬戸際へとひた走っている。

 我が軍隊と人民は、米国と南朝鮮かいらい好戦狂が、我が共和国に反対する戦争の準備に拍車をかけることを絶対に袖手傍観しないであろう。戦争には全面戦争でこたえるのが、我が軍隊と人民の革命的気質である。万一、米国と南朝鮮かいらい好戦狂が北侵核戦争を挑発するなら、我が軍隊と人民は挑発者に断固として容赦ない懲罰を加えるであろう。

 米国と南朝鮮かいらい好戦狂は、我が軍隊と人民の革命的意志を直視し、むやみに軽挙妄動してはならない。

2010.3.16 「民主朝鮮」論評(全文)−朝鮮通信=東京


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